タイトル

Avenger
著者William Shatner
ISBN0671017446
シリーズ TOS/Odyssey #3
分類フィクション
形態Mass Market Paperback
出版社Simon & Schuster
出版年1997/09
翻訳版サレックへの挽歌(上)
サレックへの挽歌(下)
概要ニューヨークタイムスでベストセラーにランキングされたThe Returnの続編

あらゆる在来の植物に有害な致命的なウイルスによって、連邦は飢餓と解体の危機に見舞われる。連邦は既に人口過剰の限度を超えており、宇宙艦隊の能力は限界に達していた。いくつもの惑星全体が、あるいは星系全体が隔離され、惑星内の食料供給が危険なまでに不足する事態をまねき弱った状態の連邦を、敵対種族が虎視眈々とねらっていた。だが今、艦隊が最も必要としていた時に、長く死んだと信じられていたジェイムズ・T・カーク艦長が、ミステリアスなウイルスの根元追求に乗り出した。
 一方、銀河の別の場所ではスポック大使が、飢饉と混乱の広がりによって今までの外交努力が行き詰まったため、生まれ故郷のヴァルカンに戻り、そこで非常に個人的なミステリーに直面していた。彼の伝説的な父、サレックは本当に自然死だったのか−それとも殺されたのか? 真実を知るためにスポックは高度に論理的な調査を開始するが、それは二度と会うことはないと思っていた死んで久しい友との再会に結びついていた。
 カークとスポックは、冷酷な恒星間規模の陰謀団によって解き放たれた恐ろしい脅威から新しい世代を救うために、再び共に力を合わせなければならない。

備考Export Edition
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by (智)

 時期はThe Returnの約2年後。ファースト・コンタクトも終わっているようです。カークがどうやって自爆するボーグ艦から抜け出せたのか、半分ほど読まないとわかりません(^^;)。しかも、最初にいきなり、13歳のカークがTarsus4でKodos(「殺人鬼コドス」またの名を「王たるものの良心」参照)の追ってから逃げている途中サレックに助けられ、抗議するKodosをサレックが説得し、Mind Meldによってカークの記憶を拭いさるという思わせぶりなシーンから始まります。シャットナーお得意のパターンですが、今回は見事にはまってしまいました。
 Tarsus4の事件と今回の事件の背後にサレックの陰がちらつき、サレックが殺されたのは、そのせいなのか・・・? TNGにおけるTOSファンには納得のいかないサレックの死にざまは、実はこの作品のためだったのではないでしょうか(^^;)。
 The Returnでは、カークの中に残ったボーグの一部が手術では取り出せなくて、じきに死んでしまうと言う設定だったはずですが、それもきれいに取れたみたいでカークの完全復活です。