ロンドン旅行記 〜ダンス・ブックス編〜


<10/10・午後>

静かだった美術館を後にして、再び車と人が溢れている街へ。

日本を発つ前にロンドンとバレエ(ミュージカルもですが)に大変お詳しい花見さんから教えてもらったダンス・ブックスに向かって歩き始めました。親切な花見さんがわざわざ書いて下さった地図を手に、ナショナルギャラリーの左側の道、チャリング・クロス・ロードの坂を上がってきます。

どこだろうと思いながら歩く事数分。途中チャリング・クロス・ロードを横切り、お店のならんだ結構にぎやかい通りの右側を気にして歩いていくと、細い路地が出てきました。ここがどうやらダンス・ブックスがあるセシルコート・ロードの様です。

広い通りの横に狭い路地があり、そこにお店が並んでいるというのは、京都みたいだと思い、狭い路地に入ります。路地に入ってから数件目の右側に、ずっと来たいと思っていた「ダンス・ブックス」がありました。 思ったより小さなお店です。

入ると左の棚にビデオが並んでいました。と言っても並んでいるのはケースだけで、中は空のようです。その奥にはバレエやダンス関係の書籍が並んでいます。右側にも本が陳列されていますが、そこにはポストカードもありました。壁にはジョルジュ・ドンのポスターが貼られていて、何だか懐かしく、そして同時に今は亡きドンの元気な姿を見て悲しくなってしまいました。

狭い店内の一番奥にはカウンターがあり、どこから見てもイギリス人という感じのメガネをかけた細身のおじさんが電話で話していました。その隣にもう一人、電話の人よりは少し若い男性が立っています。カウンターの右横の棚には雑誌が陳列されていました。

やっとここに来られた!という喜びを感じながら、お目当てのビデオを探します。
まずは探しやすいところから、英国ロイヤルバレエの「ペンギン・カフェ」。これはありました。
次に本命のAMPの昔の作品「LATE FLOWRING LUST」を探します。しかし、何処にもないのです!おかしい。この間まで出ていたらしいのに。あるのは「SWAN LAKE」だけなのです。

でも、聞いてみるまでは分からないと思い、カウンターにいるお店の人に聞いてみました。すると、「品切れで、もう終わりました」との答え。あんなに楽しみにしていたのに・・・・とがっかりしながら、気を取り直して「他にAMP関連のグッズとかビデオはありませんか?」と聞くと、「SWAN以外はありません」ときっぱり言われてしまいました。
ああ・・・・・楽しみにしていたのにと悲しくなりつつ、カウンター横の棚を見ると、「シンデレラ」のクーパーとサラが抱きあっている写真が目に入りました。雑誌の表紙を二人が飾っているのです!これで我慢しようとその雑誌を手に取り、中を見ます。でも、どうやら表紙を飾っているだけで、AMPの話題は中には出ていないようです。
他の雑誌も見てみようと一つ一つ手にとってパラパラめくると、一冊だけ「シンデレラ」の記事を載せた雑誌が見つかりました。よかった!とかなり落ち込みから抜け出してしっかりその2冊を握りしめます。

ここでの収穫はペンギンカフェと雑誌だなと思いながらCDが置いてあるという地下に潜ります。
細い階段を降りると、そこにはCDの他に古い公演パンフレット(バレエなどの)がありました。ざっと見てから再び一階に戻り、手に持っている商品の精算をします。ビデオのケースを渡すと、おもむろにカウンターの後の棚からビデオの中味を取りだし、パッケージの中に入れてくれました。支払いを済ませて店を出ます。

再びチャリング・クロス・ロードに出るべく来た道を引き返します。来た時には気づかなかったのですが、このセシルコート・ロードは専門店が軒を連ねている場所で、切手や古本、後何の専門だかは分からないのですが、とにかくダンス・ブックスのように、テーマを一つにしぼった書籍やそれに関りのある品物を扱った専門店が多いスポットなのでした。東京でいう神田の本屋街小さい版といったところでしょうか。

何はともあれ雑誌とビデオが買えて良かったと思い、やっとホテルに向かって歩き始めました。

(注)イギリスのビデオは日本とは違う方式をとっているので、日本で見る場合には、専用のビデオデッキが必要です。

・上の写真はチャリング・クロスロードを歩いている時に見付けた、イングリッシュ・ナショナル・オペラの劇場、コロッセウムです。(著者撮影)

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