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WRC栄光の3連覇

モータースポーツには、F1にWRCと2つの世界選手権がある。地球上のあらゆる路で、市販車ベースのマシーンが競うWRCは、灼熱の南半球砂漠地帯や極寒の氷雪路を200km/h以上で疾走し、断崖絶壁のワインディングロードにブラックマークを刻むなど、厳しい条件下での勝車は世界一のクルマといえるだろう。
第1章〜挑戦〜
1989年(昭和64年)1月アメリカはアリゾナ州のテストコースで、発表前のレガシィが、ある記録に挑んだ。「FIA公認10万km連続走行世界速度記録」だ。従来の記録、サーブ9000ターボが持つ平均速度213km/hの壁を前年に創立されたSTI「スバル・テクニカ・インターナショナル」がレガシィのアピールにと、この記録への挑戦を選んだ。10万kmを走り切るには昼夜を通して20日間かかる。給油やドライバー交代のロスタイムを計算に入れると、平均速度230km/h以上で走り続けなければ新記録にはならない。この過酷なチャレンジに参加した3台のレガシィは様々なアクシデントを乗り越え「昭和から平成」へと全車が新記録で完走。その中でもホワイトボディの2号車は従来の世界記録を大幅に更新する平均速度「223.345km/h」の世界新記録を樹立した。レガシィのずば抜けた安定性や耐久性を世界記録で証明すると、翌年の1990年世界ラリー選手権「WRC」に本格参戦する。

続く