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トランプに、「なぜ真珠湾攻撃のことを教えてくれなかったのか」と聞かれたら、答えは簡単、「アメリカは既に知っていたから、その必要は無かった」と答えれば良い
3月20日の読売新聞は、高市首相とアメリカのトランプ大統領の会談について、次の様に報じていました。(茶色字は記事、黒字は安藤の意見)
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トランプ氏、イラン攻撃問われ真珠湾攻撃に言及「奇襲について日本ほどよく知っている国があるか」…高市首相との会談で
2026/03/20 03:43 読売
(動画省略)
中根圭一
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【ワシントン=中根圭一】米国のトランプ大統領は19日、ホワイトハウスで会談した高市首相に対し、「私はあなた(高市氏)の言語を習得していない。次にあなたが(ワシントンに)来る時には、言語を習得するようにする」と述べ、日本語を学ぶ姿勢を示した。
(写真省略)
トランプ米大統領(右)と会談に臨む高市首相(19日午前、ワシントンのホワイトハウスで)=沢野貴信撮影
また、トランプ氏は、日本などの同盟国にイランに対する軍事攻撃を事前に知らせなかったのかを記者団から問われた際、「あまり情報を漏らしたくないからだ。我々は奇襲を仕掛けたいと考えていたため、誰にも話さなかった」と答えた。
さらに1941年の真珠湾攻撃についても言及し、「奇襲について日本ほどよく知っている国があるだろうか。なぜ真珠湾攻撃のことを教えてくれなかったのか」と高市氏に語った。
敵に教えないのは当時の日本にとっても、現在のアメリカにとっても同じ事で、トランプの発言は明らかに高市を馬鹿にする事だけを目的にした暴言であり、聞き流すだけで済ませるものでは無い。
日米首脳会談のやり取りについて、元日本政府高官は「会談の公開部分はとてもうまくいったが、真珠湾攻撃に関するコメントが残念だった」と話した。
この暴言に対して高市が、聞き流す(沈黙する)ことでしか反応できなかったことは、高市の限界を示し、高市とトランプの真の関係を表している。高市は一言でも、「アメリカは奇襲攻撃を予知していたのだから、知らせる必要は無かった」と言えば良かった。そうすればトランプがどう反応するか、何と言い返すか見所だったと思う。
アメリカの真珠湾攻撃に対する反応については、下記の通り「アメリカは知っていた」という説が有力で、アメリカ国内でもそれに対するアメリカ側の反論を見たり、聞いたりしたことは無い。それに「なぜアメリカは真珠湾攻撃を予測できなかったのか」と言う、反省の議論も皆無だ。
真珠湾攻撃については、アメリカがそれを望み、企画し、日本の攻撃がある事を知っていたことは、多くのアメリカ人が論じている。下記はその一例である。
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「真珠湾の真実 ルーズベルト欺瞞の日々」
ロバート・B・スティネット著
監訳者 妹尾作太男 2001年6月30日 (株)文藝春秋 刊
更に同日の読売は「『日本ほど奇襲知る国はない』とトランプ氏…表情変え目を見開いた高市首相、一言も発さず」という見出しで、次の様に報じていました。
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「日本ほど奇襲知る国はない」とトランプ氏…表情変え目を見開いた高市首相、一言も発さず
2026/03/20 18:51 読売
中根圭一
【動画】トランプ氏「奇襲について日本ほどよく知っている国があるか」
【ワシントン=中根圭一】米国のトランプ大統領は19日の日米首脳会談冒頭、イランに対する軍事作戦を日本などの同盟国に事前に知らせなかった理由を記者団から問われ、「奇襲を仕掛けたいと考えていたため、誰にも話さなかった」と語り、奇襲によりイランへの攻撃が成功したと主張したと主張した。
自らの「奇襲」をこのように「正当化」するのであれば、アメリカ人に日本の「奇襲」を非難する資格はない。
(写真省略)
トランプ米大統領(右)と会談に臨む高市首相(19日、ワシントンのホワイトハウスで)=沢野貴信撮影
トランプ氏は「奇襲について日本ほどよく知っている国はあるだろうか」と述べ、さらに「なぜ真珠湾攻撃のことを教えてくれなかったのか」と続けると、同席した米側の閣僚らから笑い声が上がった。高市首相は表情を変えて目を大きく見開いたが、一言も発さず受け流した。
敵に教えないのは当時の日本にとっても、現在のアメリカにとっても同じ事で、トランプの発言は明らかに高市を侮辱する事を目的にして暴言であり、聞き流すだけで済ませるものでは無い。反応できなかったのであり、「受け流した」とは虚報である。これは高市の限界を示し、高市とトランプの関係を再評価すべき事態である。
今回の高市訪米を高評価するマスコミと世論は、現実から目を背けている。
問題の発言をめぐり、米紙ニューヨーク・タイムズは、歴代の米大統領が日米の関係構築のため、旧日本軍による1941年の真珠湾攻撃の話題を慎重に扱ってきた経緯を紹介。「(トランプ氏は)外交上の慣例を軽視している」と報じた。
アメリカが慎重に扱ってきたのは、アメリカが公言してきたことが嘘であり、嘘がばれることはアメリカにとって致命的であるからに他ならない。決して日本への配慮では無い。
今回のトランプの発言は、アメリカに「致命傷」を負わせる絶好の機会であった。
アメリカのメディアでさえ、このように反応していることに、日本の官・学・マスのいずれも何の反応も示さなかったことは、彼らが何の役割も果たしていないことを証明している。アメリカがなぜ慎重だったのか、ニューヨークタイムズが報じた“経緯”を報じない読売は更に悪質である。
(参考)F15 日米開戦の真相
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令和8年3月26日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ