ニューヨーク旅行記
〜フリーマーケット〜フレンチレストラン編〜 



<11/1・午前>

 一度部屋に戻ってから再び出発。今度は友人に誘われたフリーマーケットに向かいま す。
NYでもあちこちでフリーマーケットが開かれているのですが、今回我々が向かった のは毎週日曜日に行われる「IS44フリーマーケット」です。

 自然史博物館の前を通り、進むこと数分。金網の向こうにカラフルな商品が並んだ建 物が現れました。ここはどうも、普段は学校のようです。
まずは金網で囲われた広場に並ぶ屋台を見て周ります。 並べられたのは手作りの品や、スカーフ、アクセサリー、古着、骨董品と様々です。 青空市場らしく、花屋さんも来ています。 一通り見た後、校舎の中にもお店が並んでいるようなので、そちらに移動。

 教室に入る通路には、アクセサリー関係の店舗が並んでいます。 途中壁にピンニングされたネックレスにちょっと惹かれましたが、買わずに更に奥へ 。 切手、古本、デザイン画など各テーブルに所狭しと並んでいます。店番をしている人 たちは 素人なのか、玄人なのか。とにかく、みんなのんびりお客さんの対応をしています。

 更に奥に進むと、学校の廊下を利用して、またお店が並んでいました。
そこで、アジア系のおばさんがテーブル一つで細々とやっている動物のミニチュア陶 器の置物屋さん を発見。小さな小さな犬が並んでいます。犬好きの私としては、ほっておけない物が 並んでいました。
そこで思わず、床に押しつけた手の上にあごを置き、お尻を上げている、犬が良くす るポーズをしたコッカスパニエルの子犬と、ちょこんと座ったゴールデンの子犬の置 物を購入。白い紙に包んでもらいます。

 小さな紙包みを大切にバッグにしまい、結局何も購入しなかった友人と二人、11時半の待ち合わせ場所に向かいます。
 最寄駅が自然史博物館前なので、仕方なく来た道を戻り地下鉄の改札へ。 昨日購入したメトロカードを取りだします。 2度目の地下鉄に乗りこみ、今度はカーネギーホール目指して移動しました。

 このホールでコンサートが出来る=ステータスとされるカーネギーホールとは、一体 どんなところなの!?と 少し期待しながら周囲を見渡します。すると、大通りを隔てたところにありました。 カーネギーホールです。
随分年季が入っていて、きれいというより古いピル。荘厳というより、時代がかった という感じ。 これがカーネギー。何だ、思ったより普通じゃないかと外観には少しがっかりしてし まいます。

 横断歩道を渡ってホール側に移動し、建物の横を歩きます。近くまで来ると、やはり コンサートホール。 小澤のポスターなど、これからの公演予定が貼ってあります。
落ち着いた赤を基本にした会場内の写真も架けられていました。 ホールの中に入ってみたい気もしましたが、ヨーロッパのオペラ座ほど「芸術品」と いう雰囲気はなさそうなので、案外あっさりとその場を離れます。

 カーネギーの裏手にまわり、NY在住の脇さんと約束したフレンチレストランを目指 して道を進みます。
実はネットで知り合った方なので、実際にお会いするのは今日が初めて。 人ごみの中での待ち合わせじゃないので分かるよね?と少々不安を感じながら 「La Crepe De Bretagne」に到着。
その入り口に、長い黒髪でロングコートを着た、上品な女性が立っていました。 この人に違いない!と確信して、話しかけます。

 にこやかに答えてくれた方は、やはり脇さんでした。 3人揃ってお店に入ります。まず入り口でコートを預け、まだお客さんは誰もいない テーブル席の並んだ店内に案内されます。
ブースになっている4人がけのテーブルにつき、早速お言葉に甘えて お願いしていたミュージカル「シカゴ」のチケットを渡してもらいます。 何と2階席中央最前列です!感謝に次ぐ感謝で、何とお礼を言っていいのやらと いう感じです。
ほどなくして、脇さんのお友達も来られて、4人揃ってメニューとにらめっこ。 結局二人づつ二組に分かれて料理をシェアすることに。

 このお店はクレープがおすすめという事なので、我々はハムとマッシュルームの ベシャメルソースクレープと、ロブスターのクレープ、それにケイジャン・シュリン プサラダをセレクト。 脇さんのお友達がチェックを入れている、金髪のフランス人ウェイターにオーダーし ます。
彼自身がこのお店に来る楽しみの一つ!という事で、あれこれわざと注文しては彼を 呼びつけて楽しまれているとか。うーん、分かる気がする。

 日ごろメールでお話ししているせいか、初対面の同士とは思えない、ごくごく自然な 感じで会話がはずみます。
ここで気になるのは、やはり昨日のハロウィーン。お二人の遭遇した仮装を聞いてみ ます。 まずm&m'sのチョコに扮したカップル。胴体部分をあのカラフルなチョコを模し たもので包み、 脚は白タイツで手をつないで歩いていたとか。
また、口ひげのあるおじさんが、ミュージカル「バンドワゴン」でアステアたちがし ていたような、 フリルつきの赤ちゃん帽と洋服、そして大きな哺乳ビンを抱え、まじめな顔をして地 下鉄に乗っていた のにも遭遇したとの事。恐らくパーティー会場に向かう途中だったのでしょう。怖い けど見てみたい話しです。
その仕上げに、脇さんは子供達用お菓子を私達にプレゼントしてくれました。

 クレープとサラダで既にかなりおなかが出来ているにもかかわらず、しっかりカプチ ーノとケーキを食べ、楽しくおしゃべりしているうちに、マチネの時間が迫ってきま した。
まずい・・・土地鑑がないのではっきりは分からないのですが、ここからシューバー ト劇場まではちょっと離れているはずです。

 ここからなら、歩いて行くのが一番早いとアドバイスを受け、急いで身支度を整えま す。急いだほうがいいという言葉を受け、ばたばたとしていると脇さんから思わぬお 申し出が。
既にチケットを取ってもらってお世話になっているにもかかわらず、お言葉に甘えす ぎですが、お昼までご馳走になってしまいました。

 お礼もそこそこにコートを受け取るべく出口に急ぎ、劇場の番地を片手に足早に ブロードウェイを下っていきます。果たして間に合うのでしょうか?!


・上の写真は、フリーマーケットです。(著者撮影)


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