ロンドン旅行記
〜セント・ポール大聖堂編・1〜


<10/10・午前>

昨日に引き続き今日も少し寝坊し、支度に時間がかかっている友達を見ながら朝食を部屋で何となく日本から持ってきたもので済ませて最初の目的地セントポールへ移動。
いつになったら英国風ブレークファーストにありつけるんだろうと少し寂しくなりながらホテルを出ました。

今日はピカデリー線を使うのでコヴェントガーデン駅からの出発です。ホテルの近くにはピカデリー線コヴェントガーデン駅と、ベカルー線チャリングクロス駅の二つの駅があり、どちらもホテルから同じぐらいの距離だったので、私たちはその日最初の目的地に合わせて駅をセレクトしていました。

駅に着くと朝の9時前と案外早かったせいか、朝の通勤ラッシュで地下鉄は混んでいます。
どこの国でも朝のラッシュは同じだなと思いつつ、人で溢れている電車に乗り込む列に並びました。しかし、ここで日本とは大きく違う出来事が起こったのです。
日本なら朝の通勤ラッシュ時には背中を押して無理やり乗り込ませる係員がいたり、無理やり乗り込む人がいたりするのですが、何とここではもう乗れないと思うと、皆諦めて電車を一台見送るのです!
朝のラッシュにこんな余裕があるなんて、いいなぁと少し感動してしまいました。

次の電車にどうにか乗り込み途中セントラル線に乗り換えてセント・ポールズ駅へ。
混みあう電車の中で降りられなかったらどうしようと思いつつ、降りる駅が来たのでドアを開けるボタンを押そうともがいていると(ロンドンの地下鉄は時々ボタンを押さないとドアが開かないタイプのものがあります)ボタン近くの人がにっこり笑ってドアを開けてくれました。
お礼を言いつつどうにかこうにかセント・ポールズ駅で下車。ここはどうやらオフィス街の様で降りた人達はビジネスマンタイプの人がほとんどです。

地上にでてもやはりオフィスビルが目立っています。
そう言えば、映画「メリーポピンズ」で子供たちが父親の銀行を見学しに行く時に訪れた教会だから、オフィス街にあるのは当然です。それで教会は一体何処?と看板を探していると、少しだけですが逆方向に歩きだしていた事に気が付きました。

地図と看板によると、どうやら細い道を抜けていくと教会があるようです。まだ朝が早いせいか開いていないお店の前を通り、この道であっていると確信しながら歩いていくと、セント・ポールズ大聖堂の横に出ました。

朝の教会はとても静かにそこに存在していました。肌寒い広場から少し暖かい大聖堂内へ。中に入ると何カ国語ものリーフレットが置かれています。
日本語のそれを一部もらい、拝観料を払うカウンター へ。£3.5を係りのおじさんに渡し、中に入りました。まだ結構早いせいか観光客はまばらです。

美しい装飾と朝の空気に心地よさを感じながら、再びカウンターに戻って写真を撮ってもいいですかと尋ねました。
「いいですよ」とにこやかに答えられたので朝の静かな教会の中で、少し遠慮しながらシャッターをきりはじめました。

・上の写真はセント・ポール大聖堂です。(著者撮影)

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