〜夏休み特集〜
夏山登山B
登山口から上を見上げる急な坂道には少し不安が横切るが「ゆっくり行きましょ〜」と、私の前を行く人の声に足元を見ると、歩幅は小さくてゆっくりと片方の脚を持ち上げ、狙った所にドスンと落とす感じだ。砂利道は滑り易く足元を見つめながら少しずつ前に進む、根気がいる、ただひたすらに前へと進む・・・「ピッー」突然に笛が鳴り響く「小休止」だ。立ち止まって登って来た道を見下ろすと、木立の間に民家が豆粒程に、車もアリのような動作に見える。「わァ〜」と歓喜の声、突然に木の葉がゆれ「冷たい風がサッ〜と」汗ばんだ頬を横切る。汗を滲ませ努力した者だけに与えられる「山からのご褒美」なのか、自然のやさしさを感じる。「ハイ、あめチャン」目の前に出された飴を遠慮なく頂く「疲れた時は甘いものがいいのよ」と、60才代の女性が微笑んだ。リュックのポケットからペットボトルを取り出す、水分の補給は欠かせない。ピッ、ピ〜ィ、振り向きサブリーダーを見ると、それは出発の合図であった。