まずは府立桂高校の作藤原京子・栗生一海・小寺加奈の「ほ・た・る」です。
とても驚いたのが蛍の表現の仕方。ハイテク(?)な器械を使ってなさいました。どうやっていたか自信を持っては言えないのですが、ガラス棒の周りを黒いテープで覆い、それの先だけに光が見えるようになさっていたのではないでしょうか。ちなみに光源は豆球か何かだと思います。それを各々が暗闇の中で蛍が飛ぶのを表現なさってらっしゃいました。とてもきれいで、見たことはないけど本当に蛍のようでした。また照明も勉強になり、炎の作り方や車のヘッドライトの表現の仕方はなるほどと感心させられました。
演技の面ではたくさんの高校生という中で、それぞれがしっかりと性格付けが出来ており、印象に残っています。出場人数が多かったので、全体的に迫力がありました。やっぱり部員が多いのはいいですねぇ・・・羨ましすぎる。話の面でも楽しく、それでいてテーマは「生命」(僕はそう理解しました)という重いテーマだったです。やはりテーマを完全に理解することは出来ませんでした。でも親とかのいるありがたみ、幸せを改めて思い知らせてくれた劇でした。ちょっと感動もしました。
この劇で特に印象に残っているのは「I was born.」「私は産まれさせられた」のではないか?というセリフ。でも、やっぱり僕たちは産まれてきたんですよね、自分の意志で。そんなセリフが心にしっかりと残りました。はぁ・・・たまには親孝行しよかなぁ(笑)。
次に府立洛水高校、作西川真人・伊沢磨紀による「PRE-DREAMERS〜不思議な明日の作り方〜」でした。長いなぁ・・・(笑)。この劇はギャグ中心のちょいシリアスものです。この脚本は今回で2回目なので、あらすじが説明できます。
いつか1人旅に出たい唯一まともキャラとも言えるSくん、世界征服を企むタイシくんとイッペイくんが中心的な登場人物。その3人の周りの人間と、生物兵器を研究していたがその愚かさに気付き研究所を爆破してきた科学者と、その科学者を追いかけてきた賞金稼ぎをも巻き込んだハチャメチャ、ドタバタ劇。とても楽しかったです。しかし、地区大会の方がおもしろかった。講評の時、それをしていた先生方も言ってらっしゃったけど、ギャグを言う度に客の反応を待っていたところがあり、それがこの劇の勢いとスピード感を台無しにしてました。地区大会では相当受けてたからなぁ・・・それを期待していたのでしょう。
台本がすごくよく、欲しいなぁと思ったのですが・・・くれないかなぁ(笑)。何と言ってもイッペイの親父さんが最高!!おもしろすぎ。多分素だけど・・・(笑)。おもしろかったら、何でもいいんです。
笑いとギャグの中にも少しのシリアスがおもしろかった。世界征服をしようとしていたタイシ君は別に悪の結社とかではなく、武力などは一切使わないで、理想で人を制すのだそうです。そんな夢ばかりの、でも近未来の物語だったのでSF世界も味わえて、とてもすてきな劇でした。とっても大好きです。
最後は府立城南高校。実はここには友達がいたりして、ひいき目になってしまうのですが・・・。作森田理佐で「シュワッチ」です。今回の城南の劇では、僕はビデオ撮りを任されていたので、あまり見れなかったのですが、前よりも洗練されてました。色々な意味で・・・。この劇は3〜4回くらい観ているので、さらに台本も読ませてもらったので、あらすじも結構完璧だったりする・・・。
舞台は成嶋家。末期ガンでもう先の長くない父親太一の世話でもめる、長男淳之介と次男鴻之介。結局、父親と同居していた鴻之介の意見で、みんなで太一の世話をすることになった。淳之介にも鴻之介にも妻と娘がいる。遺産や昔お金を盗んで逃げた三男の斉太浪、鴻之介の息子の突然の結婚話も混ざり、現代の中流家庭の何処にでもありそうな非現実を描いている。そこで問題にされるのはシュワッチという題名。何故こんな題名なのか・・・それは、太一が昔東宝で働いていて、ウルトラマンを作った1人だったのです。しかも途中で太一はボケてしまって、自分をウルトラの父と勘違いしてしまうのです。淳之介や鴻之介の娘達が中心となり、最後は太一が死ぬまでウルトラマンの役をそれぞれ演じるのでした・・・。しかし、訳が分からない説明だなぁ・・・。
流石伝統校です。前よりも良いものをということで、前回よりももっとよかったです。僕の友達とは思えない演技力。ふぅ・・・すごすぎです。1回で伝え切れたかどうかは分からないですが(ここはさらなる改善余地があります)、テーマの深さ。舞台美術、照明の使い方。この劇に入り込むのを止める物は何もなかったです。それだけ引き込まれました。今台本は手の中にあるので、それを活字化してインターネットに載せたいくらいです。脚本はあまり目新しい物ではないそうですが・・・。
これも講評の先生方が言ってらしたことですが、太一が死んでしまうという流れの中で、鴻之介の息子の結婚(8歳年上の子持ち)や斉太浪のちょっとしたエピソードの完結が見られなかったのは残念でした(気になった)が、最後の太一の死なせ方などの演出には感服しました。はぁ・・・やっぱりひいき目入ってるなぁ。べた惚れだぁ(笑)。
結局この城南高校が近畿大会の切符を手に入れました。とてつもなく羨ましいけど、これでまた友達は悩むんだろうなぁ・・・。「さらなる良いものを・・・」って。がんばれ城南!いけいけ城南!近畿の次は全国だぁ!!(笑)
10月30日(金)、31日(土)にうちの高校で興風祭と称して文化祭が行われました。その内の30日には城陽の文化パルクというところで、僕たち演劇部も劇をしました。
原作中尾町子、作品名は「ムッちゃん」というものでした。いわゆる戦争物で、病気を患って防空壕の中に入れられた少女と、原作者である中尾町子(当時は6歳で今村町子)さんとの出会いを描いたノンフィクションでした。この作品を僕は昔、学校で習ったことがあったのですが、その時はムッちゃんがかわいそうで、「蛍の墓」並に泣いてしまったのを覚えています。しかし、この台本を読んだときはそこまで悲しくならなかったので、ちゃんと出来るか心配でした。
うちの高校は戦争物がやたらと多く、僕は「もう戦争物はやらない!」と思っていたのですが、先輩がこの作品の思い入れがとても強く、押し切られてしまいました。そのまま先生も許可を出したので、この台本に決まってしまったのですが、セリフの少ないのも手伝って最初は正直やる気が無かったです(^-^;)。けれど、セリフが少ない分演出にまわったおかげで、演出に夢中になりました。それまで演出をやったことがなかったので大変でしたし、本当に演出をしてたかどうかもはなはだ疑問なのですが、演出を一生懸命やる間にこの台本にも一生懸命でした(笑)。今では遅いながらも、「演出の仕方」という本を読んでいます。
それでも色々な理由から、あまり劇としては仕上がりが悪いと思っていたのですが、いざ照明などを使ったリハーサルをしてみると、それなりの形になっているのに驚きました。やはり照明や音響は偉大ですねぇ・・・。当日2回公演だったので、1回目の公演の時はとても緊張していました。しかし、2回目の公演になると欠伸が止まらなかったです(笑)。
うちの演劇部は文化祭でのハプニングはお約束で、去年はビデオが壊れて音響だけを2分ぐらい流すという失敗をし、今年は音響が1つ出ないというハプニングが起こりました。しかし、今年のハプニングはそれを観客に気付かせることなく、終われました。良かった良かった・・・。
演技もなかなか好評だったみたいで、戦争物は嫌いという人もいましたが、保護者や先生方は「泣けた」とか聞きましたし、生徒からも「すごいなぁ」と感心されました。でも、ちょっと信じられないです・・・。あまり、良い出来とは言えなかったですから。確かに、主人公のムッちゃんの役者は演技がうちのクラブで一番うまい人だったけれど・・・。台本がねぇ。劇は台本6、キャスト3、演出(技)1と聞いたことがあるので、ダメだと思っていたのですが・・・。ま、良かったです。
実はこの作品はまた、11月14日に京都子ども文化会館(エンゼルハウス)というところでしなければいけないのですが、ちょっと色々と変えないといけません。それが終わったら、次は「戦争物以外で行こう!!」というのを目標にがんばります。
ここまで読んでくれた、根性のある人に感謝感謝。です。
この劇はテーマが重く、最初は暗〜い、暗〜い始まりだったのですが、時間を経ていく度に明るい、ギャグ満載のハチャメチャ劇が展開していきました。最初はギャグで後シリアスと言う作品が多い中で、真ん中ギャグで最初と最後の方がシリアスって言う方が僕は好きですね。今回の劇を見てそう思いました。
原作渡辺えり子さん、演出あさみアゲハさんでした。あさみさんは3回生ですか?4回生ですか・・・?最後(?)の外での照れながらの抱負(?)、よかったですよ(笑)
何がすごかったか・・・まず座って、セットがすごい、はじまって、ある程度経ってくると・・・照明がすごい。やっぱりこの辺は高校演劇の一般での公演と比べものにならない。演技は・・・まぁまぁでした(笑)・・・冗談です!!最初の主人公格の人のセリフを聞いて、「あれ?かつ舌が・・・」と思ったのですが、紹介を受けてみるとまだ1回生さん。4回生(卒業生、でも5回生決定(^-^;)がんばって下さい)の方のを見て、とても驚きました。やっぱり全然違いますね。声の通り方が尋常じゃない。通らなさそうな声質をしてらっしゃるのに、思いっ切り通ってました(@@;)
発声練習の大切さを身にしみた劇でした。その分、主人公の人のセリフが負けていたのが残念でしたけど。
一番好きな場面は、高校生活の場面でした。おぉ!ハチャメチャだ。お約束だぁ。と、感心してました。僕は、あぁいうの好きですね。鈍感なモテル男を取り巻く、日常っぽいけど非日常の世界。憧れます(爆)
ホントにとてもとても楽しく見せてもらいました。やっぱりタダって言うのがいいね(笑)。招待券ありがとうございましたm(__)m また下さい(爆)
でも、一番の収穫は「わ〜〜ぃ。山羊先輩だぁ!」・・・あ、漢字が違う(爆)。八木先輩のまともな人の役を生で見たのはこれが初めてですから・・・。1回生だから、ちょい役でしたけどよかったですよ。でも、堅かったかなぁ、もっとリラックスして(お前が言うな〜!(笑))。な〜んて、生意気な冗談も使えるようになりました(笑)。
正直月光斜には驚きました。ここまですごいとは・・・。いつもこんなレベルだったら、もっと早くから観とくべきだった・・・。そう思えるほど、すばらしい劇でした。
メール返ってこないと思ったら、公演前でしてね。返ってくる分けないや・・・。
下さいね。(^-^)
それでは、これからの活動も期待しています。
劇団「婀芳」はどこかにも書いたように、地元では有名な演劇部をもつ城南高校のOGの中村彩さんと小寺彩子さんの2人の劇団で、スタッフなども城南関係の人たちだったので、劇も城南色そのままって感じでした。だから、アマチュア劇団というよりは高校演劇の延長上の劇だっようなきもします。
内容的にすごくおもしろく、退屈しない劇だったと思いますし、この劇では1人で何役もこなさなくてはならないのですが、その使い分けがとてもうまかったです。劇自体もなかなか好評で40人分席を用意していたらしいのですが、64人の人がいらっしゃったそうです。
ストーリーは・・・う〜ん・・・今考えると余りよく分からなかったです。2人の仲の良い友達がおばあちゃんになっても仲がよい劇だってのが印象ですが・・・ストーりーは説明しにくいです。主人公はたぶん小寺彩子さんだと思うのですが、小寺さんは1人の役の10歳と70歳を演じられました。子供役も老人役もあまりうまいと感じることはなかったのですが、その役の特徴はすごい掴めていらっしゃって、その役のうまさってのがありました。中村彩さんは、主人公の友達の10歳と70歳と主人公の別の友達の少年を演じられました。中村さんはおばあさん役がとても板に付いており、うまかったです。その分、小寺さんの役の方が印象には強かったです。でも、ちゃんと中村さん役の性格はちゃんと出ていました。
と、とてもすばらしい劇でアンケートでも好評でしたが、僕としては次は創作をして欲しいなぁ、という希望があります(笑)。
そして劇が終わった後バラシを手伝ったら、そのまま打ち上げにも参加してしまい、城南関係の人の中に違う学校がポツリという状態でした。にもかかわらず、2次会にも参加(ばく)。帰ったら0時過ぎていたというとてつもない状態にちょっと驚きました。2次会では城南の裏を色々と知ることができ、楽しい反面「伝統校も大変だなぁ」いう事も分かりました。
こういうこともあって、なかなか楽しい1日でした。またやってくださいね。(爆死)
審査員特別賞 | |
城南高校 | 西宇治高校 |
同志社国際高校 | 東宇治高校 |
南陽高校 | 桃山高校 |
洛水高校 |