万葉恋歌ベスト セレクト〜C〜
人言を 繁み言痛み 己が世に いまだ渡らぬ 朝川渡る (ひとごとを しげみこちたみ おのがよに いまだわたらぬ あさかわわたる)〜但馬皇女〜 作者は異母兄の高市皇子の妃でしたが、同じ異母兄の穂積皇子に思いを寄せていました。やがて二人の仲は人に知れる事になり、逢うことを禁じられてしまいます。逢いたいとの想いを抑えられずに渡ったことのない、しかも夜明けの川を渡ると言うのです。
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