ブルース・リー
●「死」について(BLUCE・LEEは生きてる説)
圧倒的に厳しい話しです。
これだけ世界中の大ヒットとなった映画を作って、それの大ヒットを知る前に死ん
でしまったというのは表現のしようもありません。
しかも、本格的デビュー作の「ドラゴン危機一発」を撮ってから2年後に死んでし
まったというこの旬の短かさ。。あと、1年・・いや半年リーの死が早ければ、全
世界は彼の存在を知る事も無く、ましてや海人が今こうしてこんなページを開こう
と思う事も無かっただろう事を思えば、まさに人生の絶頂期に手が届く寸前に死ん
でしまったという、、ある意味ではこんなに不幸な人もまずいないだろうと思える
程の事だと思います。
ですが・・もし、「今」リーが生きていたらと思うと、おそらくその後何十本もの
映画を撮って・・そうなればこれ程あの4作品への思いというのも強く無くなって
いたかも知れないという気もします。
たった4本だから・・もうリーの作品はこれ以外に見る事は出来ないから・・とい
う思いもいまだにリーを支持する人が多い要因の一つになっているのは間違いの無
い事だと思います。
で、そういう事も含めてリーファンなら誰もが想像した事がある話しだと思います
が、海人の推理する「真実」です(^m^)。
実はリーは死んではいなかったのです。
だって死に顔も全世界に公開されましたけど、あれはリーの顔ではありません。
「むくんでいる」という注釈が付く事が多いのですが、あれは最近の似てないフィ
ギュアより更にに似ていないと思うんです。当時の香港の技術ではあんなものでし
ょう。。それに・・あまりにも死に顔が公開され過ぎているのも不自然です。
ましてや映画の中にも死に顔を使うなんて・・ブルース・リー以外ではおそらく見
た事がありませんし・・そう考えれば、あの死に顔を見せられなければ、おそらく
殆どの人は「本当に死んだ」とは思わなかった事でしょう。
でね、「死亡遊戯」なんてタイトルの映画を撮ろうとしたリーの事ですから死がも
たらす人々への感情なんてものも理解していて、それぞれの映画の中で見せた圧倒
的な「カッコいい男」の究極の行き着く先が「死んでしまった男」という事で、自
分の死を一つの演出として打って出たんだと思うんです。
あれだけの映画を作る人ですから、海人が思った様に何十本も作っていけばやがて
テンションも下がるし、駄作も出来てしまうかもしれない・・だったら最高のテン
ションで仕上がった4本+1でENDにしてた方が本当はいい・・というふうに思
っていたはずですよね。正直な話・・あの「死亡遊戯」のトラックスーツを着ての
格闘シーンからのみ想像すると映画として面白い作品に仕上がるものだったのかど
うかはかなり疑問に思えるんです。明らかにそれまでの4作と比べて非日常的な設
定ですし、五重の塔の頂上に最強の相手が待ちかまえているなんて・・考えてみれ
ば安物の漫画にある様なお話しですからね。。これを見た限りでは新しい映画に対
してかなり煮詰まってしまっていたとも判断出来るのではないでしょうか。。
「燃えよドラゴン」の最後に撮影したシーンもかなり痩せてしまったリーが写って
いましたが、リー自信もそれほど過酷な現場を30過ぎの身体でいつまでも続けて
いく事は出来ないと思ったんでしょう。
それで出た結論は「引退」よりもかっこいい「死」だった訳です。。
「死亡遊戯」というタイトル。。
これには冗談で死にまっせーみたいな意味が込められているはずです。こんなタイ
トルの映画を撮影途中に本当に死亡するなんて、そんなうまい話は作り話でしかあ
り得ないと思う訳です。
ましてやステージは香港・・あらゆるコピー物が堂々と売られていて、何が嘘か何
が本当かなんてどちらでも良い世界・・あり得る話しだと思いませんか・・(^^;)。
もう一つおまけに・・死後に作られた偽物リーを使った作品群の面白くない事。。
これも、「やっぱり本物のリーで無くては・・」と思わせる演出の一つなんです。
海人の様な一ファンが見ても明らかにリーならこんな映画にはしないだろう・・と
いうようなカットがいくつも見られますし、その道のプロが本気で作ったものとは
到底思えない様な駄作ばかりですものね。。そういう作品が出て来れば出て来る程
4作は「本物」として益々価値が出て来る事も見越しての事だったのです。
そして・・リーからの最後のプレゼントは、リーが本当に死んだ後に完成版の「死
亡遊戯」が全ての真実を公開されたうえでロードショーされる事なのです。
また、勿論ブランドンも生きてます。
あまりパッとしない俳優人生を送っていたブランドンに業を煮やしたリーが、同じ
事を・・もっとドラマティックに演出したのが「怒りの鉄拳」を彷彿とさせる撮影
中の事故死だった訳です。勿論リーのアイデアです。ただ、これは残念ながら親ば
かリーの思惑が外れてブランドンはまだそういうステージを迎えるには世間に対し
ては未成熟だったのです。
おそらく何処かの南の島でブルース・リーとブランドンは「やっぱり、そんなに2
回もうまくいく訳は無いわなガハハ」って・・たぶん今はインターネットを介して
世間を眺めながら生きているんでしょう。。
あぁ・・書いていたら本当にリーは生きているんじゃなかろうか?という錯覚に陥
りそうです。。何か・・こういうストーリーを映画にしてくれたら面白いものが出
来るんじゃないかな?なんて書いていて自画自賛で思ってしまいましたとさ(^^;)。
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