ロンドン旅行記
〜セント・ポール大聖堂編・2〜


<10/10・午前>

今日はミサがあるのか、教会の人達は椅子を並べる仕事をしています。
朝の掃除をしている人もいて、静かなのですが何だか皆忙しそうです。まるで準備中という感じの中を歩いて行くと、有名な「ささやきの回廊」の真下に出ました。

これはドームの天井近くにある円形の回廊で、不思議な事に34mも離れているドームの反対側にいる人の話しが何故か後ろから聞こえてくるという事からこの名前がつけられたそうです。高さ30m、階段を259段上ったところにこの回廊があります。
更に上に上る事も出来、階段を118段上ると石の回廊に出て、更に153段を上るとドームのてっぺんにある塔の付け根に到着するそうです。

今日も予定がぎっしりつまっている私たちにはここでそんな体力を使えるはずがないので、下から凄い凄いと言いながら見上げるにとどめる事にしました。
それにしても美しいというか凄い眺めです。天井画の素晴らしさもさることながら、小さくみえる柵がこのドームの大きさを表しています。 この高さと大きさには魅力を感じ、今度訪れる事があったら絶対に上ろう!と決め更に奥へ。

祭壇は一段高いところにあり、手前には聖歌隊が並ぶ場所が作られています。
ダイアナ元妃の葬儀の時にテレビで見たのと似た作りです。

遠目でしか見ることが出来ないなと思いながらその左にあるギャラリーのようなコーナーへ移動。ここにはこの教会とロイヤルファミリーの関係を示す写真が多数展示されていました。

ざっと見ておこうと歩いて行くと、遠目でしかみられなかった祭壇が真横に来ました。鉄柵のようなドアごしに中が結構よく見えます。すると朝なので掃除をしていたのでしょう。一カ所だけ柵が開いていたのです。

興味津々で近づいてみると美しい装飾が良く見えました。
朝の光りを浴びたステンドグラスもとてもきれいです。それにしても何といってもきれいなのは天井でした。豪華なシャンデリアと金で施された装飾。思わず写真を撮ってしまいました。
朝のこんな時間でなければ柵は開いていなかったでしょうし、光も違っていたでしょう。いい時間に来たと思いながら数枚写真を撮り、今度は祭壇の左側へ。そこから地下室に入りました。

地下には棺や記念碑がいくつも置かれています。そしてその奥には僧侶がまとうセント・ポールズ大聖堂周辺の街が刺しゅうされた見事な大外衣や典礼用の銀食器が展示されています。
ここは何からなにまで豪華です。地下は改装中らしくところどころで工事が行なわれていましたが、そのせいかどの壁も白く美しく、暖房もちゃんときいており、余談ですがトイレまで新しくきれいなのです。

お土産コーナーも充実していました。広いスペースには有名なセント・ポールズ大聖堂の聖歌隊のCDが沢山売られています。
何故かダイアナ妃の追悼CDまで置いてありました。他にポストカードやポスターといった定番のお土産や、この大聖堂の模型や宗教関係の本も色々置いています。ガイドブックもさまざまな国の言葉で書かれた本が並んでいました。

美しくシンプルに装飾された、「おしゃれな」という言葉が似あう地下聖堂を後にし、地下出口から階段を上って外へ。
外気温の低さに少しブルッときながら改めて正面からセント・ポール大聖堂を眺めてその大きさを再び実感し、陽の光を浴びながらマンションハウス駅を目指して歩きはじめました。

・上の写真はセント・ポール大聖堂の「ささやきの回廊」(左)と祭壇の天井(右)です。(著者撮影)

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