イタリア旅行記  〜ミラノ・到着編〜  

<6/27・午後>

ツアーも長くなり、結構仲良くなっていた私たちは、バスの中で近間の席の人達とおしゃべりをする事が多くなってきました。

当然の様に何を買ったかという話しに・・・・すると、前の席に座っていた新婚さんが(だんなさんがうじきつよし似)
「オットサン買ったんですよ」と嬉しそうにビニール袋を出してきました。
「あ、オットサン知ってます〜」と他の人が騒ぎだす。一体「オットサンって何なの?」と聞いてみると、これがイタリアでしか売っていないとかいう不思議な代物でした。

渡して貰った箱には白い三角形の細いコルネの様な紙みたいなものが2本入っていました。箱の写真を見ると女の子が笑ってこのコルネみたいなのを耳に入れています。
「これって何なんですか?」と尋ねる私。
「以前テレビで見てから絶対イタリアに行ったら買おうと思っていたんですよね。これを耳に差し込んで火をつけると、耳の中が真空になって驚く程耳垢がとれるんですよ。もー、昨日やってみたらびっくりするほど取れてねー。バチバチ音がするからちょっと怖いんだけど、子供の耳掃除の為に作られた商品なんですよ。」そんな怖い物なのか・・・・とびっくりする。
「お店に入って『オットサン下さい』って言ったらおじさんがまた日本人がとか言ってたから日本人がよく買いに行くみたい。おもしろいし、気に入ったから10コも買っちゃって、マケてくれって言ったら嫌がられちゃって・・・」と笑ながらビニール袋いっぱいのオットサンを見せてくれました。(※オットサンについては下記の説明を読んで下さい)

後、この二人は3Dのベニスの絵はがきとかも買っていて、皆でバスにゆられながら浮き出たとか浮き出ないとか言いながら見つめ、結構気持ち悪くなる。(笑)

6時頃ミラノに到着。ホテルはブエノスアイレス通りという、ミラノのショッピング街のど真ん中の様な所。地下鉄の駅が前という好条件の場所でした。

ビジネスタイプのホテルかな?と思いつつロビーで待つことしばし。私たちだけ客室の最上階の5階の部屋になり、またも私たちだけ普通の鍵と違うカードキーを受け取る。
2つあるエレベーターの内のちょっと目立たない方のエレベーターに乗ると、結構怖い音がして、恐怖に震える私たち。故障したらどうしようとドキドキしながら到着。

入り口の所に差し込んで下さいねと言われたのでカードキーを差し込むが、またまたドアが開かない!「何で?」と言いながらカードを色々な方向から入れてみるが開かず。どうしようと思っていると、私たちの荷物を持ったポーターがやって来ました。
「Can you tell me how to use this card?」と聞くと、「OK」と言って使い方を教えてくれました。と言っても、「使い方」なんてものは無かったようなものなんですが・・・・
どうやら接触があまり良くない様で、垂直に入れて「ピッ」というまで繰り返すしかないようでした。またまたコツのいる鍵なのねと思いつつ中へ。
荷物を部屋に入れながらポーターが更に、カードを壁にある差し込み口に入れないと、部屋の電気がつかないよと教えてくれました。日本でも同じ方式が増えていると思うのですが、日本のそれとは違い、イタリアのは相変わらず結構気まぐれで、反応したりしなかったりを繰り返すのでした。

夕食まで時間があるので外に出てみようという事になり、いよいよミラノの街へ。

出てみるとそこは大阪の心斎橋のようなもので、どこまでもお店が続いていました。

まず最初に、夕方になっていたのでお店が閉まらないうちにと思い、友人が明日行きたいと言っている「コルソコモ」という(ファッション雑誌ELLEの編集長の妹が経営しているらしい)お店が明日定休日じゃないのかどうかを確認する為に公衆電話から電話をかけてみました。
でも何故かどの電話も(6台試してみました)故障中のようで・・・・とにかくつながらない。諦めてお店を見てまわる事にしました。

まず入ったのはかわいいレターセットとかボックスとかを売っているお店。手書きっぽい水彩かカラーインクかの絵がかわいい商品であふれていました。でもそのまま次のお店へ。

次にやって来たのは生活雑貨屋さん。(大阪でいうアクタスの様な店)7月前だったのですが、既にこの店はセールに入っていました。中はおしゃれな食器や感じのいい家具、カーテンや照明類も揃っていました。「家の近くにこんなお店があればいいのに」と言いながらゆっくりと見てまわりました。置いているものは結構ナチュラル派で、布でいうならコットン、色でいうなら白とブルーという感じ。そしてイタリアらしく明るいグリーンも印象的でした。雑貨カタログがお店になった様なお店を後に、再び街へ。

※オットさんについて※
 帰国後、オットサンが流行っているという話しを聞くようになりました。
しかし、この商品やはり安全ではないようで、耳鼻科にオットサンを使って炎症、焼けどをしたと言って来る患者が増えてきているそうです。耳の中がきれいになるという事もどうやら間違いの様で、とれたと思われるものは、オットサンの燃えかすだという事です。

・上の写真はミラノのドゥオーモを撮影したものです。 (著者撮影)

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