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竹島・尖閣とアメリカ(韓国と中国を巧みに操る米国)

 
サンデー毎日(平成24年9月9日号)の記事を紹介します。竹島・尖閣問題の本質、日本外交の本質に迫る記事だと思います。私が考えていたこととほぼ完全に一致します。
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米国は(日本と)中韓との結託を常に排除する (元公安調査庁 菅沼浩光)

 竹島、尖閣問題の根源をたどると、いずれも米国の存在に突き当たります。竹島をめぐつては1952年のサンフランシスコ講和条約発効の直前、当時の李承晩・韓国大統領が「李承晩ライン」を一方的に設定し、日本人や漁船を拿捕しました。その時、日本は米国占領下で主権がなかったために主張できませんでしたが、米国は言える立場でした。
米国が「おかしい」と言えば、韓国はラインを引けなかったはずです。

 さらに、65年の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領との間の日韓基本条約締結の僚も、竹島問題を仲介するチャンスがあったにもかかわらず、米国は何もしていません。つまり、「李承晩ライン」の時も日韓基本条約の時も、米国は韓国に対して何の異議申し立てもしなかったのです。
 それはなぜか。
 政治的・経済的に韓国が日本の支配下″に入ることが、米国にとつては好ましいことではないからです。朝鮮戦争では、米軍が朝鮮半島で実際に血を流しました。米国は、自分たちが血を流した場所を決して手放そうとはしません。常に→
紛争の種」を残しながらその場所を支配していくのが彼らの手法なのです。

 尖閣も周じことです。
 70年前後の米国は、(冷戦という)ソ連とのパワーゲームの中で、中国を味方につける必要がありました。72年の沖縄返遺で、米国は日本に対し尖閣を含む沖縄の施政権を認めましたが、領有権については中国・台湾と話し合うようにしました。現在のクリントン国務長官ほ「日本が実効支配し施政権が及んでいる」として尖閣に日米安保条約が適用されると表明していますが、日本の領有権自体を認めたわけではありません。

 
日米同盟とは、米国が軍事、経済の両面で日本を従属させることにほかなりません。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)がその典型です。日本が中国や韓国などと結託するととを常に排除する。鳩山由紀夫元首相が米軍普天肝飛行場移設問題で退陣したのは、鳩山氏が「束アジア共同体構想」を唱えたことも影響したでしょうね。(談)
  構成/本誌・青木英一
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 竹島・尖閣の領土問題、従軍慰安婦の問題は、その発生経緯、その後の展開で不可解な点が多々ありますが、それらの黒幕がアメリカであるとすると、疑問は氷解します。今回のサンデー毎日の記事は貴重です。日本の学者やジャーナリストがなぜ、これらの点に目をつむってきたのか不可解という他はありません。竹島も尖閣も領土紛争が発生したのは、両島とも日本の主権下ではなく、
アメリカの施政権下であった事を忘れてはなりません。

 日本のマスコミは、領土問題発生の経緯、日本の主張、その根拠をほとんど報じません。特に、アメリカの密接な関与については何も報じません。報じているのは、韓国・中国の反発と、両国内の反日騒動だけです。

 サンデー毎日の記事で、菅沼光弘さんは、「韓国が日本の支配下″に入ることが、米国にとつては好ましいことではない」、「日本が中国や韓国などと結託するととを常に排除する」と言っています。それがこれらの問題の本質だと思います。

 アメリカの対日政策は、日本を半永久的に保護国状態に置くことだと思います。そのためには、日本の周囲を敵だらけにして孤立させ、日本を対米依存の止む無きに至らしめることが不可欠です。日本が周囲と良好な関係を維持できれば、日本国内に安保不要論が出てくることは必至です。

 私は、以前テレビで放映された、「坂の上の雲」の1シーンを忘れることができません。アメリカのインディアン居留地を訪れた秋山真之は、一人のインディアンの生き残りから、インディアンはアメリカ人に直接殺されて滅亡したのではなく、「クリアランス」されたと言う言葉です。アメリカはインディアン同士を戦わせ、滅亡に追いやったという言葉です。

 今のアメリカが極東でしていることは、まさに「クリアランス」の現代版とでも言うべきものです。中国と韓国はアメリカの思惑通り、
日本に対する憎しみを募らせ、反目していると言うことです。

        E4「日本の領土問題とアメリカ」
        F64「竹島問題とアメリカ」






以上の観点から見ると、9月17日の読売新聞の記事は、ピントが完全に外れています。

読売新聞のピンぼけ記事 1



読売新聞のピンぼけ記事 2


平成24年9月17日   ご意見ご感想は こちらへ   トップへ戻る    目次へ