ロンドン旅行記
〜AMP「シンデレラ」編・2〜


<10/9・夜>

お願いだからアダム・クーパーを出してね!と祈りながら恐る恐る見上げてみると・・・・
「シンデレラ:マキシーン・フォーン」あ、サラじゃないっっ!
「パイロット:イワン・ワードロップ」ガーン・・・・・
でも、エンジェルかもしれない!と気を取り直して下を見ると
「エンジェル:アーサー・ピータ」その瞬間目の前が真っ暗になり、思わず友人の腕をつかんで体を支えていました。

ロンドンまで来てクーパーじゃないなんてぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!
ショックでくらくらしながら「マルコム:スコット・アンブラー」でどうにか気を取り直そうと努力し始めました。

「明日は絶対クーパー出てくるよね!」
と繰り返し、自分に言い聞かせながらパンフレットを買いに狭いロビーを移動。
ここは本当に狭く、チケットカウンターと向かい合わせにあるパンフレット売り場の間の通路は約3Mぐらい。そこに人が溢れかえっているのです。
パンフ売り場には今日のキャスティングを印刷した紙が積んであります。その横のパンフレットを一冊取り、購入。
売り場の男性はハイティーンか20代前半という感じで、格好は一応白いシャツに蝶ネクタイ、黒いパンツという劇場スタッフの制服らしきものを着ているのですが、左耳にいくつもぶらさがっているピアスと特徴のあるヒゲ、そして好き勝手な方向にむいている髪はどう見てもバンド系。採用が面白いなぁと思いながら2階へ上がる階段を上っていきました。

階段を上がった所にはバーがあります。パンフレットを持った劇場係員の横を通ってホールへ。中は思ったよりも小さいような大きいような。
2階席最後尾の壁には立ち見の人がすこし腰掛ける事が出きるような小さな椅子が壁に作り付けてあります。自分の席を探しながら座席を見ると、何とそこには作り付けのオペラグラスが。
凄い!各座席の後ろにオペラグラスが一つづつくっついていて、£0.20(だったと思うのですが)を入れると取れるようになっています。
さすがは演劇の国と少し感動。全体に落ち着いた赤で統一された劇場を見回しながら自分の席に着きました。

舞台にはポスターで使っているシンデレラの絵が描かれた幕がかかっています。巨大なその絵を見ながら、わくわくしつつパンフレットを開きます。
パンフレットには「シンデレラ」の舞台写真は一切でていません。メンバー紹介を見ると、あいかわらず盗賊のような顔をしたアダム・クーパーの写真が・・・・ぷぷぷと笑いながらざっと目を通しました。

だんだん増えてくる観客を観察してみると、案外年齢層が高い事に気が付きます。
私の隣は60代ぐらいのおばさん二人組です。
悪いと思いながらも何とはなしに会話を聞いていると、「あなたはクーパーが好きだった?」「ケンプも好きよ」とか、「白鳥より今度の方がストーリーは分かりやすいのよ。昨日も来ていたの」「あら、私は白鳥の方が分かりやすいと思ったけど」などと話しています。どうやらかなり通っている様子。
孫を見守るように話す彼女達に、AMPはこういうファンに支えられているんだなぁと嬉しくなりながらぐるっと会場を見回すと、日本人女性二人組を発見。やっぱり来ている人がいるんだなぁと思いました。

開演近くなり、会場は観客で埋まってきました。いよいよ開演です。

・上の写真はピカデリー劇場です。(著者撮影)

・「シンデレラ」の内容についてはこちらをご覧下さい。

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