ロンドン旅行記 〜ロンドン塔編・2〜


<10/10・午前>

マーティン・タワーには「ダイヤモンドと王冠展-クラウン・ジュエルのできるまで」が常設展示されていました。
急にここに来た意味が出てきたと思いながら、ガラスに入った宝石で飾られた豪華な王冠を見つめます。
ジョージ四世、アデレード王妃、アレクサンドラ王妃、ジョージ一世そしてビクトリア女王の王冠などなど。一つ一つの王冠の説明が書かれた日本語の説明書をもらって、それと照らし合わせながら進んで行きます。ここにあるのはどれも豪華なものばかり。ジョージ四世の王冠にはダイアモンドを含む宝石が12000個も使われているという豪華さです。
それにしてもこれを頭にのせるのは、さぞかし重たかった事でしょう。

さすがに警備員の多いマーティン・タワーを後にし、階段を降りると、一階にはジュエル・ハウス・ショップがありました。
王冠を小さくしたアクセサリーがガラスのケースに入って並んでいます。王冠の写真を多数載せたガイドブックも並んでいました。そこをひやかした後、いよいよクラウン・ジュエルへ。

ここには先ほど以上の警備員が並んでいます。クラウン・ジュエルは王室の宝石の館。現在のエリザベス女王の戴冠式で使われた王冠もここに保管されています。

内部は暗く密閉されていて、ここはセキュリティーにものすごく神経を使われているというのが伝わって来ます。人の列に並びながら進むのですが、なかなか目的の王冠は現れません。壁にはスクリーンがあり、そこではエリザベス女王の戴冠式の模様を撮影したフィルムが繰り返し繰り返し流されていました。若い!と驚きながらその映像に見入り、一回りしたところで次の部屋へ。

それでもまだ王冠は現れません。またまた現れたスクリーンでは歴代の王や女王、王女らの王冠の説明が流れています。それで、実物は一体どこにあるの?と思いながら人の列に並んで移動すること数分。漸く王冠や祭壇用大皿などの金の装飾品が展示されている部屋が現れました。

先ほどスクリーンで見た王冠が並んでいます。が、そのガラスの陳列ケースのサイドには動く歩道が・・・・
そうなのです。ここは立ち止まれないように作られているのです。しっかり見るぞと思いながら動く歩道に乗り、ケースにへばり付くようにして王冠を見ます。信じられない程の宝石の数!そしてその大きさは驚くばかりです。
ジョージ六世の戴冠式用に作られ、エリザベス女王ように作り直されたという王冠は、ダイアモンド2868個、サファイア17個、エメラルド11個、ルビー5個、真珠273個という豪華さ!しかもポイントになっているダイアとルビーは今まで見た事のない大きさです。
思わずガラス?と聞きたくなるようなケタはずれの大きさ。王冠の一番上には必ず十字架がつけられているのですが、それも宝石で飾り立てられています。あっと言う間に動く歩道が終了。仕方がないのでもう一度乗る事に。
何度みても豪華だなと思いつつ、これを頭にのせるのは、やっぱり凄く重いだろうなと思いました。王様、女王様はみんな肩凝りと頭痛持ちだったに違いない!と勝手に確信し、クラウン・ジュエルの見学を終了。

それにしてもロンドン塔は広い!と今更ながら私達は実感していました。
疲れたので広場のベンチに腰掛け、ロンドン塔内部の地図を広げます。色分けされた地図を見て、既にまわったエリアを見ると、まだホワイト・タワーとタワー・グリーンというかの有名なブラディ・タワーのあるエリアが残っていました。石畳に足が疲れて来ています。はー、今日はハードだと思いながら、思い腰をあげました。

・上の写真はロンドン塔の「フュージリア連隊博物館」です。(著者撮影)

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