WRC栄光の3連覇

第2章〜参戦〜
WRCに参戦するには、数々の課題がある。その一つが「パートナーとなるファクトリーチーム」当時BMWの撤退に伴い新しいパートナーを探していたイギリス・ロンドン郊外の「プロドライブ社」を訪問。クリーンで整然としたファクトリー工場に、この会社の実力を確認する。「我々がWRCに参戦するのは勝つことが目的です。そのためには勝てる4WDターボが必要なのです」と、プロドライブ社技術本部長のD・ラップワース氏の言葉に、ラリーへの並々ならぬ情熱を感じる。
パートナーはプロドライブに決定するも、初年度は一流のドライバーの起用は避け、活動の実績を作る事に専念する方針を発表。そんな時、STIに一本の電話が、「えっ!アレンがスバルに乗りたいですって!?」マルク・アレンはWRC通算19勝と当時の最多勝記録を持つ、自他ともに認める超一流のドライバーである。「アレン、我々は是非、君にドライブしてほしいと思っているが、我々のチームの資金は決して豊富ではないのだよ」との言葉に「それは私もよく理解している、それより私は勝てるマシンが欲しい、スバルで勝ちたいのです」スバルが提示した契約金は彼の実績から考えると少ない金額ではあったが、彼は笑顔で「契約金はこれで結構です、スバルのために頑張ります」との言葉に「これで勝てるチームが出来たッ!」日本中のスバルファンに喜んでもらえるチームが出来た。1990年4月WRC第4戦アフリカはサファリ・ラリーで、スバルは記念すべきWRC参戦の第一歩を踏み出す。

続く