WRC栄光の3連覇

第3章〜苦悩〜
300馬力!WRCで勝利するには300馬力以上のパワーが必要だ!プロドライブのラップワースの難しい要求だ。「エンジンのチューンナップと電子制御のソフト開発」をどうするか!?実際のラリーで使用するガソリンも日本と違う、「エンジン出力の安定に重要なのはガソリンのセッティングである。」ガソリンの過給量は濃く過ぎても薄すぎてもエンジンのパワーを十分に引き出す事が出来ない。これを最適に電子制御するコンピュータのセッティングが問題となる。「現地のガソリンを手に入れたい」それには大きな壁があった〜ガソリンの個人輸入規制〜日本ではガソリンの個人輸入が禁じられていたのだ。何かいい方法はないものか?「これだ!!これでガソリンが輸入出来る!」100%自家用で消費する分には個人での輸入が許可されるのだ。しかし、自家消費の申請には各役所をたらい回しされて尚、書類の申請に2週間、その上輸送に2週間もかかっては開幕までに間に合わない。1990年4月サファリ・ラリーへ、不安の中スバルのWRC参戦がスタートしたのだった。
トップタイム!!「M・アレンが駆るレガシィ」が!トップタイムをマークするなど、6台のレガシィは好調に走る。結果は、グループN史上初となる完走で、地元ドライバーのパトリック・ジルがクラス優勝を果たす。しかし・・・「なにっ!エンジンストップ!?グループA勢はエンジントラブルに見舞われ5台の内4台がリタイア。心配していた事が起こってしまったのだ。電子制御するコンピューターのセッティングには本来、ドライバーのクセやラリーのコースに合わせてセッティングするのが一番だが、日本には実戦に即したテストを行なえるコースもドライバーもいなく、課題を抱えてのデビュー戦だった。苦悩はまだまだ続く