１１日目（１０月３１日）
今日はまともな事ができる最後の日である。やりたい事は全部やっておかないとまずい。とりあえず何日か前から今日はこれをしようと考えていた事があった。カジノに行く事である。日本ではできないし、ギャンブル系はなんでも好きな僕にはたまらない遊びである。当然はじめから勝とうなどとは思っていない。適当に遊べればそれでいいのだ。予算もはじめから１００ドル（６５００円）と設定し、それ以上はしない様にした。朝マックを３ドルで食べ、それから１０時過ぎにカジノへ入る。
すでにかなりの人数がルーレットをやっている。他のゲームもそれなりに人がいるようだ。みんな仕事はないんかい・・と考えていると土曜で休みだなぁということに気づいた。なんだか訳が分からず、とりあえずチップをどうやって買うのかを聞く。金をテーブルに置けといっているようなので２ドルでかけようとすると「それは良くない」といわれた。札をテーブルの上に置くとチェンジしてくれという事になるらしい。しかも一番安いチップで５ドルだ。かなりお金のかかる遊びだなぁと驚いてしまう。それにカジノの雰囲気もすごい。しばらくはその雰囲気に圧倒され、楽しむどころではなかった。６０ドル買ったチップが一瞬の間になくなり、さらに４０ドルを買って再度挑戦すると今度はなかなか良くて一時１５０ドルくらいに増えた。その後は減って増えてを繰り返し、２時間ぐらい経った１２時過ぎに全部なくなり、それでカジノを後にした。結構あそべたので良かったなと感じた。今度はブラックジャックとかもやろうと思っている僕はやはりギャンブル好きなようだ。
この後、特にする事が思い浮かばないのでブラブラする。そういえばオークランド大学もよくわかってないなといろいろ散策してみる。オークランドは町中でもたくさん緑があったり、広い公園があったり、歩いてまわるだけでも結構楽しい。公園でウォークマンを聞きながら子供たちの遊んでいるのを見ているのも一興である。
そうこうしている時に一度オークランド大学の女の子に連絡を取る。お世話になったお礼に夕食でも御馳走しようと思っていたからだ。で、６時にホテルまで迎えに来てもらうことになった。それまでのあいだに地元のＣＤ屋さん、ゲーセン、お世話になったインフォメーションセンターのＳＡＴＯＳＨＩさんに挨拶に行って帰ると５時半ぐらいになっていた。時間が過ぎるのは早いものだ。
６時ちょうどぐらいに迎えに来てくれた。試験前の大事な時に遊んでくれるのは本当にありがたい。車に乗ってからどこの料理を食べようかと考え、タイ料理を食べさせてくれる事に決まった。土曜でやっているかどうかが心配だったが開いていて一安心。二人とも僕よりも年上だがものすごく気楽なトークでニュージーの話しをしたり、日本の話しをしたりと楽しい。料理はタイ料理なのに全体的に甘い。パイナップルとかバナナとかが料理に入っているからだ。僕はどうせしゃべっている時は料理はどうでもいい奴なので味はなんでもよかった。量が多くてすぐにお腹いっぱいになり、７時半頃に店を出る。するとこれからミッションベイという砂浜のあるところに連れていってくれるという。勉強の方は大丈夫かと聞くと大丈夫そうではなかったが、好意に甘える形で連れていってもらう。すると普段より異常に人が多い。何だろうと思っていたらなんと今日はニュージーランドで年に一度だけ花火をしていい日らしい。またハロウィンの日かなにかで悪魔みたいな変装をしている人もいる。何だかめっちゃラッキーだねーと二人から言われちょっといい気分。ついでに近所のカフェでカプチーノを飲む。なんだか外人だらけのカフェで飲むってのも気持ちのいいものだ。
カプチーノも飲み終わって花火も見て、その後はもう帰るのかと思いきや更にもう一個所つれていってくれるそうだ。よくわからなかったが３個所ぐらい候補を挙げてくれてその中から一つに言ってくれるみたいだ。スカイタワーで夜景を見たので夜景のポイントというマウントイーデンは要らないかなとしゃべっているとガラスがないからこっちの方が奇麗かもというっことなのでマウントイーデンに行ってもらう。すると本当にガラスのない分、また低い分鮮明に夜景がみえる。なかなかいいものを見せてもらったという感じだ。ここへ行く途中は酒の検問にも会い、いっしょに乗っていた二人が４年間で一度も経験した事がないものに会えてどうでもいいけどいい気分(笑)
今日もいろいろな事を経験させてもらってニュージー最後の日にふさわしかったなと思う。プレゼントももらってこれぞニュージーランド最大の出会いかなと感動しながらホテルまで送ってもらう。明日は日本に帰るだけだが一人旅のいい所も悪い所も経験した充実した旅であった。日本に帰ったらまた普段のダルダル生活に戻るのだろうかと恐れながら今日はいい眠りにつけそうだ。
１１日目終了
トップへ