ロンドン旅行記 〜シャーロック・ホームズ博物館編・2〜


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 それを機に居間を後にして、今度はその隣にあるホームズの部屋へ。はっきり言って居間と繋がっていて部屋の区切りは余り感じられません。でもここにはベッドが置いてあり、誰が見ても寝室になっています。

古いベッドの上にはホームズお得意の変装用の道具箱が置いてありました。中には付けヒゲなんかが入っています。ベッドの上にはその他にトランクも置いてありました。その周囲にはカメの甲羅なんかもあります。
その部屋には私たちの他に日本人のカップルが一組居て、男性の方がしきりに
「この品物は踊る人形の時の・・・・」なんていう風に説明をしていました。
私の記憶は大したことがなかったので何が何やらでしたが、シャーロキアン(シャーロックホームズファンの事をそう呼ぶ)達にはこたえられない部屋だったのでしょう。
どうやらホームズの頃のものらしい古い新聞なんていうものも結構凝ったアイテムだなぁと思いました。

再び階段を登って次の部屋へ。今度はワトソン君の部屋です。
ここは以前お土産やさんになっていると聞いていたのですが、今ではちゃんと部屋に格上げされていました。
お医者さんの彼らしく、デスクの上にはちゃんと血圧計が置いてあります。そのデスクには他に映画でホームズを演じていた役者の胸像もありました。
私たちにはNHKで放映されていたシリーズの役者、ジェレミー・ブレッド(若い頃映画「マイフェアレディー」のフレディーを演じていた)のホームズがなじみ深いのですが、イギリス人にはこの胸像の役者も懐かしいようです。

更に階段を登ると最上階にお土産やさんがありました。入ってすぐの所にはホームズ・セットといった感じのホームズ・グッズ一揃えが置いてあります。例の帽子にマントにパイプ。これを着ればあなたもホームズ!といったところでしょうか。日本円にしてだいたい4万円ぐらいです。

とりあえず一通り見ておこうと思い、一つ一つ見てみると、言うまでもなくどれもこれもがホームズ・グッズで驚きました。
中でも得に可笑しかったのはポストカードです。当然のように初版の頃の挿し絵のホームズ・カードやジェレミー・ブレッドの写真のポスト・カードもあるのですが、かなりユーモラスなものもありました。
ふざけた絵柄で、ホームズとモリアティー教授がシマシマの水着(古いタイプで半袖半ズボンの繋がったような)を来て二人とも腰のあたりに浮き輪を持ち、例の滝つぼの前で笑っているのです。そう、これはホームズがモリアティーと闘った最後の事件の滝なのです。これには笑いました。

その他切手やホームズの絵が入った額、キーホルダーなんかもありましたが、どれもこれも何だかマニアック。さすがにホームズ・グッズ一揃えを買っている人はいませんでしたが、皆相当好きな人が多いらしく、丹念にグッズを見てまわっていました。

おもしろかったなぁと思いつつ、今度来る時には直前に「シャーロック・ホームズの冒険」ぐらいは読み直して来ようと心に決め、入ったのと同じ玄関をくぐりました。

外に出てから改めて博物館を振り返り、そこに立っている入った時に会った警官の服装をしたスタッフにふと目をとめました。
そうだ、写真を一緒に撮ってもらおう!そう思い、いそいそと彼のもとへ。
「すみません、一緒に写真を撮って頂けませんか?」と聞くと
「Yes,mam」と彼はまたまた芝居がかった感じで受け答え、あっという間に私の頭にホームズの帽子をかぶせてくれました。そして何とパイプまで手渡してくれたのです。
もうご機嫌で友人に写真を撮ってもらいました。私の後には友人も彼と写真を撮り、言って良かったねといいながらシャーロック・ホームズ博物館を後にしました。

・上の写真はシャーロックホームズ博物館の入口です。(著者撮影)

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