ロンドン旅行記 〜食事編〜


<10/8・夜>

既に智子さんとの待ちあわせの時間になっていたので、急いでエレベーターへと向かいました。しかし、2台しか正常に動いていないエレベーターはなかなか来る気配がありません。この後、私たちは下りにエレベーターを使える事はほとんどありませんでした。700室あるホテルに2台のエレベーター。言うまでもなく、このエレベーターを使うのは非常に難しい事だったのです。これではますます遅刻してしまうと思い、階段でロビーに降りる事にしました。

メールで知りあった私たちが会ったのは、実はこの時が初めてでした。
親切な彼女はロンドンが初めての私たちの事を考慮して、わざわざホテルのロビーまで来て待っていてくれたのです。そんな彼女を待たせてはいけない!と私は階段を駆けおりていきました。
ロビーは先ほどよりも混んでします。でも、ここはロンドン。日本人は目立ちます。すぐに私は彼女を見つけ出せました。

少し遅刻してしまった事を謝り、早速取ってもらったバレエのチケットを渡して貰いました。 その時の嬉しさといったら!これでAMPとロイヤルバレエの公演が観られる! いくら感謝しても感謝しきれないなぁと思いつつ、私が日本から持ってきた頼まれ物を手渡しました。その後、生まれて初めてのロンドンの夜の街に連れて出てもらいました。

街はすっかり夜になっていました。忙しそうに行き交う車と明かりのついたお店の間を、物珍しげに見ながら智子さんの後を追って歩きます。先ほどまでとは違い、夜に包まれた街は違った活気に満ちていました。劇場街という事もあるのでしょう。人通りは更に多くなっています。

フレンチカフェに連れていってもらう事に決め、どこを歩いているのかわからないままひたすら智子さんについて行きました。途中スーパーマーケットを見つけ、後で寄って帰ろうと思いつつ、漸く夕食のテーブルに着きました。

入り口を入るとそこはパブで、その奥がテーブルつきのカフェになっていました。
手にグラスを持った人で溢れている入り口をどうにか通り抜け、奥のテーブルのあるゾーンへ。
ちょっとパンクが入っている(?)ウェイターが人数を聞き、私たちをテーブルに連れていってくれました。「Today's special」(£7ぐらい)を頼む事にして、今日のメニューは何だろうと遠くの壁に掛けられた黒板を眺めました。

見えないねと話していると智子さんがわざわざ見に行ってくれてメニューを教えてくれました。またまた何て親切な人なんだと思いながらマッシュルームスープとチキンに決めて、飛行機の事などを話しをし始めました。

ところがこのお店、とにかく話し声で満ちていて隣の人の声が聞こえないのです。イギリス人は何ておしゃべりな人達なんだっっ!と驚いた瞬間でした。その凄すぎるおしゃべりの渦に「ああ、遠くまで来たなぁ」と何故かしみじみしながら私は周囲の人達を観察し始めました。

何を食べているんだろうと見てみると、案外一品とドリンクという人が多いのです。しかも、サラダとドリンクの人が結構目立ちます。4人前ぐらいある大きさのサラダボールを前に、ひたすら野菜を食べるイギリス人・・・・もしかしてベジタリアン?と思って見ていると、ドンと私の前にスープが置かれました。これが、ものすごく多い!大きなボールになみなみとスーブが入っています。これは2人分強の量だと思いながら、イギリスで初めての料理を口に運びました。

出発前からロンドンはまずいまずいと言われること数回。どんな味なんだろうと思いながら恐る恐る飲んでみると、これが何とおいしい!智子さんが連れてきてくれたお店だったからでしょうが、一口飲んだ途端「大丈夫、ロンドンでもやっていける!」と私は思ったのです。
続くチキンもハーブがちょっとききすぎですが、なかなかの味。しかしこれもまた大量で、食べても食べてもなくならない・・・・・途中でギブアップし、最後のデザートはちゃんと食べてから表に出ました。外に出た途端何て静かなの!と思いましたが、パブの雰囲気も味わえてなかなか楽しかったなぁと満足して、今度は来るときに目をつけておいたスーパーへ向かいました。

・上の写真はホテル近くのトラファルガー広場です。(著者撮影)

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