タイ:バンコク旅行記
Part6:3日目


3日目

<続き>
外出
3時頃、少し楽になったので妻とワールド・トレード・センター(W.T.C)まで出かけることに しました。

フロントでベルボーイにW.T.Cに行くトゥクトゥクをつかまえるように依頼。待ち受けた トゥクトゥクに乗ると、その運ちゃん、いきなり「ぺらぺらぺら....」と英語交じりのタイ語 でしゃべってきます。全く意味が通じないのを苦労して聞いていると、「W.T.Cまで70Bahts だが、タイ人の経営している店に寄ってくれるなら40Bahtsで行く」というようなことを 言っており、日本語のカードを見せます。カードには、『タイ人の経営している店に 寄ってくれると、私たちはガソリン券を貰うことが出来ます。買う買わないは自由です』 ということが妙な日本語で書いてあります。気持ちが悪いので、直接行ってくれるように 言ったのですが、全く動ぜず、同じ事を繰り返します。
私たちはたまらず別のトゥクトゥク に乗るべく一旦その車を降り、他のものに乗って最初から行き先を指示していると、 先ほどと同じようなことを言い、「10Bahtsで行く」としつこく言います。
(多少の冒険心もあり)仕方なく、「OK」と言うと、運ちゃんは早速車を発進させました。

冒険
細い道路をかなりなスピードでとばして進みましたが、前に車がつかえて全く動かなくなりました。 「クィーン・エリザベスのための渋滞だ」というようなことを運ちゃんが説明しています。 そうこうしているとやっと動き出し、頭で思い描いている方向と全く違う方向へ猛烈に走っていきます。 隣を走って行く車といつ接触してもおかしくないきわどい運転です。
しばらくすると妙な男たちがたむろしている薄暗い店先に車を止め、 中にはいるように促します。 ここまできたんだからその店に入らない訳にはいきません。
不安な思いがいっぱいのままその店に入ると、中は一層薄暗く怪しい雰囲気。 店というより町工場そのもので、作業しているのは、銀製品や、 サファイヤ、ルビーなどの宝石の加工場でした。
女のひとがたどたどしい日本語で「ここで製造販売しているので安いです」と言うような 事をいい、奥に連れて行きます。息が詰まりそうな狭い場所を抜けると、 薄暗い店に入り、指輪などの宝石類を見せられます。 さらに奥に進むと、今度は銀製品。あまり薄暗いので気乗りのしないまま次に......
すると、店の中央あたりの床に、祭壇が設けられ、動物の丸焼きみたいなものや、 野菜などが祭られています。(ゲゲーッ!ますます異様な雰囲気です!)

にせブランド
そーっとそこを抜け、2階へ上がると、土産物やタイシルクらしい スカーフなどがならべられています。店員は「スカーフ安い。エルメスも、シャネルもあります」 といって、品物を見せてくれます。明らかにブランドが刷りこまれていますが、どう見ても まがい物です。もちろん、それなりの値段だったので、妻は2枚買うことにしました。

それでやっと、店を出ると、くだんの運ちゃんは、向かいの店にも連れて行こうとします。 ここまでで疲れてきたので、まっすぐW.T.Cに行くようにはっきりと指示。運ちゃんは しぶしぶ車を発進。なんとかW.T.Cにたどりつくことが出来ました。約束どおり10Bahts 支払い、やっとW.T.Cに入ることが出来ました。


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