家族

九州と北海道の間を 行ったり来たりさすらっても
貧しい人 戦う人 嫌なやつ 好きなやつ
手工芸の町 食べる街
さすらっても そしてそれから 何処へ行こう
家は出たけれど 家は出たけれど

初めの敵になるのは両親だ
故郷を逃げ出し 出てきたけれど
セールスマン 両親 嫌なやつ 好きなやつ
公害の街 城下町
さすらっても そしてそれから 季節は巡る
人と出会ったり 人と別れたけれど

長い寒さに訪れた あの人恋しさ あの寂しさは
背中を向けたはずなのに 背中を向けたはずなのに
サラリーマンはひと群れの中に
サラリーマンは急いでゆくのに
何もする事が無いなんて 何もする事が無いなんて

家族が死んだと知らされて
あふれてきたふとどきな涙達
こらえても こらえても ふとどきな涙ってやつは
こらえても こらえても
あふれてきて そしてこれから 何処へ行こう
家は出たけれど 家は出たけれど

一人の女に巡り合い ほんの偶然巡り合い
惚れて 話して 愛して 誓って
この女となら暮らしてみようと思い付き
一人の女と住みついてしまった
家を出たはずなのに 家を出たはずなのに

1980年頃のコンサートで歌われた歌です

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