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NHKの「ウクライナ」ニュースから消えた「掌握」の2文字 −豹変したNHK、視聴者に理由を説明すべき−

 9月9日と10日のNHKテレビニュースは下記のように報じていました。
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ウクライナ軍 ハルキウで複数の集落奪還 さらなる奪還へ米支援
2022年9月9日 11時34分  NHK

 ウクライナ軍は、東部ハルキウ州でロシアが
支配していた複数の集落の奪還に成功したと明らかにし、反転攻勢を続けています。こうした中、首都キーウを訪問したアメリカのブリンケン国務長官はウクライナなどに対し、日本円にして4000億円規模の軍事支援を表明するなど、さらなる領土奪還に向けて支援する姿勢を強調しました。

ウクライナ軍の参謀本部は8日、これまでに東部ハルキウ州などでロシア側が
支配していた20の集落を解放し、700平方キロメートル以上の領土を奪還したと明らかにしました。

また、東部ドネツク州のクラマトルシク近郊などでも、ロシアが
占領した地域に攻め入ったとしています。

ゼレンスキー大統領も8日、「9月に入ってから、これまでに合わせて1000平方キロメートル以上に及ぶ領土を解放した」と述べ、反転攻勢を強調しています。

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(以下略)
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【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9日の動き)
2022年9月9日 20時23分  NHK

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる9日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ軍 東部でも反転攻勢
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ウクライナ軍は南部に続き、東部のハルキウ州でもロシアが
支配した複数の集落の奪還に成功したと発表していて、欧米の軍事支援を受けながら反転攻勢を強めています。

ウクライナ軍はヘルソン州など南部に続いて東部ハルキウ州でも反撃に向けた軍事作戦を続けていて、軍の参謀本部は8日、ロシア側が
占領した地域に最大で50キロ攻め入ったほか、20の集落を解放したと明らかにしました。

また、東部ドネツク州のクラマトルシク近郊などでも、ロシアが
占領した地域に攻め入ったとしていて、欧米の軍事支援を受けながら反転攻勢を強めています。

(以下略)

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ウクライナ 南部だけでなく東部でも激しい攻防続く
2022年9月10日 9時24分  NHK

ウクライナ軍は東部で反撃に転じ、ハルキウ州で複数の集落の奪還に成功したと発表しました。これに対しロシア国防省はハルキウ州に部隊を再び
展開しているとする映像を公開し、ウクライナ南部だけでなく東部でも激しい攻防が続いています。

ウクライナ軍は8月下旬からヘルソン州など南部で反転攻勢を開始し、今月に入ってからは東部でも軍事作戦を
展開し反撃に転じています。

ウクライナ軍の参謀本部は8日、東部ハルキウ州で20の集落を解放したほか、東部ドネツク州のクラマトルシク近郊などでも、ロシアが
占領した地域に攻め入ったと発表しました。

これに対し、ロシア国防省は9日、ハルキウ州をミサイルなどで攻撃し、ウクライナ軍の指揮所を破壊し、兵士を殺害したと発表しました。

さらに「ロシア軍の部隊をハルキウ州に再び
展開している」として、戦車や軍用車が移動する映像を公開しました。

ウクライナ軍の反撃に対応する姿勢を強調したいねらいとみられ、ウクライナ南部だけでなく東部でも激しい攻防が続いています。

(以下略)
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 NHKは今までロシアの
侵略行為(占領)「掌握」と報じ、「占領」「制圧」「支配」などの表現を避けてきました(参考A237ウクライナにおけるロシアの武力による「占領(制圧)」を「掌握」と言って、ロシアに“配慮”している日本の“公共放送”NHK)。

 両国の報道や他のマスコミの原語・原文がどの様に表現しているのか不明ですが、NHKが
恣意的に“掌握”と翻訳していたか、独自の判断で“掌握”としていた可能性が否定出来ません。

 戦況がロシアにとって
不利に変わっていることが、今回の“翻訳変更”、“方向転換”の理由と思われます。そうであればNHKは、“変更”、“転換”の理由を視聴者に説明すべきです。

令和4年9月12日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ