土地に柵する人がいる つながる大地のその上に 杭打ちつける馬鹿者は 一体何をする気だろう たったひとつの柵の為 むこうとこちらにわけられて 挨拶でさえ許されず 近づくだけで殺される 土地に柵する人がいる 通ってゆけばそのままで 何て事もなかろうに そこに柵をするなんて つながる大地のうえなのに むこうの悲しみ目をつぶり むこうの争い背を向ける 一つの柵でこうなのか 土地に柵する人がいる どちらの側からいったとて 柵まで来ては逆戻り 今日からそんな日が続く つながる杭に無造作に 鉄条網がからみつき そして死体も無造作に 柵と一緒に絡みつく