スバルAWDの軌跡
〜スバル4WDへの道は、ある試作車からはじまった〜
その試作車はスバルFF−1の1,1リッターエンジンを搭載した1000バンだったが、下回りを見ると、なんとブルバード用の手を加えたデフやドライブシャフトを装着し、4WDとなっていた。当時、宮城スバルの大口顧客であった東北電力は、積雪地での業務のためジープタイプ4WDを使用していた。もちろんその用途に4WDの走破性が欠かせないものであったが、一方で、ジープタイプに対して、日常的でないなどいくつかの不満を持っていた。そこで、スバルを含む幾つかのメーカーに不満のない4WDを作って欲しいと打診したが、どこも返事はNGだった。そんな中、自社で特装車を手がけていた関係で機械に詳しかった東北電力は、ギヤーボックスの後にFR用のシャフトとデフを付ければ簡単に4WD化できそうな、縦置きFFのスバル1000に目をつけた。そして、早速宮城スバルに4WD製作を依頼する。