6日目 (10月26日)

今日はロトルアに移動する日だ。長い間お世話になったハーバービューステーションともお別れだ。ボロかったがなんとなく愛着がある。朝の9時半にスカイタワーというオークランドで一番高くてカジノまでついている立派なビルがあってその下でロトルア行きのバスが出発するのだ。オークランドは坂がきつく、また多いのでバックパックをもっての移動は結構つらい。

6時に起床し、チェックアウトの用意をする。用意といってもすぐ終わり暇がいっぱい出来てしまったので、早くチェックアウトして朝食でもどこかで食べようと7時30分ぐらいにホテルを出る。その時30日の宿の予約もしっかりしておいた。やはり帰って来るところがあると思うと気分的に違うだろうしね。

で、クイーンStを11キロぐらいのバックパッカーを持ってせっせと歩く。スピードもやはりのろい。スカイタワーの近所に朝からやっているマクドがあったので朝食を摂る。なんと日本の朝マックがこちらでは3ドル(約200円)なのだ。やはり安いなーと思いつつ、食べる。なんとなく味も日本と違う。国によっていろいろ味を変えてあるのだろうか。

朝食も終え、そろそろ出発の時間がやってきた。一緒に行く日本人が一人ぐらいいるかな?とおもっていたが誰もいない。意外に日本人旅行客はいないものだ。パック旅行が好きだからかな。で、一人でボッーと外の景色を見ながら出発。欧風の田舎の光景はなんだか新鮮で、またきちんと整頓されているので清潔感がある。

途中、朝食兼昼食のために一旦停止した。そこはよくわからないがビジターセンターがあるところを見ると観光地らしかった。朝食はすでに取っていたので軽くおやつ気分で食べようと思い、ショートケーキとミロを取る。セルフサービスだから英語がよく分からなくても見て買えて便利だった。が、しかし・・・そのショートケーキが、とっても甘い、甘すぎる。尋常の甘さを通り越していた。めちゃめちゃまずいと思いながらもミロで流し込みながら何とかたいらげる。今度から甘そうなものには注意しよう・・・食べ終わってから外を見てみるとここは湖畔で芝も整備されていてちょっとした公園のようになっていた。かなりカッコイイ。こういう所で優雅に一時間ぐらいお茶をすするってのがカッコイイヨーロッパ人(白髪ならさらによい)なんだろう。これは写真にとってあるので楽しみだ。

この後、テレテレとバスは走り、1時半にロトルアに到着。宿はすでに取ってあったので気は楽なものだ。バスターミナルから3分と聞いていたのですぐ発見。ホテルだと書いてあったので大きな建物を想像していたが、B&B(ベッドアンドブレックファスト、洋風民宿って感じ)レベルの大きさだ。おそらくプライベートホテルっていう奴なんだろう。で、入ってみると日本人の女性が出てきて、日本語で対応してくれる。おお、ラッキー、思ってた通りの展開になってきた。やはり言葉が完全に通じると何をする時も楽だ。チェックイン前にホテルのこととかを案内してくれたり、説明してくれたりする。何とここのホテルは温泉もついているのだ。他のホテルにも温泉はあるといえばあるのだが、それは温水プールのような形式で水着をつけて入るのだが、ここはオーナーの奥さんが元スッチーであるので、(説明等なんでもしてくれるのがこの人である)温泉も日本チックでいい。しかも一人用、二人用とあって個室スタイルで使えるものだった。まさか南半球まで来て温泉に入れるとは思っていなかったので、感激してしまった。その後で、これから何するかを聞かれ、4泊するからこれから何しようかを今日考えようと思っている、それでしたいことは決めてあって、順番決めるようなもんです、と言うと、ラフティングはその日の2時半からすぐ出来るといってくれた。65$(4000円弱)だ。着いたのが1時40分ぐらいで、ちょっと急であったが、今日は絶好の天気だからいいと思いますよと言われ、また本当にいい天気なので、何もしないよりはずっといいとお願いする。いろんな事がしたい時に日本語で言えるのは大変楽だ。分からないことも十分に聞けるのも助かる。

水着が必要なので、部屋で水着を先に着込んでくることにした。オークランドで買った水着が無駄にならなくてよかったよかった。着替えが終わってから、またいろいろ説明してくれて、シャトルバスが何時に来ていくらぐらいだとか丁寧に教えてもらった。まあ、いろいろ考えている間にお迎えが来て、すぐにラフティングへ。すでに二人の人が乗っていた。韓国人のカップルでオークランドにすんでいるらしい。1年ぐらいだそうだ。で、いっしょにラフティングをする。その前に着替えをしないと行けないので、草むらの中でウェットスーツ、アンダーウェア、シューズの3つに着替える。ウェットスーツは初めて着たがめちゃめちゃ窮屈だ。まあ、何とか着替えて、さらにバスに乗って移動。ゴムボートで滝をくだると言うのがラフティングで今回は初心者では最高に高い滝(7M)を持つ川でのラフティングをするようだ。ゴムボートも自分達で運んで川に持って行く。普通は全部で8人ぐらいで乗るものらしいが今回はインストラクター2人、乗客3人と少ないので結構大変だ。途中でボートを置いて、乗った後の練習をする。自分でオールをこぐ作業や、滝に突っ込む時の動きなど覚えることがかなりある。ただ乗っていればいいと言うものではないらしい。一通り終わって遂に川に入る。乗って少ししたら、流れのゆるい所でまた練習、けっこう念入りなものだと感心する。で、やっと本番スタート、かなり流れは速く、スリル感がある。7Mの滝は一つだけだが、1Mや2M程度のものはいっぱいあるのだ。1M程度なら足で踏ん張る程度で大丈夫だが、2Mぐらいになるとボートについているロープをつかまないとつらい。 かなり水しぶきをあげるので水浸しになっている。(ボートも人も)5分ぐらいして遂に7Mの滝がやってきた。インストラクターの人もテンションが高いので、みんなにつられて、ヤーとかフーとか奇声を上げている。当然僕もだ。Let's Go!で突入。ボートに両手でしがみつき、体を沈めて突入。まさに水にくぐると言う感じで落下した。少々なめてかかっていたのでちょっと水を飲んでしまう。まあ、かなり奇麗な水なので全然平気だろう。今、こうして日記を書けているんだし。書き忘れたが周りの風景も非常に奇麗で、まるで映画を見ているようだった。インディージョーンズものの中に出てきていても全然不思議ではない光景だった。まあ、ラフティングが正確には覚えていないが15分程度で終わったように思う。(実際には30分はあったらしい)

15分で65$は高い様に思えるが、内容は非常に濃かったし、外国でしか出来ないものなので充分に満足できた。上がってからボートを運ぶのとか、着替え(ウェットスーツは更にきつくなってて、脱ぐのに四苦八苦した)をし終え、ホテルに着くとまずすることと言えば、入浴である。こっちに来てからずっとシャワーだったし、温泉と言うおまけ付き。それにびしょびしょになっているので、一番風呂に入りたい時だったという様々な要素があったのでめちゃめちゃ気持ちよかった。温度も自分で調節できたし、シャワーもついているし、言うこと無しだ。まあ、北海道でいうと最低レベルの温泉なんだけどね。

で、1時間ほどお風呂を楽しんでから、ちょっとリビングを見てみると、二人の日本人の女性(40代と60代ぐらい)がいた。気軽に声をかけて会話をすると、ホームスティをさせていた子がこっちの人で、彼女らがいろいろ案内してくれていると言う。日本語でガイドしてくれる現地の人がいるとはうらやましい。オークランド大学の子達が試験じゃなければ俺もそれが出来たんだろうなーと無駄な空想を描いたりする。何やら、女性達のお迎えが来たようで行ってしまった。一人ポツーンと暇になり、そろそろ夕食の時間帯なので、夕食を取ろうと思い立った。そろそろ日本料理が恋しくなったので、入ってみるが典型的な日本料理と言った感じではなく、トンカツとかステーキ、ハンバーグ定食みたいな感じの日本料理屋さんだ。でも単語でいくつか日本そのもののメニューがあったので、トンカツと揚げ出しを頼んだ。すると揚げ出しが先に出て来た。どうせ、小鉢で出てくるだろうと思っていたが、大きな皿に乗ってきて、メインの揚げ出しにセロリのあえもの、そうめんを小さく切って野菜とかと混ぜたもの、つけものとオレンジまでついてきた。これにご飯と味噌汁があれば、それだけで充分食事が出来る量だった。それに巨大なトンカツが出てきて、おいおい、食べきれるかな?と考えてしまった。でも、どれも全部おいしく、また日本料理が久々であることが、更に味を引き立てている。めちゃめちゃ大量だったけど、そえものの野菜(トンカツの)以外は全部たいらげた。特にセロリのあえものがおいしくて、日本人はなんでも日本風にアレンジするなーと感心してしまった。一食で25$(1500円ぐらい)して、かなり高かったがそれでも満足できた。今日は温泉に入って、日本食を食べて、おもしろいラフティングをして大変充実した一日であった。

 

6日目終了

7日目

トップ