4日目(1月29日)金曜日
朝7時過ぎに起床、昨日はいろいろ考え事していたのと、隣りの音楽がうるさかった事もあり、1時過ぎまで寝れなかった。バンコクの夜は長い。
今日はホアヒンへいく予定だ。静かなリゾート地なので、バンコクのこのうるささから開放してくれるだろうと思った。いく方法には電車とバスの二通りあったが、僕は電車でいく事にした。時間はどちらも4時間程度だが電車はバスに比べてかなり高い。2倍近くするのだ。特にファーストクラスになるとさらに倍ぐらいする。僕はそんな金の事よりも電車の車窓から見る風景が好きだし、おそらく周りはタイ人がいっぱいだろうという点から電車を選択した。
9時半に宿をチェックアウトして、まずカオサンへいってみた。インターネットで最後の報告かもしれないカキコをしようと思ったからである。だが、時間が早い事もあり、店がほとんど開いていない。しょうがないので、先にファランポーン駅へいってみる事にした。そこにもインターネットコーナーがある。多少割高なのだが、クーラーもついているし、店員も親切で感じがよい。10時過ぎにつくように、トゥクトゥクをつかまえた。どうも向こうから声をかけてくるトゥクトゥクはあやしいが、流しのを自分で止めて、利用するのはいいようだ。片言だが英語もしゃべれるようだ。「今日は駅からどこへいくんだ?」と聞かれる。ホアヒンへいくと言うと、おお、それはいい、ホアヒンはいいよ。と言ってくれた。行く前だが、こういうコメントを聞くとなんだかうれしくなってしまう。
10時過ぎに駅に着く。とりあえず、インターネットかなとおもっていたが、その前に駅の係員の人が近づいて来て、どこへ行くのか?とたずねてきた。きちんと駅の係員であるというIDカードも首から下げている。信用してよさそうだ。で、ホアヒンへ行きたいと言う。すると、12時10分に出ると言う。少し時間があるが、インターネットや軽い食事をする事を考えればいい時間だろう。その後、彼はバスがどうこうと言う。バスの方が早いとかそういう事かとおもったが、そうではなくホアヒンについてから周辺の町へのバスはいるか?と言う事を聞いていたのだ。ホアヒンだけでいいと言うとキップ売り場でキップの手配をしてくれた。親切な係員だ。声をかけてくる人間がみんなこうであればいいのにとつくづく感じてしまう。
インターネットコーナーで自分の掲示板をチェックする。すると、エース(大学の友人)が、4日より更に早く2日にもタイにやってくるという。僕の時も相当すばやかったが、エースもなかなかやるものである。仲間って感じがしてとてもうれしい。待ち合わせは4日のままにしておいたが、早めにカオサンへ行っておけば、それほど広い道ではないので遭う事も可能であろう。海外で友達と待ち合わせというのもなかなか洒落ていて、うれしいものだ。しばらくの間は一人旅ではなく、二人旅もできるのだ。一人旅はやはり食事を取る時が寂しい。本を読みながらとは言え、なんとなく一人はきまずいのだ。英語をしっかりはなすことができれば、外国人観光客と仲良くビールでも飲めるのだが・・と考えてしまう。
その後、旅行者の女の人(同い年ぐらい)が声をかけてきた。どこへ行くのか、宿はあるのかと言った毎度の質問だ。その間、カッコイイね、とかかわいいねといったお世辞まで入れてくれる(笑)。2日前に一度ぼったくられているのに、性懲りもなくついていく。一度ぼったくられたからといって、次もそうだとは言い切れないし、人の言う事全て疑っていては旅が面白くないからだ。そこでホテルを一件、紹介してくれた。今度はきちんとパンフレットを見せて、正規の料金も書いてある。シングルで最低1800バーツらしい。それにアメリカンブレックファストをつけて1600バーツにするというのだ。パンフレットを見る限り、部屋、ホテルの外観ともによく、5千円はどうやってもするだろうと思った。ホアヒンはリゾート地なので、こういういいホテルにも何日かいようかとおもっていたので、そこをとりあえず1泊とることにした。電車の到着が4時半ぐらいなのでそれから宿を探す苦労がないと言うのもうれしかったからである。キャッシュで払った為、少し持ち金が減ってきた。銀行へいって両替をしたいとおもった。旅行者の人に連れていってもらい、200ドルを両替した。まだ4日しか経っていないのに意外と金が減るのは早いものだ。だがケチり過ぎても面白くない。困らない程度の金はもっているはずなので、思うようにやってみようとおもった。
12時10分電車が走り出した。電車はかなりぼろく、シートに年号がふってあって、それを製造された日だとすると、40年とかいてあったので、60年近く前の電車と言う事になる。発車時にものすごい揺れがあり年季を感じてしまう。電車からの風景は僕にとって大変満足できるものでした。エアコンもなく、ファンだけでも窓をあければ天然のファンがある。農村地域を主に通っていき、その田舎くさいにおいや雰囲気に魅入っていた。牛や豚のにおいも、なんとなく心地よく感じていたのは不思議である。4時間の長い時間を本を読んだり、近くに座っていたタイ人の親子の様子を見たりして過ごす。一人旅はこういう時間がもっともステキなんだと感じてしまう。
ホアヒンにつき、早速タクシーでホテルへ向かう。またぼったくられているのかどうかも確かめられる。ホテルはパンフレット通りで、部屋もすごく奇麗ですばらしい。もし万が一これでぼられているとしてもサービス料として許してしまうだろう。 昨日までの宿からすると格段によかった。
ホテルではいきなりバスタブに湯をはって、風呂に入った。それが可能なほどバスタブが大きいのだ。やはりたまには高い金を払う事も必要だ。節約だけが一人旅ではないのだ。
風呂を終えるとお腹が空いているのに気づき、食事へと出かけた。ホテル内のレストランでもよかったが、外がどうなっているのかの偵察も兼ねて外で食べる事にした。イタリアンレストランの数がやたらと多く、また客の入りもいいようだ。この観光地は白人に占拠されているようでタイ人よりもたくさんいる。さすがに西洋風リゾート地と言うだけの事はある。
僕もスパゲティが食べたいとおもったのでイタリアンレストランへ。なんとなく一人では入りづらかったが、一人なのだからしょうがない。カルボナーラとビールを頼み、食後にカプチーノを飲んだ。今日は僕の誕生日だし、贅沢をしても罰はあたるまい。日数と持ち金からすると今日は大幅にオーバーだが有意義な金の使い方だったと僕は思う
4日目終了
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