7日目(10月27日)
今日は一日自由に遊ぼうと前日に決めていた。まあ、出発時刻ぐらいは決めておかないとしまりがないので、10時のシャトルバスに乗ることにしていた。7時に起床し、簡単に身支度を整え、朝食へ行く。すると、昨日しゃべっていた女性が二人でいたので朝食をとりながらしゃべっていた。ニュージーランドと日本の違いとか、物価が動向という世間話しをしていた。こっちにきてからどうでもいいはなしはあまりしてないので、ちょっと面白かった。途中でもう一人男の人がやってきたが、軽く挨拶しただけで終わって、今日の予定の用意をはじめた。まだTシャツに短パンだったからである。
10時になると迎えのシャトルバスが来たので、乗り込む。先に一人お客さんが乗っていた。軽く挨拶だけして後はだまっていた。運転手との会話を聞いていてドイツ人らしい事が分かった。ちょっと運転手の人が降りて、作業をしている時に会話をしていて文字を書いてもらったりしてコミュニケーションを取った。感じのいい人でドイツ人の優しさを全面に出したような人だった。つたない英語でもきちんとわかろうとしてくれたし、わかってくれた。なんだか話しが日本と韓国の話しになったので、ワールドカップの話題を振った。すると結構会話がはずんで、最後は日本とドイツでファイナルが見たいなぁと俺が言ったら笑って、俺もだよといってくれた。なんだかうまく会話が出来たので妙に気分がよかった。
第一目的地のファカレワレワに到着、ここは間欠泉があったり、マオリの原住民の村があるので有名だ。入場料15$を払って中を観光する。初めはマオリ関係のものが展示してあったり、ちょっとしたショーをやっていたりで、途中からは温泉地ならではのブクブクとわきたっているどろとか水がいたるところにあって湯気を出している。初めは結構すごいと思ったが、まわっている間中同じようなものばかりだったのでそれほど面白くなかった。
その後、またシャトルバスに乗って、ゴンドラ、ファーム、魚と鳥のアトラクションと3つの施設が隣接しているところに到着した。ずっとドイツ人といっしょなので、まあゴンドラから行こうかなと乗る。ここではリュージュが出来るのだ。さっそくゴンドラに乗って昼食を軽く食べて(パイとソーセージ)からリュージュに乗る。が、しかし、スピードがなかなか上がらず、上がってら上がったで前の遅い客が止まってて、スピードを落とさずにはおれずあんまり面白くなかった。子供たちは面白そうにすごいスピードで駆け抜けていくのをみて、ちょっとブルーになっていた。帰りもゴンドラに乗らないと行けないのだが、4人乗りに知らない人、しかも東南アジア系の人と二人きりだったのでとても気まずい。まあ、その場はなんとか切り抜けて、次はレインボーファームというファームショーを中心に行っているところへ行って、いきなりそれを見る。そこでは羊や牛といった動物を使っていろんなアトラクションを見せてくれた。特に助かったのは、日本人と韓国人には同時通訳がつき、イヤホンで聞くことが出来るのだ。こういうアトラクションも言葉が分からないと楽しみが半減することはままあるのでいいサービスだなーと感じた。そこでは牧羊犬の二つのタイプについてのアトラクションと説明、そして羊のセリのジョーク交じりのコント、牛を使ったコント、後は羊の毛刈りの実演、牛の乳絞り、子羊にミルクをあげるなど、いろんな事をして全部で大体1時間程度で終わった。
特に牛を使ったコントでは僕が指名されて手伝ったのが面白かった。二人指名されて一人は牛の口のあたりにあるロープをしっかり持っていてといわれて持って、俺には何をするかわかりますか?という質問が飛んできた。なんとなく牛の上に乗るのかなーと思ったので、ちょっとボケて牛の上に立つんですか?と答えたら、「惜しい、でも乗ってみますか?」といわれ、「No,No,No」と答えてちょっと会場の笑いをとった。その後、ジャンプしてその牛の上に乗ったら、会場がよく見晴らせるし、みんなが僕と牛の写真をバシバシ撮っているではないか。これで僕の写真が世界中に行ってしまった訳だ。ちょっとうれしい気分になった。これも海外旅行のいい記念になったのは間違いない。
その後、ちょっとファームの他の動物も見に行ったり、最後に子羊を抱かせてくれるのでそれをやったりと面白いことはいっぱいあった。動物の、特に子供は非常にかわいいし、人に慣れているのかすぐなついてくれる。靴の紐を食べ出してしまうのは勘弁して欲しかったが・・(笑)ファームではちょっとした土産を買ってかえり、最後の目的地 レインボウスプリングスへ向かう。なんだか入り口付近が工事中で、しかも切符売場のあたりが団体客で一杯だったのでチケットも見せずにそのまま進入。止められたら見せればいいやっていう軽い感じで入っても全然平気だった。ここはニジマスを養殖をしていて、そこにいろんな鳥、ニュージーランド特有のものも多数存在していた。この時すでに使い捨てカメラがなくなっていたので、買っておけばよかったと後悔する。言葉で言い表すと難しいが、ジャングルのような雰囲気を作り出している空間で、中に珍しいものは柵がされているが、そうでなく、また危険でない動物は放し飼いのようになっている。よく餌付けがされているようで人懐っこくてかわいい。人が歩くとついてきたりするのだ。
ニュージーランドに来ていつも思うのは水が豊富だということだ。バスに乗っていても川や湖を何度も見るし、ロトルアに来てからはどこへ行っても水がある。5つも大きな湖があるのだから当然ではあるが。だからスプリングスにも当然ぜいたくに水が使われていて、ニジマスはそこら中を泳いでいる。他にはキウィが見れた。とても神経質な鳥らしく、カメラは×、明かりもほとんどないような特別室があり、また、しゃべるのも駄目らしい。暗くて見にくかったが確かにいた。動くとずんぐりむっくりで結構かわいい。他に孔雀がいたのも面白かった。2羽いてただ見ていただけだったのだが近くのベンチで少し休憩して本を見ていると、1羽がどうやったのか柵の外に出てきて僕の前を通り過ぎていった。びっくりしたが、その後にこれをアップで写真に撮ろうと思い、近づくと逃げる。まあ、間近では無理かもとしつこくせまるとジャンプして横にあるブタのいるところの柵に飛び乗った。孔雀が飛ぶの(ジャンプした)をみるのは珍しいのでちょっと得した気分。更に孔雀が向きを変えてブタの方におしりをむけるとあの長い羽がちょうどブタの口の当たりにあってかじられた(笑)慌てて飛び降りるのをみて思わず笑ってしまう。貴重なものを見たもんだ。その後も珍しい鳥をいっぱい見てスプリングを後にする。すでにシャトルバスは行っていたので、帰りはタクシーを呼ぶしかない。ビジターセンターの人にタクシーを呼んでもらって多少高い金を払ったが、無事にホテルに着いた。やはりツアーでない旅行は時間の制限がなく、自由に動けて気持ちがいい。ここに来て本当に旅行を楽しめるようになった。不安など微塵もないぐらいになっていた。
ホテルに着くと、泊まっている方達が、リビングに集まっていたので、ちょっと雑談する。そこに昨日女性の方から聞いていたのだが、ウェリントンで洪水に会い、電車が動かなくなって、バスに乗り換えてきたというツワモノだと思われていた井出さん(今日の朝挨拶だけした男の人)と会う。いろいろ話した後で、ちょうど食事時であったこともあり、いっしょに食事に出かける。はじめはお互い、初海外、初一人旅ということもあってニュージーランド苦労話をしていたが、途中で阪神ファンで、野村監督が就任決定という吉報を教えてもらい、むちゃくちゃなかよくなって阪神の濃い〜トークを1時間半ぐらい続け、宿に帰ったのが9時ぐらいになっていた。(出たのは6時)なにをしゃべっているんだろうと思うぐらいどうでもいい話しをしたが、とても気持ちがよく面白い人だったので、とても楽しかった。明日帰ってしまうのが名残惜しいぐらいだった。まあ、これもいい出会いの一つであろう。
今日も一日中いろいろな事をして充実した一日だった。
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