9日目(10月29日)

今日は7時半に起床。今日も雨だ。何かにいこうと考えてはいたが、スカイダイビングもワイトモケープでのラフティング(洞窟みたいなところでラフティングをするのだ、土蛍ってのが幻想的らしいい)も雨では出来ないだろう。どうもアクティビティをするのが楽しくなったので物を見学するというものには興味がなくなった。ショーなどは面白いが、間欠泉などはもう飽きてしまったようだ。どうしたものか・・・と思いながら朝食をとる。

愛知の親子の方(前まで40代と60代の女性と書いていた人たち)、井出さん、そして昨日もいっしょだった20代後半と思われる女性(中田さんという名前と後で判明)とで仲良く朝食をとる。もう、2,3回以上は顔を合わせているので軽い話しが出来る。ホテルを管理して、全部の世話をしてくれている悦子さんはお母さんのようだとみんなで話していた。本当にすさまじいほどテキパキした人で、頼んだときにはもう動いている。普通では考えられないスピードだ。電話をかけてしないといけない用事の場合、頼むと同時に指が動いている。腰にずっと電話をつけているので、とても早い。だいたい2,3分で用事が終わってしまう。この人に頼めば、俺がオークランドで4時間以上かかった用事も2,3分でしてしまうだろう。さすがは元国際線スチュワーデスだと思ってしまう。

朝食の間に今日いける遊びをいろいろ聞いたが雨ではやはり厳しい様だ。まあ別にやることなくても、ぶらぶらしたり、温泉使ってリラックスしてればいいだろうと思って今日はそうすることにした。ロトルアの街はほとんどさまよっていないのでよく知らない。探索してみるのもいいだろう、そろそろ土産の準備も必要である事だし。

今日の朝食でオークランドに出発する井出さん、中田さん、それに愛知の親子の方、よく考えたら、全員と今日お別れなのだ。せっかく仲良くなったので別れたくなかったが仕方がない。僕も予定を変更して今日出発しようかな?と一瞬思ったが、予定変更できない電車の切符を取っていたのでやめた。

話している間にシャトルバスが来る1時まで井出さんは暇そうだったので、いっしょにプラプラすることになった。雨も風もかなり強く、かなりきつい。電車のチケットももらいにいったし、カメラがきれていたのを買い足しにいったりと本当にふらつく。あとは悦子さんに教えてもらっていた教会を見に行く。マオリの彫刻とキリスト教が見事にマッチした変わった作りだった。撮影禁止で写真が撮れなかったのは残念だ。行く途中に黒鳥の大群を見る。なかなか見られないと思っていたので、買ったばかりのカメラでバシバシ撮る。餌付けされているのか怖がらずによってくる。かわいいものだ。

そうしている間にお昼時になったので、またまた昨日もいったたかね茶屋さんに行く。井出さんは常連さんになっているらしい、そういう俺ももう3回目だ。外を歩いていると挨拶をしてくれるぐらいになっていた。昼を食べるのははじめてなので、ちょっと変化があるのかなと思っているとカレーとかカツ丼とか昼らしいのが並んでいる。カツ丼を頼んでおくとなぜかカレーライスが出てきた。「カレーとカツ丼で悩むな〜、じゃーカツ丼で」と言ったので間違えられたらしい。まあどっちも食べたかったから別にいいのだけれど。

最後まで僕たち二人はよくしゃべる。もう何時間も二人だけでしゃべっているのにネタがつきない。コカコーラの裏事情とか聞けるのもなんかうれしいし、野球の話しは毎回ちょっと入る。かなり気が合うようだ。年が7つも違うのに変なものだ。

そろそろ1時も近づき、ホテルに帰って出発を待つ。出迎えをしようと思って出発時刻の1時まで、部屋でちゃんとくつろいでいるともう行ってしまっていた。早くシャトルバスが来たんだそうだ。ちゃんとお別れできなかったのは残念だったが、オークランドで一応待ち合わせはしてみたので運がよければ会えるだろうとその日はそのまま温泉に入る。昼から入る温泉はかなり極楽である。何もせず、なぜか晴れてきた空を見て、ポケ〜と風呂に入るのは日本人としてはうれしい限りである。

1時間ぐらいお風呂に入ってから、土産を買いに行こうと出かける。なんだか想像以上に大人数にあげないといけないようで、考えただけでも頭と財布が痛い。いろいろ考え捲くった結果、なんとかかって総額で一万円の土産を買った。持って帰るのがちょっと大変かなというぐらいの量になっている。やはりこういう旅行のことはあんまり言いふらさない方がいいのかな?とも思った。土産話で我慢してもらえたらめっちゃうれしいんだけどな〜(笑)

土産をたくさん買って部屋に戻る。結構歩いたのでちょっとベットに横になる。日が射し込んできて暖かくむちゃくちゃ気持ちいい。うとうとしてきて結局寝てしまった。昼から温泉に入ってポカポカ陽気で昼寝・・・かなりくつろぎ捲くり、アンド、贅沢な時間だ。これも海外旅行、個人旅行の一つの楽しみ方かなーと納得する。昨日までのアクティビティ三昧からすると、随分違った遊び方だ。

起きるともう7じぐらいで、早くご飯を食べに行かないと閉まってしまう。こっちは8時ぐらいには閉まる店が多いのだ。今日は一人なので、日本食じゃないものを食べようとプラプラする。するとテイクアウトの店が一件目に入った。そう言えば、テイクアウトして湖を見ながら、鳥に餌をあげつつ食べるのは一興だろうと考え、入る。メニューを見てもよくわからなかったので、適当に1/4チキンアンドチップスというのを頼む。5$程度だから300円かそこらだ。コーラも買って約400円、安すぎる夕食だ。でもその場で作ってくれるので暖かい。それに新聞にくるんでくれるのが、庶民的でいい。こういう普通の人が買うものを観光に来て買うのも大好きだ。買った後、湖にむかい、ほとりのベンチに腰をかける。新聞紙を開けてみると案の定すさまじい量だ。ポテトの量が普通ではなかった。鳥はパリパリに焼いてあってとてもおいしかった。やはり普通の人が買っていくものは外れはないなと感じた。

食べていると鳥がすさまじい量で囲んでくる。黒鳥が10匹以上、海鳥の種類はわからないが、白くてかわいい鳥がもうわからないぐらい(30は軽くいたはず)さらに黒鳥の子供らしき灰色のも何羽か来た。ベンチの周りを完全に包囲されてしまった。かわいいのだが、ちょっと恐い。ポテトを口の前に出すとすごい勢いで食べに来る。レインボースプリングスで白鳥の前に指を出したらかぶられて、痛い思いをしているので、今回はそうならない様にしようと思ったが、これは何回かすると絶対かぶられると思ったので、投げてあげることにした。すると動きの速い小さな鳥が空中でキャッチする。だいたいのものは小さな鳥が食べていった。動きがすばやくて黒鳥にあげたはずのものまで食べていく。すると黒鳥は怒って、羽をバタバタさせながら歩き、白い鳥を追い払う。僕としては黒鳥は手元まで来て口を出して襲ってくるのでちょっと恐いのだが、あげないとつっついてくるので、なるべく遠ざかるようにあげる。結局ポテトの大部分は彼らの食料になってしまった。鳥が集まってくるとなんだか人も集まってきて、子供たちが「Oh!Great!」とかいって近づいてくる。なんかちょっとはずかしい。すぐにどっかに行ってくれたのでよかったが、次にアラブ系の子供連れ夫婦がビデオを片手にやってきた。大群を撮っているようだ。サービスで大群の中にポテトを放り込むとみんなで取り合って動く。アラブの人も喜んでくれたようだ。

今日はなんだか一日ゆっくりとした生活をしていた。海外風の生活と日本風の生活をマッチさせた感じで、今までとはまた違う充実感がある一日だった。こういう経験出来たのは大きいなと思った日だった。

9日目終了

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