2006年の山旅 (1月〜4月)



竜王山から白山、巻向山

【登 山 日】2006年1月22日(日) 晴
【メンバー】千日山歩渉会(15名)
【コースタイム】 長岳寺08:45…林道09:50〜10:00…竜王山10:15〜10:25…笠そばの里11:05〜11:45…白山13:15〜13:50…巻向山<567m>14:30〜14:35…奥不動寺14:50…長岳寺16:30


 今年初の例会。長岳寺境内を抜け、柿畑を過ぎて山道に入る。石仏のある切り通しから雑木林のなかを登り、最後は木の階段道を登り急登で南城跡の三角点につく。大和三山や古墳群を浮かべた大和盆地や 金剛葛城、二上山、矢田丘陵、信貴、生駒など周辺の山並みを展望したあと、荒神の里・笠へ歩く。荒神社に詣で「笠ソバ」を賞味した後、纏向川沿いに県道を標高差300下り、南の林道を標高差250mを登り返し奥不動寺へ。
 寺のすぐ上が「しろやま」で、奇妙な形の岩塔がそびえ立つ風化した花崗岩の台地である。ここで二度目の昼食を済ませ、稜線を辿って巻向山へ。山頂は雑木林の中で無展望である。帰りは林道を奥不動寺へ下り、「山の辺の道」を歩いて長岳寺へ帰る。


明神岳(台高)

【登 山 日】2006年1月28 日(土) 曇
【メンバー】JAC関西有志、ハチキンさん、ペンギン夫婦
【コースタイム】大又林道駐車場10:20…徒渉ロープ地点11:00…大岩のある地点11:55〜12:05…明神平・馬酔木山荘12:55…天理大小屋13:10〜13:40…明神岳14:20 〜14:25…明神平(発)15:05…駐車場16:20


明神平へ霧氷を見に行く。大又を過ぎ、駐車場に着くと辺りは真っ白な冬景色。旧あしび山荘の手前でロープ伝いに沢を渡り、氷結した明神滝を見下してジグザグの急坂を登ると次第に霧氷が現れるようになる。 雑木林を中をジグザグに登り、水場を通過して最後の急坂を登って明神平・あしび山荘の前で先行していたSさんと合流する。小屋の手すりや柱には一面にエビのシッポが付着していた。昼食後、明神岳のピークを目指す。深い雪に悩んだが、三ツ塚分岐で稜線にでると、雪は締まってアイゼンがよく利き快適に歩けるようになる。檜塚への分岐近くの明神岳のピークで記念写真を撮る。水無山、国見山から続く真っ白な稜線の左に伊勢辻山がちょこんと顔を出しているのが見える。西に微かに大台ヶ原山、そして白髭岳の辺りが望まれた。霧氷に飾られてガラス細工のような木が雪原に立つているのを見て、「いいなあ、いいなあ」と言い合いながら下る。

弁天山(徳島)

日本最低山には大阪の天保山、仙台の日和山などがありますが、いずれも人口の山。自然の山で国土地理院地形図に標高が記されている山ではこの弁天山が一番低いそうです。この山は源平合戦の頃には海中に浮かぶ島で、今は徳島市の南郊外の田圃の中にあり、標高6.1mです。麓に鳥居、山頂には広島の厳島神社を分祀した祠があります。
今年から始まる日本山岳会関西支部の「四国分水嶺踏破」計画の打ち合わせに、♀ペンも一緒にいき、世界最高峰登頂者(重廣恒夫支部長)と共に日本最低山に登るという貴重な体験をしました。

金剛山

【登 山 日】2006年2月19 日(日) 曇  【メンバー】千日山歩渉会(L.12名)
【コースタイム】石筆橋8:50…太尾塞10:25〜10:35…大日岳11:10〜11:40…葛木神社11:55〜12:00…セト12:50〜13:25…石筆橋14:25


太尾道には雪がなく、太尾塞直下のロープが張ってある急坂もすいすいとあっけなく通過した。大日岳で待望のゼンザイパーティ。仁王杉まで来ると静かな大和側の道とは一転して急に人が多くなった。帰りは北尾根を下る。この時期に雪のない金剛山は珍しく、せっかく用意したアイゼンは無用の長物に終わった。

金剛山

【登 山 日】2006年3月5日(日) 晴れ  
【コースタイム】 小和桜の広場8:40…天ヶ滝分岐9:15〜9:25…中ノ平9:40〜9:50…欽明水10:17…伏見峠10:25…(千早園地周遊)…湧出岳11:38〜12:20…伏見峠12:38…菩提寺13:50…桜の広場14:48


奈良側の天ヶ滝新道を登る。登山口から木の階段道の急登が始まるが、10分ほどでなだらかな登りとなり天ヶ滝分岐に着く。滝は二段になっていて、20mに近い立派なものである。緩やかな道で中ノ平を過ぎ、欽明水を見送ると、うっすら雪が残る笹原になり、すぐ稜線のダイアモンドトレールに出た。ロープウェイ駅すぐ上の一角に、暖かい春の日を浴びて黄金色に耀く花が並んでいた。湧出岳の一等三角点の横で、暖かい日差しを浴びながらのんびり昼食を済ませ、食後のコーヒーを飲む。帰りは伏見道を下り、静かで淋しいほどの金剛山を二人でゆっくり楽しむことができた。

ポンポン山

【登 山 日】 2006年3月11 日(土) 晴れ【メンバー】 低山徘徊派(8名)
【コースタイム】 大原野森林公園10:20…西尾根への分岐11:45〜12:15…(フクジュソウ群生地)…リョウブの丘12:55…ポンポン山13:10〜13:43…ツツジの丘14:25〜14:32…森林公園15:00


もぐさんと水さんの案内で、初めて北西側から登る。大原野森林公園事務所前をスタート。竈ヶ谷を遡る。この谷に入るには許可証が要るが、この手配もすでに済ませて貰っている。浅い徒渉が何度かあるので、二人ともゴム長靴での山歩き。ヤマシロネコノメソウの大群落があった。ネコノメソウより小さく可憐な花で、雄蘂が萼より長いのが特長だそうだ。枝谷から西尾根に登る途中の落ち葉の斜面一帯に、黄金色のフクジュソウの花が群生していた。最後の急坂を登り切ると、人で埋まるような頂上にでた。帰りは西尾根を下る。気のあった仲間達とすばらしいコースを歩けて、楽しい一日だった。

小辺路(伯母子越)  

【登 山 日】2006年3月25 日(土)〜26日(日)
【メンバー】JAC関西支部(15名)会員外(10名)

詳しいレポートはこちらに

小辺路(三浦峠越、果無越え)
 
【登 山 日】2006年4月22 日(土)〜23日(日)
【メンバー】JAC関西支部(15名)会員外(5名


詳しいレポートはこちらに  三浦峠越   
果 無 越

大麻山   別称(弥山、十八山) 標高 538m  (おおあさやま)  

 
徳島県鳴門市西部にあり、讃岐山脈東端に聳える。鳴門市の最高峰。南麓に大麻比古神社があり、山名になつている。同神社は天太玉命と猿田彦命を祀り、「延書式」の式内大社として県内外から方位除け、商売繁盛、交通安全の信仰を集める。山頂には奥社がある。夜には頂の灯火がともり山麓一帯から目立つ。また同神社の南には四国八十八箇所第一番札所の霊山寺がある。(新日本山岳誌・尾野益大)

【登 山 日】 2006年4月29 日(土)
【コースタイム】 大麻神社本殿前12:38…登山口12:48…見晴台<228m>13:10…分岐13:17…真名井の水13:35〜13:40…七合目(頂上へ200m、登山口1.8q標識)13:45…裏参道に入る…大麻山<538m>14:05〜14:35…77番鉄塔14:45…「四国の道・卯辰休憩地」15:30…卯辰峠13:37…県道大麻北灘線に出る15:46…大麻神社駐車場16:30


大麻比古神社本殿横から境内を抜けると奥社への参道となり、山頂に向かって2000段を越えるという石段が延々と続く。見晴らし台からは、讃岐平野に横たわる吉野川と徳島市街の広大な眺めが拡がる。「真名井」の水で喉を潤して、ジグザグの道を登る。山頂の独立標高点は奥宮裏側にあり、参籠ができるような建物も幾棟かある。
 昼食後、北西側の尾根を下る。つづら折れの杉林の急坂を抜けると、展望のよい尾根に出て今降りてきた大麻山が高く見えた。やがてよく整備された尾根道の「四国の道」になり、卯辰峠でこの道と別れて舗装路を神社に帰る。

権田山(ごんだやま) 標高1,6000m

徳島県那賀郡那賀町(旧木頭村、木沢村の境)にあり、剣山山系主稜と南に平行する山稜中部にある。山頂は平坦で三角点もない。『木頭村誌』には「権太山」と記している。山名の由来は不明。一帯は人家から遠いこともあり、自然林が豊富で四国で絶滅寸前のニホンツキノワグマの生息地として知られる。山頂の西尾根には幹回りが5.55m、同4.9mのブナの巨樹がある。 (新日本山岳誌・尾野益大)

【登 山 日】 2006年4月30 日(日)
【メンバー】 NPO法人「剣山クラブ」、「JAC関西」、一般募集参加者をふくめ計44名
【コースタイム】
四季美谷温泉 09:00 = 林道駐車地点09:50…登山口10:50〜11:00…源流に近い水場11:30…権田山(4等三角点)12:08〜12:15…ブナの大木(昼食)12:30〜13:10…権田山13:15…勘場山 13:50…登山口14:15…クマの楽園…登山口14:50…林道駐車地点15:20

NPO法人「剣山クラブ」の「自然探訪ツァー」に参加する。山また山の秘境四季美谷温泉からさらに1時間近く林道を登り、土砂崩れで行けなくなった地点からスタート。林道歩き1時間ほどで明るく開けた尾根に出た。真っ青な空の下に並ぶ剣山周辺の山々ー次郎笈、その右に槍戸山、剣山、ひときわ高く一ノ森が美しい。 林道を離れて荒れた涸れ沢を登り、美しく苔むした倒木や岩が散らばる美しい沢の源流部からクマザサを漕いで山頂を目指す。はっきりした道に合流すると権田山の頂上で「剣山クラブ」リーダー平井さんが設置された四等三角点があった。背の低い笹原の稜線に、ブナ、ミズナラ、ダケカンバ、ヒメシャラなどの大きな木が並んでいる。 大きなブナの木があるとクラブの人が巻き尺で計測した。勘場山を通って温泉に下山。温泉で汗を流し、アマゴ料理や岩豆腐、山菜などの山の幸いっぱいの夕食を御馳走になり、再び尾野さんの運転で徳島へ帰る。地元の人以外には訪れる機会の少ない徳島の秘峰で、青空のもと山の気を存分に吸って過ごした素晴らしい一日だった。

2006年の山旅(5〜8月へ)