ロンドン旅行記
〜ハロッズ編・1〜


<10/11・午後>

地下鉄サウス・ケンジントン駅から途中、ピカデリー線に乗り換えナイトブリッジへ。
ダイアナ元妃とアルファイド氏の一件以来、以前にも増して話題になる事が多いデパート、ハロッズに向かいます。(言うまでもなく、ハロッズの今のオーナーは、故ドディ・アルファイド氏の父親です)

相変わらず雨は降り続き、4時近くなったせいか、ロンドンの街は更に薄暗くなっていました。
急に何処からわいてきたのかと思う程の人出になり、ナイトブリッジ駅を出る頃には、行列のようになっていました。この人たちは全員ハロッズに行くの?と疑いたくなるような人数です。
地上に出る階段でさえ、長い列が出来ています。約一月前にあったダイアナ元妃の事故以来、ハロッズの込みようは凄いとテレビでも伝えられていましたが、まさかこれほどまでとは思っていませんでした。

一歩一歩、人の背中を見ながら階段を登り、漸く地上に出ます。雨はやはり降っています。この雨が更にこの人込みを悪化させているのです。
どうにかこうにか傘を広げ、歩道に出て左に進みます。すると、この歩道も凄い人なのです。でも、何やら様子が変わっていて・・・・
最初は何だか分からなかったのですが、どうやらキリスト教関係の宗教団体がデモだか何だか分かりませんが、行列を作って行進していたのです。 ただでさえ観光客で賑わうこの道を、傘が更なる混雑を招き、宗教団体が道をふさぐ。地図で見ると駅から近いはずのハロッズが、なかなか現れないのです。

10分ぐらい歩いた頃、漸くハロッズが現れました。入り口には盗難防止か何かの、良くレンタルビデオショップの入り口にある様な、ボディー・チェックのゲートがあり、その横にはガードマンの様な感じの男性店員が立っています。
ガイドブックによると、ハロッズは玄関口に居る係員が、服装のチェックをする(ジーンズなどの切りっぱなしのショートパンツはお断りらしい)という事でしたが、今やこの大群の観光客の前では為す術もなく、とりあえず傘の水滴をどうにかしろと言うのが精いっぱいです。
今やざる状態の入り口を入り、漸くハロッズに踏み込みました。

まずは入ったすぐの所にある、インフォメーションで日本語の館内案内をもらいます。誰に聞いても迷子になると言うハロッズの地図を、ざっと見ます。
まずはアフタヌーン・ティーにしようという事になり、エスカレーターを使って4階へ。

ところが、このエスカレーターに辿り着くまでがまた一苦労。とにかく満員電車のように込んでいるのです。一階には化粧品のコーナーや、クリスマス用の飾りやプレゼントがあるのですが、得にクリスマス・グッズが物凄く込んでいるのです。
人をかき分け、かき分けして進み、漸くエスカレーターに辿り着きました。ここは案外すいています。ガイドブックであらかじめ、5階にある落ち着いた雰囲気の「ジョージアン」でお茶をしようと決めていたので、とにかくのぼっていきました。

エスカレーターに乗りながら周囲を見回すと、どうもここは成り金デパートの様で、オーナーの趣味が丸出しの金ぴかエジプト風装飾が現れました。
今の状態を見たら、以前のオーナーがどういう人だったのかは知りませんが、おそらく嘆くのではないだろかと思います。まあ、何と観光地化されたデパートでしょう。私たちを含め、まわりの人も観光客ばかりです。

漸く5階に辿り着き、先ほどもらった地図を見ながらティールームを探します。しかし、これがどこにも無いのです。あるのはデパートの屋上によくあるタイプのファミリー・レストランだけです。
おかしい・・・・また迷子が始まったのかと我ながらうんざりして、それでもめげずに探します。探しているついでに、このフロアーの商品も見てまわりました。噂通り、洋服等は高級品を扱っていて、けっこう値のはるものばかりです。それにしても見つからないので、仕方なく店員に聞いてみる事にしました。

彼女の説明によると、先ほど見たファミリーレストランの奥にあるとの事。
何故さっきそれが見えなかったのだろうと不思議になります。ファミリー・レストランのような所は、見付けただけでも2カ所あるのですが、ジョージアンはその一つの影に隠れるような所にありました。少し分かりにくい所にあります。

ここは部屋になっているのでもなく、デパートの一画を区切っただけのティー・ルームです。と言っても、かなり広いスペースが取られています。
奥を見て左は、テラスになっていて、自然光が入り込んでいました。そこでお茶をしている人達も居ます。
入り口付近にたむろしている人達は、順番を待っている人なのでしょうか。とにかく店員が来るのを待ちます。ウェイトレスが来て、私たちに声をかけました。私たちより前から待っている人達が通され、次に私たちが席に案内されました。
あらかじめアフタヌーン・ティーかと聞かれたので、そうだと答えると、どちらかと言うと、入り口の方のフロアーの席になりました。

★この続きは4/28掲載予定です★

・上の写真はハロッズとは全く関係なく、自然史博物館です。(著者撮影)

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