WRC栄光の3連覇
第11章〜連覇〜
追うものから追われる者へ・・・スバルは立場を変えて96年WRCの舞台へ、ドライバーはエースに昇格したC・マクレ―にP・リアッティ、K・エリクソンの3人に加えて、94年WRCチャンピオン「G・オリオール」をスポット参戦させる布陣で挑んだのである。しかし・・序盤戦なかなか勝ち星が上げなれない苦しい戦いが続いた。第3戦のインドネシアでは、マクレ―が後続に大差をつけてトップに立ち独走体制で最終日を迎えたが、十分なタイム差がありながらもスピードを緩めずに走り続けて、マクレ―は転倒し大クラッシュ、またもシーズンの初優勝を逃してしまったのだ。
エース・マクレ―の不振はチームに暗い影を落とす・・・そんな中で迎えた第4戦アクロポリス・ラリー・・「なっ何だこの振動は!?」「プロペラシャフトだっ!」「岩にヒットした〜ッ」ここまで三菱のマキネンと息詰まる戦いで、残りわずかで逃げ切れるタイム差と思ったが・・・まずいぞ!この後10分のショートサービスで修理しなければ「ペナルティ」が課せられトップがマキネンと入れ替わる・・・まかせてください!「コリンの奮闘に応えるためにも10分以内でサービスを終えてみせます」プロドライブのメカニック達は、「8分57秒」という神業でプロペラシャフトを交換してこのピンチを救ったのである。メカニック達の献身的な作業振りに奮起したマクレ―は最終SSでベストタイムをマーク、ついに96年の初優勝をチームにプレゼントしたのである。そして第8戦サンレモラリーで、マクレ―とリアッティが1-2位と理想的なラリーを展開。だが最終日マクレ―はサインツの猛迫を受けることになる・・・サインツ速いッ!気迫の走りでマクレ―をじわじわと追い詰めます!だがマクレ―は王者の名に恥じない見事な走りを披露する。残り3本のSSでベストマークを連発、追いすがるサインツを突き放し、今季2度目の優勝を果たしたのである。完全復活したマクレ―は最終戦今季オールターマックとなったカタルニア・ラリーでも終始ライバルを圧倒、同僚P・リアッティも同等の走りで、優勝はスバル2人の対決となった。結果は最終SSでリアッティの激走もわずかに及ばず・・・マクレ―連勝!こうして劇的な1-2フィニッシュで2年連続のマニュファクチャラ―ズチャンピオンに、さらに挑戦は続く