・ SWAN LAKE・
20 March 2005, Japan Tour Report


by Natsumu


◇Cast◇

ザ・スワン/ザ・ストレンジャー:ニコラス・カフェツァキス
王子:クリストファー・マーニー
女王:オクサーナ・パンチェンコ
執事:アラン・モーズリー
ガールフレンド:リー・ダニエルズ
幼年の王子:ギャブ・パーサンド


 1995年、サドラーズウェルズでこの世に送りだされた「Swan Lake」が今年、10周年を迎える。その言葉を耳にする度に、この作品の今迄を思い起こし、ちょっとした歴史だなぁと思うのです。といっても、私がこの作品を知ったのは誕生から2年経った1997年ですから、8年前からの記憶しかないのですが。
 当時はまだDVDはなく、レーザーディスクでこの作品を購入し、衝撃を受けたのが1997年の4月。そして、NTSというホームページを作ってしまったのが5月。そういう意味では、私の人生をちょっと変えてしまった作品がこの「Swan Lake」です。
 という訳で、私なりの思い入れがあるのですが、AMPがAMPでなくなり、一時この作品がマシューから離れキャサリン・ドーレのものになり、更にそれが転売され・・・と、色々していくうちに、商品価値のあるプロダクションの数奇な運命を見るような気分になり、何だかこの作品との距離が少し出来てしまったような気持ちになっていました。

 そして10周年を迎えた今。紆余曲折の後、マシューに主導権が戻りました。そのタイトルには「Matthew Bourne's」という文字を加えて。
 新しくなった衣装や、マシュー作品定番のマイナーチェンジはどうなっているのか。10年という時を経て、作品はどう私の目に映るのだろう。今までいつもダンサーに重きを置いて観てきましたが、今回は「Swan Lake」という作品を観たいという気持ちで劇場に向かいました。

 ホールに着いてまず目に入ったのは、「ホセ・ティラードが怪我の為、ザ・スワン/ ザ・ストレンジャーはニコラス・カフェツァキスになります」という貼紙。正直なところ、「ニコラスって誰???」という状態で、ホセが駄目でもジェイソンではないのね・・・と少しがっかり。まあ、でもどんなザ・スワンでもOK!と、入り口をくぐります。

 劇場内は、いつもの白鳥のスクリーン。でも、前よりちょっと羽根が書き込まれてるような・・・毛羽立ってるというか(笑)

 聞き慣れた音楽が流れ、いよいよ物語が始まります。前回の公演とちがい、録音の音がかなり良くなっています。美しい音色です。前回は音割れがひどく、ダンサー達はとても良かったのですが、舞台セットや音といったところには、ちょっと神経が配られていない印象を受けました。それに比べると、やはり今回心意気が違うというのを感じます。

 今日は前から3列目と本当に前の席だったので、キャストの表情が手に取るようにわかります。見慣れた白いベッドによこたわるギャブ王子。うーん。。。幼年には見えない・・・(笑)
 そして注目のザ・スワン初登場の窓のシーン。ちょっと見えにくいですが、手の動きは柔らかです。まずは彫刻シーンでチェックしなければ。部屋に入って来た女王は、聞いていたほど若すぎには見えず、それなりに母親に見えます。

 さて、朝になり執事が入ってきました。ピーターの執事はちょっと眉毛が特徴ですか?いかにも描きましたという感じですが、歴代の執事の中で、一番さらっとしている感じです。本当にスキンヘッドなのねぇと素朴なチェック。
 そして、やっぱり子供に見えないギャブ王子。着替えの後前ボタンがとまってないのに気付き、後ろを向いた時にとめてましたが、その素早さから考えるに、王子の軍服はマジックテープなのね、などとまた物語とは関係ないチェックをしてしまいます。

 今日のコーギーの散歩係りは、犬が生きてるように見えずちょっと下手だなぁ。などと、またどうでもいいチェックをしつつ、チャイコフスキーの素晴らしい音楽とコールドの動きを観ているうちに、やっぱりこの作品は凄いと、胸がときめいてきました。10年経っても新鮮で、その美術と音楽、振付けに心が踊ります。ああ、いいなぁと。そして、私の目に間違いは無かったという、勝手な確信というか自信も感じていました(笑)

 王子がギャブからクリストファーにかわりましたが、残念ながら共に小柄で、クリストファーは恐らくまだ若いので、ほとんど変化がありません。設定を知らない人なら、きっと何故変わったのか分からないと思います。
 注目の彫刻は、小柄で筋肉質というより、腕が丸みをおびていて、ちょっと彫刻には見えがたく・・・うーん。鍛えられた一部の隙もない体とはいいがたい。ザ・スワンは大丈夫かしらと、ちょっと不安がよぎります。

 さて、ガールフレンドの登場です。このショッキングピンクドレスは相変わらず健在ですが、これがセーラ元妃のパロディー(確かそうです)だと気付く人は、今やほとんど居ないのだろうなぁと、時の流れを感じます。リーのガールフレンドは、かなり庶民的。またまた眉毛に特徴ありです。それにしても、彼女。今迄で一番庶民的なガールフレンドかもしれません。そして、ちょっとおばさんが入って見える表情です。

 劇中劇のバレエのシーンでは、ロイヤルボックスの形が変わっていました。昔ではありえなかった(携帯自体が今ほど普及してませんでしたから)携帯ネタ、皆笑ってましたね。相変わらず、バレエを観ていいのか、ロイヤルボックスを観ていいのか、とっても忙しいシーンですが、ロイヤルボックスにも幕がついていたのが、ちょっと笑えました。

 さて、王子と女王のシーン。クリストファーの王子はまだ年若く、母親を追いかけていても余り違和感が無い感じです。女王も若いせいか、スコットとチャドウィックの時に感じられる、二人の間の緊迫したやり取り、心の激しいぶつかり合いが少々薄く感じられます。王子と女王の関係を表現するのは、なかなか複雑で大変ですね。

 バーのシーンは相変わらず登場人物が多くてまたまた目がいくつあっても足りない状態です。やはり女装した男性がまぎれていて、次々に出てくるキャラクターを、これは男?これは女?え?この人はどっち!!とやってるうちに、王子が追い出されていました。うーん。相変わらずこのシーンは忙しくて、楽しくって、でも忙しい!

 バーの外で王子が絶望に追い込まれるシーン。執事からガールフレンドがお金を貰っているのを観てしまうところです。この二人のやり取りは、今迄少しずつ変わってきています。
 段々彼女は本当に王子を好きになってきているのだというのがはっきり分かるパターンでは、店から出て来た子供にお金をあげてしまっていましたが、今回は貰ったままバーを立ち去っていました。

 さて王子の踊りです。スコット・アンブラーの王子に感じられる、存在している事に居たたまれないものを感じている、どうしようもない孤独。とまではいきませんが、絶望感、悲しみは伝わってきます。
 王子が公園に向かっている間に横切るザ・スワン。相変わらずレズの美術は美しい。そして、横切る白鳥のオーラはかなり控えめ。というか、席が前過ぎて低い位置が良く見えませんでした(苦笑)

 お決まりの、「白鳥に餌をあげないでください」というプレートが貼られたベンチに腰掛け、王子が紙くずに遺書を書いています。いつも、マシューらしいとちょっと笑ってしまう場面です。一国の王子の遺書が紙くずに書かれてて、ガムで街灯に貼られてても、誰も本物とは思わないでしょうね(笑)

 さて、いよいよ白鳥の登場です。身投げしようと思い池に向かう王子。そして、あの音楽と共に、ザ・スワンの登場!

ち、ちっちゃっ!!!(笑)

 まーなんてちっちゃいの!でも王子も小さいので、並ぶとほぼ同じぐらいの背丈です。良かった。王子より小さいのはちょっと大変な事態です(笑)NYで観たウィル・ケンプの時にはヒナ?と思いましたが、ニコラスは更にちっちゃい!
 今日のザ・スワンはリーダーさんじゃなくて、普通の白鳥が勇気を出して、王子を助けに来たという感じで、頑張れ、頑張れ、君の気持ちはきっと王子に伝わるよっ!と応援しなくなる感じです。

 ちょっと柔らかそうな体で、その動きも柔らかくちょっとフェミニン。でも、優しくって、王子に同情してるというか、一緒に頑張ろうって言ってるみたいで、これもありだなと納得してしまいました。うーん。新しいタイプの白鳥です。

 白鳥がどんどん出てくると、どんどん埋もれてしまいそうなちっちゃさ(連呼しすぎ。笑)ですが、顔が印象的なので見失う事はありません。って、それザ・スワンじゃないって言われそうですが(笑)
君を守ってやる!というより、一緒に頑張ってあげるよ系スワン?包み込んでやる!というより、寄り添ってあげるよ系スワン。え?もういいって?(笑)

 今迄このツアーで踊った事があるのか、ないのか私には全く分かりませんが、彼なりのザ・スワンはちゃんと出来ていました。
 端々にドキドキさせられたり、疲れちゃったかな?と思うところはあるのですが、その柔軟な動きはなかなか良く、王子と似た者同士な白鳥という感じで、お友達空気が漂っています。

 キグナス、ビッグスワン、コールドどれも本当このシーンは良く出来ています。そして、美術も美しい。やっぱり名作ですね。美術はほとんど変わっていませんが、池の水がよりはっきり、くっきりと浮き出て美しくなっていました。
 王子とザ・スワンのドキドキするような愛を感じる事はなくても、その振付けと音楽、美術に目が引き付けられます。

 生きる喜びを見出して公園から走り去る王子を見送り、休憩へ。
久々に見るこの物語。今観たばかりの舞台を思い起こして感じた事。それは、この作品が持っている力でした。
 10年経っても全く古くならないどころか、未だ心を掴んで離さない魅力を持ち、キャストが変わっても、作品の力がある一定のレベルを持たせる事を可能にしています。もちろんそれにはマシューやエタ、スコットの目がちゃんと行き届いているからという裏付けがあるのですが。
 でも、これは誰が演じても、恐らくある一定の水準を保つ事が出来る作品です。魅力的なキャストが演じるに超した事はないのですが、公演ごとにキャストを変えても常に観客の心をつかむというその事実は、この作品の持つ底力のようなものを認識させてくれます。

 さて、後半です。プリンセス達の登場です。レズのデザインが大好きな私にとって、注目は何といってもスワロフスキーが協力した衣装です。
 初期の頃の衣装も好きでしたが、新しい衣装も実に美しい。そして、これでもか、これでもかというぐらい、キラキラ光っています。スワロフスキーはやはり輝き方が違いますね。

 来賓の黒と対照的に華やかな赤のドレスで登場した女王。前より若返ったせいか、その行動も派手になっていて、パーティーのさなかにそっと抜け出し、かわいい男の子とこっそり楽しんできたりしています。前がはだけた洋服を直しながら女王と会場に戻って来た男の子を観ながら、これは新演出だとチェックが入りました。

 さて、注目のストレンジャーの登場です。舞台奥のバルコニーの手すりを例の黒い上下に白のマフラーをした彼が渡ってきます。うーん。ニコラスのストレンジャーはちょっと慎重派?スタスタとではなく、両手でバランスをとって、下を向き、真剣に入って来ました(笑)
 そして、トンっと劇的な音楽に会わせて会場に飛び下りたのですが、私の方向からは他の人に隠れて見えませんでした。だってちっちゃいんだもん。
 そして、舞台前方に出て来た時。あ、おでこちゃんだっ!おでこ、広っ!!(笑)ごめんね、ニコラス。悪気はなく、正直な感想を述べたまでです。

 短い髪に広いおでこは、童顔?なのにちょっとおじさんに見えなくもなく。ああ、白鳥の時には黒いラインを入れてるから目立たなかったのね。
 危険な香りが漂わない、いい人に見えるのに実は悪というキャラ設定か?なストレンジャーに、ちょっと不安がよぎります。何が不安って、王女達が皆体格がいいんだもん。という訳で、予想した通り、自分より大きな女性を抱える、体にのせる、といったところは、全部慎重になっていて、動きによっては、通常の半分ぐらいの高さどまりになっています。
 三回転を決めるシーンも、テーブルに飛び乗るシーンも、そんな女性陣との難しい振付けのせいで勢いを少し欠いてしまい、残念ながらドキドキは違う意味でのドキドキ、ちょっとハラハラになったまま終わってしまいました。仕方ないよね。だって普段はきっと普通のスワンなんだもん。

 さて、各国の踊りが始まります。ここでストレンジャーはあちこちにちょっかいを出しながら移動です。が、何だかまた人に紛れています。うーん。かわいそうに。ナポリのシーンでも、ちょっとぎこちなさが・・・

   そして、続くシーンでまた新たな心配が。女王とのダンスシーンでは肩にかつぐリフトがあった。どうする、ニコラス!既に体力消耗してるみたいだけど?
 軽快な音楽が始まり、はしゃぐ女王。きれいに踊っていますが、ストレンジャーが女王を口説き落としてるようにはみえず。リフト、リフトは大丈夫?と段々近付くリフトに心配が高まって来た時!舞台向かって右で全身を預けた女王を支えるシーンで!女王が床に落っこちてました。
 ああ、べちゃって。か、かわいそうに・・・そしてリフト。ひ、低い・・・仕方ありません。無難に行きましょう。無理しちゃ駄目です。
 女王の胸を鷲掴み(これって前回ももう無かったかもしれませんが、記憶にありません)はカットされ、王子と交代。こっちの方が落ち着いて観ていられます。

 甘く切ない、恋の駆け引きのような王子とストレンジャーのデュエット。しかし、ちょっと今日の危険度は低め。というか、違う意味での危険度は高め?(笑)いえいえ。リフトはないので大丈夫!ニコラス君。絶対に女性より男性と踊っている時のほうが安定しています。

 さて、王子の悪夢のようなシーンが終わり、男女に別れて軽快なステップのシーン。ニコラスが生き生きして見えます。やっぱり一人で踊っている方が楽そうです。そして、女王のテーブル越えはちゃんとクリアー。良かった良かった。

 そうこうしているうちに、王子発砲事件の時間に。ここではっきりした事はクリストファー王子のスタンスです。彼がスワンに持っているのは恋愛感情なのだと分かる瞬間が、この発砲シーンには出てきました。
 女王と親密になったストレンジャーを引き離し、僕は君が好きなんだとストレンジャーをぎゅっと抱きしめています。王子とザ・スワンの関係は演じる人によって微妙に違っていると思うのですが、クリストファーの場合は、ストレートに君が好きと言っている。一途ですね。

 発砲後、あっという間に引きずられ退場させられてしまう王子。そして倒れたガールフレンドの前で、どこかの王女が十字を切っていました。こんな所で、おお、やっぱりキリスト教の国の人だ〜と驚いてしまったりして。
 それにしても、いつもより大きめの銃声に飛び上がってしまった私の後ろに座っていた人。バカだなぁと持っていたでしょうね。とほほ。

 立ちはだかる白い壁。小さな窓とドアだけの閉ざされた王子の悪夢のシーン。以前はびっくりするほどチープというか、にわか作りに見えたセットが(何せ両サイドは切り張りしたのが分かるでこぼこが目立っていましたし)今回は美しく作られていました。高い位置にある窓は、微妙に紫のライトが当てられ、少し立体的に見えています。白い壁も前とは全く違い、上質に見え、「レズ・ブラザーストーンの仕事」にちゃんとなっています。
 そしてそこに、王子と女王、執事とナースの影が映し出されます。恐ろしくも美しいシーン。影が非常に効果的に白い壁に映し出されています。上手いとしか言い様がありません。

 さて、いよいよ大詰め。王子の寝室に戻り、白鳥達が出てきます。白鳥達の凶暴性が明かになるシーン。と同時に、空の星が美しく、幻想的なシーンです。いつ見てもこのシーンは強いインパクトがあります。

 一人悪夢と闘う王子。クリストファーの王子は、思わず手を差し伸べてあげたくなるというような悲しみのベクトルが外に向かって発散されているタイプではなく、内に向かっている印象を受けます。自分一人で抱え込む悲しみという感じです。
傷だらけのザ・スワンがベッドの枕をかき分けて出てきます。その小柄な背中についた傷。これが、なかなかリアリティがあります。彼だったら怪我させられちゃうだろうなぁという(笑)

 必死に王子を守るニコラス。けなげです。彼はやっぱり優しい役があっています。必死に白鳥と闘う姿は、猛禽類の前に飛び出した白鳥というか、絶対負けると分かっている相手に闘っているという感じで、その勇気をたたえたくなります。
 それにしても今回の白鳥は怖い!いやあ、本当に怖いんです。誰が一番怖いって、香港出身のコーディ・チョイ。シャーとか言ってるし。独特な間というか、ノリがあって、怖い怖い(笑)  さらに余談は続きますが、ベッドに引き戻された王子が横たわり、白鳥が彼を攻撃するシーン。王子のパジャマのズボンを白鳥が口でくわえて引っ張ってました。す、凄すぎる(笑)

 王子とザ・スワンの抵抗は空しく猛禽類と化した白鳥達に封じ込められ、遂に二人は引き裂かれてしまいました。ザ・スワンが白鳥達の中に倒れこむシーン。いつも以上に痛めつけられた感じが出ていました。必死で王子を守ろうとしたのに守れなかったかわいそうな小さな白鳥、と思うと胸が痛みます。ニコラスのザ・スワンはその存在が王子とイコールで結べる白鳥でした。
 そして、一人残されてしまった王子。いつ見ても物語が終わってしまう事と、絶望を感じている王子の心、その二つに胸が痛くなるシーンです。よろよろとベッドに向かい、そして絶命。窓の外では漸く一緒になれた白鳥と幼年の王子が。女王が涙をいくら流しても、もう手遅れです。 きらめく夜の星を見ながら、この物語はいつも悲しく、美しく。そして、また最初から見たいと思う不思議な物語だと思っているうちに幕が閉じました。

 会場は大きな拍手と声援に包まれ、キャストも皆満足そうです。ニコラスのザ・スワンは誠心誠意というのが伝わって来て、あれこれ書きましたが、これはこれで良かったと思います。 この役は本当に出番も多く、大変ハードですね。ニコラス君、お疲れ様でした。

 さて、10年目を迎えた「Swan Lake」を見て思った事。それは、この作品は恐らくこれからも繰り返し演じられていくだろうと言う事でした。古典のように幾世代にも渡って演じられて行く作品。それだけの力がこの作品にはあると思います。
 そして、この作品は若いダンサー達の勉強の場になり、ステップとなる。10年前のダンサー達は海の物とも山の物とも分からない作品に参加した訳ですが、今この作品に参加するダンサー達はこの作品に出たという事が彼らの経歴に大きな意味を持つようになって来ていると思います。そう、キャッツに出演したとかレントに出演したというように。

 アダム・クーパーとスコット・アンブラーのオリジナルキャストで始まった「Swan Lake」。今はもう、この二人の舞台は映像で観る事しか出来ません。そして、作品も同じでありながら、時を経て変化を続けています。常に「今のSwan Lake」がある。それがこの作品の命をのばし、時代を超える力になっていくのでしょう。

 オリジナルキャストで残された宝物のような映像を大切に心の中に住わせながら、これからも「今のSwan Lake」を見守って行きたいと思います。


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