ロンドン旅行記 〜地下鉄編〜


<10/9>

再び壁のタイルにシャーロックホームズのシャドーが書き込まれている、地下鉄ベーカーストリート駅に戻って今度はヴィクトリア駅を目指しました。

ロンドンの地下鉄の駅はなかなか凝っていて、観光名所が近い駅にはそれにちなんだ装飾が施されています。
ベーカーストリートの改札付近の壁のタイルには、白地に茶色又はオレンジ色でホームズの絵が一枚づつに書かれていますし、ホテルに近いチャリングクロス駅にはナショナル・ギャラリーの有名な絵がホームの壁に描かれていました。
駅の構内はどこも表示があちこちに出ているので迷う事はないのですが、地中深くにホームがあるせいか結構入り組んでいます。それに駅によって古さが違い、極めて機能的というか、パイプが剥きだしの工事中といった駅もあれば、思わず写真を撮りたくなる様な古い装飾の施された趣のある駅もあります。

共通点は各駅ともかなり深い所にホームがあり、地上に出るには長いエスカレーター又はエレベーターを使わなければならないという事です。(まるで東京駅の京葉線の様です)
そして乗り換えには長い通路を歩かなければなりません。でも、その壁にはどの駅にも今上演中のミュージカル、オペラ、バレエなどのポスターや、タワー・オブ・ロンドンなどの観光地の宣伝のポスターが所狭しと貼られていて飽きる事はありません。

長いエスカレーターの両サイドにももちろんポスターが貼られています。
真っ先に見つけて思わずにっこりしてしまったのはAMPの「シンデレラ」でした。これはほとんどの駅のエスカレーターの壁に貼られていました。その他には「眠りの森の美女」をベースに作った英国ロイヤルバレエのポスター、泊まっているホテルと同じ並びにある劇場でこれから公演が始まるミュージカル「シカゴ」、ロイヤルオペラの「トスカ」、映画ではジョン・ボンジョビ主演の「妻の恋人、夫の愛人」や、レオナルド・デカプリオの「ロミオとジュリエット」などが目につきました。
舞台なのか何なのか良く分かりませんでしたが、オスカーワイルドのポスターもあちこちに貼られていました。
後、やたらと目立っていたのはバージンレコード社長の顔のドアップが出ている、線路側の壁に大きく貼られたバージンのポスターでした。

ヴィクトリア駅は地下鉄と国鉄の連絡のある、とにかく大きな駅です。既にお昼を過ぎていたので駅構内にあるショッピングモールに向かいました。
初めて訪れる国鉄の駅はヴィクトリア駅という事もあったのでしょうが、沢山の人が行き来しています。人種もさまざまです。

情報ステーション「i」の横を通り過ぎ、駅構内のコーナーにあるエスカレーターを登り、ショッピングモールに入っていきました。一階はショップが並んでいます。お約束の様にボディーショップがありました。
再びエスカレーターに乗って2階へ。そこはファーストフード街でした。マクドはもちろんの事、サンドイッチ・スタンド、ワッフルスタンド、カフェなどがフロアーいっぱいに並んでいます。円形になっているそう大きくはないフロアーをとりあえず一周してみる事にし、最終的にサンドイッチカフェのような所に決めました。

ここのシステムはセルフサービスで、トレイに並んでいるものを載せて、最後に精算するという仕組みになっていました。以前HPでイギリス在住の人が小エビのサンドイッチがおいしいと書いていたのを思いだし、小エビとキュウリのマヨネーズあえをはさんだ、わらじの様に大きなパンとオレンジジュースをセレクトしました。

席につき改めてこのパンを見てみると20cmはある大きさ。そこに小エビとレタスがたっぷり入っています。絶対どこかでパンと具の量が合わなくなってくるなぁと思いつつ、とりあえず食べ始めました。味の方は無難なものを選んだせいかなかなかです。
しかし、パンの途中にきた時、具がかなり余り始め、水が出てきたせいかパンが持てなくなってきました。食べても食べても無くならない形のひどく崩れたパンに、私はプラスティックのナイフとフォークをつきさしました。パンをナイフ&フォークで食べるのは初めての経験です。食べにくいなぁと思いつつ、固いと思っていたら案外簡単に切れるパンに驚いていました。

かなりがんばったのですが、さすがに途中でギブアップ。こんなに沢山だったら、二人で一つで十分だったねと言いながら、残ったオレンジジュースを手に持ち、次の目的地、バッキンガム宮殿に向かいました。

・上の写真は地下鉄の通路に貼っていた英国ロイヤルバレエのポスターです。(著者撮影)

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