・2007年プラハ&ウィーン旅行記 vol.0・

〜準備編〜


 そうだ、ウィーンとプラハに行こう。そう思い立ったのは、ある夏の日のこと。
NYに一緒に行った友人と、行きたいね、行こうか、行っちゃうか!メールが飛び交った後、 実に3年ぶりとなる海外旅行、しかも前回と同じウィーン行きを実現すべく 動き出しました。

 まずはホテルとエアーです。ガイドブックとネットでホテルを探し、航空券は 互いに見積もりを取ります。
日頃仕事で海外へ荷物を送るのに燃料代が別途請求されるのには慣れて いますが、自分が飛行機に乗るのにも航空券とは別に4万円近くONされる という現実に海外に行きにくい世の中になったなぁと3年のブランクを実感します。  見積もりと調査の結果、私が宿泊先を手配し、友人が航空券を手配する事に。 そして、せっかくプラハとウィーンに行くからにはオペラかミュージカル は観なければ!と、何が上演予定なのかをネットで調査。その結果、 ウィーンのミュージカル「レベッカ」とウィーン国立歌劇場のオペラ「ばらの騎士」 が私の観たいアンテナにひっかかりました。
 友人と話し、レベッカは一緒に観ることになりオペラは一人で行く事に なったのですが、オペラ座に問合せたところ、既に観光客枠は売り切れていました。 スタートが遅かったので致し方ありません。
 オペラのチケットは、公演の1ヶ月前に一般売りが始まるので、その時に直接 劇場に電話してチャレンジしても良かったのですが、いくらホテルが国立歌劇場 から近いとは言え、夜11時ごろに一人でウィーンの街を歩くのは余り気持ちが 良いものではないし、そこまで好きな演目でもないしという事で 今回は見送る事に。ドイツグラムフォン一押しのメゾ・ソプラノ、ガランチャの騎士 ぶりに心残りはありつつも、いつもウィーンでは夜のオペラに追いかけられて 忙しい夜を過ごしているので、のんびりした夜を楽しもうとすっぱりあきらめました。

 さて、残るはミュージカルです。ミュージカル「レベッカ」はアルフレッド・ヒッチコック の映画「レベッカ」をミュージカル化したもので、去年から上演が始まった作品です。 大ヒットミュージカル「エリザベート」のチームによる最新作となると、きっと面白い に違いない。という事で、早速公式サイトへ。3年前、ミュージカル「エリザベート」 の時もそうでしたが、ウィーンのミュージカルはオンラインでチケットの予約を取る 事が出来ます。しかも、どの席が取れるのか座席表を見て取る事が出来るのです。
希望するチケット代と枚数を入力すると、今取れる席で一番いい場所と二番目に いい場所が出てきます。好きな方を選択して取っていくのですが、ここで一つ問題が。

 チケットを予約する画面は、全てドイツ語です。チケットを取る手前までは英語版が ちゃんとあるのですが、大切な予約のページになった途端ドイツ語オンリーになるのです。 という訳で、大学時代に使っていたドイツ語辞書を片手に入力。
でも、段々面倒になってきて、自分のカード番号を入力して、予約番号も出て来て、 最終の最終の「申し込みボタン」を押す段になり、辞書をひくのが面倒になってしまい 一番目立つ赤いボタンをクリック!これで予約が終わった〜と思いきや!!
10月26日のチケットを押さえてしまった事に気づきました。もう、蒼白です。なぜなら、 10月26日、我々はもう帰国途中、飛行機の中にいるはずだから。

押さえるべきは25日のチケットだったのに!!!と、もう大慌てで公式HPにある emailアドレスに「日付を間違えたから解約したい!」メールを送ります。
 でも・・・これが日本の「ぴあ」とか「e+」とかだったら、絶対に受け付けてもらえない よね・・・と物凄く凹みます。2万円強のチケットが無駄になるのか?!どうしよう。。。 最悪ペンションに着いたらフロントに頼んで、観劇希望者がいないか聞いてみようか とか色々考えます。

そして翌日。何とウィーンからemailが!
「お問合せの件ですが、あなたの予約は見当たりません。別のチケット会社から  頼んだのではないでしょうか?」
えっ?!予約してからずっと落ち込んでいただけに、物凄い肩透かしで(笑)でも、 違うルートで予約したって、そうなの?そうなの?!聞き先間違ってるの?! とまた新たな不安が(笑)でも、やっぱりここのサイトから申し込んだんだし、 ここに違いないと思う事に。第一、チケット取れました確認メールが来てないじゃないかと。 でも、予約番号が出て来たし、カード番号入力してるし。。。でも、とりあえず本当に欲しい 25日のチケットは予約しなければ、という事で再びオンラインチケットに挑戦です。

 今回もちゃんとドイツ語の辞書をひき、前回と同じページだし、内容だしと思いながら 手続きを進めます。ヨーロッパの劇場は往々にして1階席はフラットなことが多いので 座高負け(座高が低くて前が見えない事をこう呼んでます。笑)を懸念して、あえて 2F席をセレクト。2階正面前から4列目の席なら、きっと座高負けしない違いない!と 躊躇する事なくこの席を指定。名前、住所などといった情報を入力していき、カード番号 入力画面までたどり着きます。26日のチケットを取ってしまった時と同じ画面だなぁと 思いながら、今度はちゃんと慎重に辞書を引きながら入力。そして、前回最終ボタンだと 思って押した赤い大きなボタンに書かれた言葉を、今回はちゃんと辞書を使って調べます。 すると・・・
「取消し」
えーっ!!この目立つ大きなボタンが取り消しだったんだ!と分かった途端、力が抜けて 一人モニター前で笑ってしまいました。不幸中の幸いとはこの事ですよ。何たる強運(笑) それにしても、「申し込み」ボタンが物凄い控えめに小さいんですけど。
言葉が分からずこの画面を見たら、絶対「取消し」ボタンが「申し込み」だと思いますよ。 何でこんなに迫力の「取消し」なんだろう(笑)

 という訳で、目出度く予約の謎も解け、10月25日のチケットを購入。このサイトの 事務局の人に予約の件が解決したメールを念のため送付しておきます。
そして数日後。家の郵便受けに「普通郵便」で「レベッカ」の「チケット」が届いていました。 す、凄い・・・普通郵便で送っちゃうんだ。って、ロンドンで観た「フォッシー」もウィーンで観た「エリザベート」も普通郵便で届いたけど、久々に「普通郵便」で来るチケットを見ると 大胆だな〜と思います。
 さて、早速開封してチケットがちゃんと取れた事を確認しほっと一息。同封されていたリーフレットを見て、ライムント劇場って何処なんだろうと読んでみても書いてあるのは「ライムント劇場 U6」だけ。えーっ!!最寄り駅が書いてない!!これって、例えば大阪で言えば「シンフォニーホール JR環状線」みたいな事でしょ?何て大雑把な(笑)後日、仕方なく日本のガイドブックで「ライムント劇場」の場所を確認しましたが、宿泊先からは少し遠いようで、「エリザベート」の時と同じアンデアウィーン劇場でやってくれてたら良かったなぁ。。。とちょっと贅沢な事を思ってしまいました。

 さて、ホテルですがウィーンはいつもの「ペンション ノイヤーマルクト」にemailをして予約。初めて行くプラハは地球の歩き方で見つけた、街の中心部にあり駅から近い「ペンション ミュージアム」をセレクト。ネットで検索したところ、HPもありとてもいい感じ。メールを出したところ、タイミングも良かったのか、数十分で返事が来ました。本当にいつも思いますが、emailは便利ですよね。という事で、宿泊先はあっという間に決定。

 エアーとホテルが決まれば、後はもう行くだけです。今回はどんな旅になるのか。初めて行くプラハはどんな街なのか。久々のウィーンは変わっているのか。急に決めたせいか、3年のブランクがあるせいか、手配が終わっても妙に現実味が薄い状態で、でもそれはそれは心待ちに出発の時を待ちました。


■MEMO■

★ペンション ミュージアム  → http://www.pension-museum.cz/

★ペンション ノイヤーマルクト  → http://www.hotelpensionen.at/neuermarkt/english/

因に、双方のペンションに「朝食付、ツイン、バスタブ付の部屋」をリクエストをしました。 2007年10月の予約で、「ペンションミュージアム」は1泊1部屋2920コルナ、「ペンションノイヤーマルクト」は1泊1部屋130ユーロでした。


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