WRC栄光の3連覇

第10章〜新旧対決〜
予測できないのがラリーの魅力なのだが、同時に怖さでもある、スバルもその怖さを知る事になる。”サインツ移籍”激震が襲った!「REPSOL」レブゾルはスペインの大手オイルメーカーで、スペイン出身のサインツを永年に渡りサポートしてきた。そのレブゾルが来季フォードのスポンサーとなる以上移籍は致し方ない事情である。
迎えた95年最終戦RACラリーは歴史的な一戦だった。スバルチームは開幕前日に異例のミーティングを召集「チームオーダーを出さない事」を確認していた。これにより「エースドライバー新旧対決」の舞台は整った。過去3度のチャンピオンに輝いたC・サインツに対し、成長著しいC・マクレ―は第3レグに入ると脅威のスパートで7つのSSの内6つでベストタイムをマーク、特に最終SSではサインツを22秒も上回るスーパータイムを叩き出し、遂に逆転し最終日を迎えたのである。そして95年RACラリーWRC最終戦の最終日、マクレ―の走りは衰えることなく、4連続ベストタイムをマークする。プレッシャーに打ち勝って圧倒的な速さを保つマクレ―に対し、SS26を制してサインツも意地をみせるものの迫撃はここまで・・・ついに・・・「優勝だっ!」C・マクレ―RACラリー2連覇!「イギリス人初のドライバーズチャンピオンの誕生!」そして若手R・バーンズが3位に入り、2戦連続の1-2-3フィニッシュを達成し、初のマニュファクチャラーズチャンピオンが決定!スバルはWRC参戦6年目にして「ダブルタイトル獲得の快挙」を成し遂げたのである。

続く