ロンドン旅行記 〜出発編〜


<10/8・午前>

一カ月前から準備をしたロンドン旅行の始まりの朝。天気は良く、フライト日和。台風も来ないし、良かった良かったと安堵しながら私は八日間の旅に出ました。

既に荷物を関空に送っている私は紙袋一つを持ち、車で駅まで送ってくれると言ってくれた父と一緒に7時に家を出てこれから八日間を共に過ごす友達の家へ。トランクを空港まで運ばなければならない友達を乗せて最寄りの近鉄の駅に私たち三人は向かいました。

ラッシュ時にトランクを持って快速急行にどうにか乗り込み、ひんしゅくを買いながら近鉄難波駅へ。改札の真下のホームに降り、エスカレーターの列に並びました。重たいトランクを持った友達に「改札で待っててね」と告げ、私は先に改札のフロアへ上がりトイレへ。これがつまづきの始まりでした。

思いの他混んでいるトイレから私が出てきたのは、友人とわかれて10分後。さて、彼女は何処だろうと探してみるものの、どこにも姿が見えません。おかしいなぁと思いつつ、まさか反対側の改札かな?と思って時間があまり無いので駆けだしながら結構広い構内を移動。
しかし、どこにも彼女の姿はありません。南海電車に乗る以上、やっぱり元の改札だろうと再び走って引き返し、今度は思いきって改札を出ました。しかし、彼女の姿は何処にもないのです。

改札に立っている駅の人に聞いてみても「見かけなかった」と答えられるだけ。「何なら放送を入れようか?」と言われ、もしかすると南海電車の改札と間違えたのかも知れないと思い始めていた私は断って南海の方に移動を始めました。
しかし、どう考えてもかなり離れている南海電車の改札と彼女が間違えるとは思えないのです。あのトランクを持ってラッシュの中を手ぶらでも5分ぐらいかかる所まで移動する・・・・とはどうも考えにくい。でも、近鉄難波の改札には居ない以上行ってみるしかありません。困ったと思いながら駆けだして、人込みをかき分けながら私は南海へ急ぎました。

高島屋の前を過ぎ、南海への長いエスカレーターを上がり、すでに汗だくになりながら私は南海の改札を見回しました。しかし、まだ彼女は見つかりません。もしかすると切符売り場かもしれないと振り返ってみると、そこに彼女は立っていました。

ほっとしつつ、何故こうなるのと思いながら話しを聞く私。
「時間がかかっていたのでもしかすると南海に行ったのかもしれないと思って移動した」と言われ、まぁとにかく会えて良かったと言って今度は二人揃って改札を通りました。

初っぱなからのハプニングで関空への急行電車を一本逃してしまった私たちはホームで次の電車を待ちました。関空まで45分、電車に揺られ漸く空港に到着。

4階の出発ロビーまで上がり、私は宅急便で送っておいた荷物を取りに受け取りカウンターヘ。スムーズに荷物を受取り、ブリティッシュ・エア・ウェイズのチェックインカウンターを目指しました。

禁煙席のチケットを手に入れ、ほっとしながら出国手続きへ。
その長い列に並んでいると、放送が入りました。内容は大韓航空機に乗る人達の搭乗時間が迫っているのに手続きを終了している人が少ないらしく、優先しますので申し出て下さいというものでした。色々な話しを聞いて大韓航空機は怖いと思っている私は、その飛行機に乗るらしい人達をチャレンジャーだと思って眺めつつ、その人数の多さに驚きました。この人達は飛行機が待ってくれると信じているのか?!と驚いたのは言うまでもありません。

楽々出国手続きを終了し、遂に免税店へ到着。ざっと見渡しほとんど何も買わずにシャトルに乗って出発ゲートに移動する私たち。

するとまたまた搭乗手続きに困っている放送が・・・・全日空の大連行きのお客さんが、出発時間が迫っているのに来ないらしいのです。
慌てている搭乗手続きの人達を見て大変だなぁと思いつつ眺めていると、わいわい騒ぎながら余裕で歩いてくる日本人男性(50代ぐらい)のご一行が現れました。実は既に出発時間を回っているのですが、それでも彼らは全く慌てる事無く歩いています。
うーむ、恐るべき乗客。飛行機を遅らせているよと言いつつ私たち二人は事の成り行きを見守っていました。しかし、まだ飛行機は飛び立てないのです。どうやらまだチェックインしたものの、どこかで遊んでいる人が結構いるらしい・・・どうなるの?と思っていると私たちの搭乗時間がやって来ました。

あの飛行機はどうなったんだろうと思いつつ約13時間乗る事になる飛行機に乗り込みました。

・上の写真は私たちの乗ったブリティッシュ・エア・ウェイズの飛行機です。(著者撮影)

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