I85
 
未婚(非婚)の男女が増加する原因は、男女の分業(補完)と夫婦の役割分担を否定する、“男女共同参画社会”にある −偽りの少子化対策に終止符を打ち、多様な生き方を受け入れるべき−

 12月25日の読売新聞の、「少子化対策の制度生かせず、出生数90万人割れ」という見出しの記事では、次のような部分があります(参照 I84出生数90万人割れの事態に、「少子化対策の無残な失敗」の言い訳に終始する読売新聞の記事)
---------------------------------------------------------------------------------------------------
〔スキャナー]少子化対策の
制度生かせず、出生数90万人割れ
2019/12/25 07:12 読売

 2019年の出生数が初の「90万人割れ」の見通しとなった。待機児童対策など政府は
育児と仕事の両立支援策を進めてはいるが、少子化に歯止めがかかっていないのが現状だ。働き盛りでもある子育て世代は、責任ある仕事を担う中で、育休取得や定時退社に踏み切れない人も多いとみられる。制度を整えるだけでなく、社会全体で「子育てしやすい環境」を作ることが重要となる。(生活部 矢子奈穂、社会部 杉浦まり)

 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)では、2019年の出生数の減少について、
「想定の範囲内」としている。

 日本人の出生数は、1947年に約268万人となり、団塊の世代を形成した。70年代の第2次ベビーブームで再び200万人に達したが、その後は減少に転じている。

 2000年前後には、団塊ジュニア世代による第3次ベビーブームの到来が予想されていた。しかし、実際には
未婚率の上昇、晩婚・晩産化、バブル崩壊後の就職氷河期の影響など、様々な要因が絡み合って、少子化の流れ歯止めはかからなかった。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------

 少子化の原因として、「
未婚率の上昇、晩婚・晩産化」を挙げていますが、この記事で彼らが指摘してきたのは、「待機児童対策」、「育児と仕事の両立」支援策、「子育てしやすい環境」づくりでした。

 彼らは「少子化」を逆手にとって、上記の「子育て支援」を柱とした「少子化対策」により、
「女性も男性と同じように外で働け」、「男も育児をせよ」を推進し、「少子化対策」男女共同参画社会実現の為の手段にしているのです。

 こういう活動をしている人達の中には、
“高邁な男女平等思想”に感化・洗脳されている人だけでなく、男女の分業(補完)・夫婦の役割分担社会では、うまく生きていけない(男らしさ・女性らしさに欠ける)人達が少なくありません。そういう人達(その中でも偏差値の高い人達、一部の女性大学教授、女性官僚、女性記者など)は、偽りの少子化対策人口減少の歯止めになっていない、むしろ原因に繋がっていると言うことが、薄々分かったとしても、「女も外で働け・男も育児をしろ」の主張を取り下げません。

 かつて
夫婦共働きが少数派だった時は、彼らは「多様な生き方を認めろ」と主張していました。それが今になって、専業主婦派が少数派に立場が入れ替わるや、彼らは多様な生き方に対して冷淡に変身しています。

 
男女共同参画社会は、男女の分業(補完)・夫婦の役割分担を否定し、更に「男らしさ、女らしさ」白眼視する風潮の蔓延にも繋がっている社会であり、これが未婚(非婚)の増加を促している主因です。男女共同参画社会は、男女が分業(補完)し・夫婦が役割分担する社会に比べて、男性・女性いずれに対しても、結婚しようという動機付けに対してはマイナスに作用します。

 男女共同参画社会を死守したい彼ら・彼女達は、
偽りの少子化対策のために日本の人口がいかに減少しようと、またその為に子供達、孫達の世代がいかに困難・苦難に直面しようと、意に介することはない人達なのです。

令和2年1月1日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ