ロンドン旅行記 〜上陸編〜


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ゲートをくぐり「ARRIVAL」の文字を頼りに進みました。すると隣の席だった四国からきた女性が、「人が少なすぎる。間違えているんじゃない?」と言い始め、「でも看板通りですよ」と答えてそのまま歩き続けました。入国審査のところに来てもまだ「おかしいわね」と言い続ける女性。話しによると通常もっと人であふれかえっているらしく、全く違う場所にみえたらしいのです。何だか空とおなじく寂しげな空港だなぁと思いつつ係官のところへ。渡航の目的と滞在日数を聞かれ難なく通過。荷物の受取は下だよと言われそちらに移動。

なかなか出てこない荷物をちょっと心配しながら待つこと約15分。四国の女性は一人で3つの荷物(マイケルジャクソンのシールが目印)をカートにのせて既に「お元気で」と行って去っていました。

漸く出てきた荷物を引きずりながら地下鉄の駅に向かいます。そこで始めてイギリスで道を聞きました。エレベーターでもエスカレーターでも行けるのですが、とりあえずエスカレーターで更に地下へ移動。

「Under ground」の表示通りに進み漸くターミナル4のホームへ。まずそこで「アメリカン・エキスプレスカード」のカウンターに行き、トラベラーズチェックを現金に替えました。
私たちのT/Cはアメックスのだったのでここで両替すると手数料がかからないのです。あらかじめどのお札で欲しいのかを書いておいた紙を出し、無事両替終了。

次に窓口に行き7日間ゾーン1、2の地下鉄とバスが乗り放題の7Days Travelecardを£15.7で購入。インド人のターバンがやたらに大きい係の人にお金と写真(3cm×4cm)を渡し、紺色のカードケスに入ったカードを受け取りました。更にピカデリー線のコヴェントガーデンまでのチケットも購入(ターミナル4はゾーン6なので必要)し、漸く目の前のホームへ。改札には人が誰もいないので、少し不安になりながら検札をうけずに荷物を持って地下鉄に乗り込みました。

電車の両サイドにそうように長く設置された地下鉄のシートは、結構カラフルで紺色に赤色の模様が入っていて、2人分の座席ごとに赤いひじ掛けで区切られていました。案外通路の幅は狭く、スーツケースを持っている私たちは結構邪魔な存在です。

ターミナル1・2を過ぎてしばらく経つと、地下鉄は何と表に出ました。窓から見える街は小雨が降り夕方になりかけていた事も手伝って何だか肌寒そうで寂しそう。どうやってこんな所に書いたの?と思うような落書きが線路ぞいの壁に続いています。
ホテルまでの移動の間だけでも雨が止んでくれればいいのにと思いながらずっと外を眺めていました。再び地下鉄はその名の通り地下へ。

出発から40分ぐらい経った時、ようやくコヴェントガーデンに着きました。
荷物を抱えながら降り、出口の表示に従い移動。短い階段を登るとそこにあったのはエレベーターでした。全員がエレベーターの乗り口に列を作っているところを見るとどうやらここから出るのにはエレベーターを使わなければならない様子。変わっているなぁと思いつつ私たちも荷物を持って並びました。
エレベーターを降りると案の定そこに改札口がありました。スーツケースを引きずっている私たちを見ると係の人が自動改札ではない広めの出口を開けてくれました。

改札を出て見えたのは人が行き交う細い道。
既に「ここは何処?」状態に陥り先ほどの改札の人に聞きに行くと、「ストランドパレスにはこの坂を下って左だよ」と言われました。そうなのかと信じきって重たいスーツケースを転がしながら石畳の道を下って行きました。そして言われた通り左へ。その後私たちはイギリス人の「道を聞かれたらとりあえず答える」癖を身をもって経験したのでした。

・上の写真はウェストミンスター大聖堂からみたロンドンの街です。(著者撮影)

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