【三尾山】(みつおやま)西多紀アルブス西端、緑の中に露岩が点在する里山。山頂部は三尾城跡の標識のある586m標高点の他、東峰、西峰の三つの峰に分かれている。【登山日】6月22日(日)曇 【メンバー】千日山歩渉会(馬部、安川、児玉、和子、嘉一郎) 【コースタイム】(自宅発7:05…駐車場所<170m>8:50)登山口<210m>9:00…東峰10:00〜10:15…西峰10:30〜10:40…三尾山<586m>10:50〜l1:40…佐仲峠<450m>12:10…駐車場所13:40(駐車場所13:55==自宅15:55) どんよりとした梅雨空。天気予報も芳しくないが降られるのを覚悟で出発する。今日のメンバーは私の他は女性4人なので車1台。舞鶴道を走り丹南第一トンネルを過ぎると、いつもは美しい三尾山の姿が眺められるのだが、今日は山裾まで雲の中。春日ICで降り、トンネル出口付近まで引き返して高架橋下に車を置く。10分ほどで堰堤があり舗装路から山道に変わるところに登山口の標識がある。その少し上に体憩舎があり、ここから荒れた感じの沢沿いに登る。湿度が高く、汗が滴り落ちる。アプローチなしの急登で初参加のK夫人が息を切らして、後続のパーティに道を譲る。あちらも男性1人に女性5人という顔ぶれ。「蒸しますね」「暑いですな。どちらから」「大和郡山です」「私ら、淡路島です。どこへ登るのも海、渡ってですわ」と言葉を交わす。沢を離れ薄暗い雑木林の中、ジグザグを繰り返して少し明るい疎林にでる。雲が切れ、山頂部が見え始める。サラサドウダンの花が散り敷く道の両脇に、真っ赤なヤマツツジの花が美しい。稜線に出て右に折れ、細かい岩屑の道を登る。先ほどのパーティとすれ違う。すぐに展望台のような東峰で、眼下の雲の切れ目に舞鶴道を走る車、緑の 田園風景、旧道添いの集落の屋根など箱庭のように見える。 ![]() 元の分岐に引き返し、少し行ったところで右手の急坂を登る。西峰はどこが頂上か分からぬ林の中で、崖上まで偵察に行っただけで先に進む。先の道に出て、もう一度急坂を登るとぽっかりと頭上が開け、三尾山頂上に出た。三尾城跡と記した大きな石碑があり、桜の木が何本か植えられている。茎の先に下向きの白い蝶形花をいっぱい付けたクララが咲いている。残念ながら遠望は得られないが、ひろびろした気持ちのいい草地だ。ここでのんびり食事をして、下りは東中への周回路を取る。急な岩稜を少し下ると今、降りてきた三尾山が緑の中に露岩とツツジの朱を点在させ美しく見える。佐仲峠はまっすぐ行くと黒頭峰への稜線、左へ下ると佐仲ダムへの道を分ける。小さい石仏に手を合わせ、右へ下るとしばらくで道幅が広くなった。未舗装の林道で、道の真ん中にも草が茂っている。勾配が緩く何度もカーブしながら延々と続く道を女性陣は楽しそうにおしやべりをしながら歩く。道脇のノイチゴを口に入れたり花を見ながら行く。ヒメジオン、オカトラノオ、ドクダミ、ホタルブクロなど白い花が多い中に、ノアザミの赤紫色、キツネノボタンの黄色が混じる。水源地やダムの横を通り、舞鶴道の 側道をかなり歩いて駐車場所に帰る。梅雨のさなかに一滴の雨にも遭わずに、楽しいハイキングを終えることができた。 |