★このレポートは皆さまから寄せられたものです。
公演日順ではなく、頂いた最新のレポートが一番上になっています★


★かねごんさん★

 ON YOUR TOES東京公演が終了してしまいました。私は今回6回ほど見に行きましたが、全体的な感想をまとめてみました。

 ON YOUR TOESの公演は、去年の夏にロンドンで一度見ていたので、初回ほどの新鮮さは薄かったものの、回を重ねて見ていくうちにこの作品が大好きになっちゃいました。6回見てもぜんぜん飽きなかったし、まだまだ見ていたいと思いました。
 特に「ON YOUR TOES」の曲でタップ・ダンサーとバレエ・ダンサーが踊るシーンはアダムも振り付けに苦労しただけあって、何度見ても迫力があって大好きです。

 アダムのカッコよさは筆舌に尽くしがたいので、とりあえずここではおいとくこととして、サラの演技はロンドンで見たときからさらに磨きがかかって余裕すら感じました。
そして「十番街の殺人」のパ・ド・ドゥでの彼女動きの素晴らしかったこと。イヴァンのモロシンも日を追うごとに乗ってきていて、公演の終盤の方ではサラとの息もピッタリ。まさに最強コンビとなってお客さんを楽しませていました。

 イヴァンは舞台では役柄上コテコテで暑苦しい感じなんだけど、楽屋口から出てくる素の彼は実に爽やかハンサム君なんですよね〜。
 タキシードはアダムより彼の方が似合っていましたね。さすがイタリア男。世界のロメオ。

 そして、フランキー(アンナ=ジェーン・ケイシー)とペギー(ジリアン・ビヴァン)の歌声の素晴らしさ。普段はあまりミュージカルは見ない私、最初のうちこそ歌よりはダンスシーンの方に神経がいきがちではありましたが、二人の歌にはうっとり。
 この二人の素晴らしい歌があって作品全体がビシッと引き締まっているのだなと感じました。今では私のハナ歌はすっかりOYTナンバーになっております。

 あと一つ気がついたことが、「十番街の殺人」の中で舞台左側でストリッパー(サラ)が4人の男(客)から次々とお札を受けとるシーンって、「眠れる森の美女」のローズ・アダージオでオーロラ姫が4人の王子から花を受けとるあれからの引用なんでしょうか?何だかちょっと不謹慎だわーと思いながらもニヤッとしてしまいましたが…(正統派バレエファンの方にはお叱りを受けそうですが)

 それにしてもクーパーさんは、よほどクラシック・バレエにもの申したいのでしょうかね。それともイギリス流のジョーク?そういえばロイヤル時代にはヅラかぶって4人の王子の1人を演じていましたね。(個人的にはあのズラアダム好きなんですが)でも、アダムがピストルで撃たれたストリッパー(サラ)の体を抱き上げ、切ない表情をするところでは、その表情がAMP「白鳥」の四幕を思い出させて思わず胸がキュンとなってしまいました。

 公演中盤では、なんだか出演者のセリフがやたらに早口で、見ていて落ち着かなかったりしたこともありましたが、日を追うごとに完成度が上がっていったように思います。
 出演者たちみんなの、この舞台をより良いものにしていこうという気持ちが伝わってきたように思います。千秋楽の日にはもうこのメンバーともお別れなんだと思うと本当に寂しい気持ちになっちゃいました。

 宣伝のされ方とかあのパンフレットの表紙からして、アダム一人を全面に押し出しすぎなんじゃないかな〜なんてことも思ったりしましたが。

 セリフをしゃべって、歌って、タップして、お尻まで見せてくれて、その魅力のすべてを見せてくれたアダム。ただ舞台に立っているだけでもその存在感が際立っているということに、あらためておどろきました。
 いまだ「AMPの白鳥で大ブレイク〜」といった紹介のされ方をするアダムだけれど、その冠もようやくはずれるのかしら。
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたアダムに心からサンキューと言いたいです。これからもより自由に、自分のやりたいことにどんどんチャレンジしてもらいたいし、そんなアダムをこれからもずっと見守っていきたいと思いました。(ここ最近はTV出演で指圧されちゃったり、アエラの表紙になっちゃったりとおどろかされっぱなしですが…)

 そして何より来年の新作が楽しみ!でも、来年まで待てそうもないので、夏に「雨に歌えば」をロンドンまで見に行っちゃうかもしれません。


★TOMOKOさん★

 18日、東京公演最終日のOYTに行ってきました。

 毎日出ずっぱりのアダムは、声の出がいつもより悪いように思え、疲れている のかなぁ、とちょっと心配になりましたが、ダンスの切れはいつも通り、お茶目 な演技も相変わらずで、やっぱり良かったです。
サラとコンスタンティンのコミカルな演技は日に日にエスカレートしていたような。

 当初、サラがコンスタンテリンに投げつけていた靴は、この日は、クッションに バージョンアップしていました(笑)。TWO FACESさんも書いていた通り、「ゼノ ビアの女王」の2人のどつき合いもどんどん派手になっていて、そこまでしちゃ っていいのかと、心配になるほどです。
 そして、毎回ながらやっぱり「10番街の殺人」は圧巻でした。アダムとサラの からみは、見事の一言です。

 お客さんの乗りも大変良く、目一杯楽しんでいるのが伝わってきました。最後は、1階席のお客さんはほとんど総立ちで拍手していました。
何回見ても気持ちよく楽しめる舞台で、今日で最後かと思うと名残惜しさで一杯 です。


★TWO FACESさん★

 OYT、これ迄5回観てきました。回数を追うごとに良くなってますね。出演者のアドリブも増えてるし、微妙に演出も変えてます。
 日本の観客の反応に、対応してるのでしょうか、笑い所の間の取り方もうまくなってるよう思われます。アダムの一番最初のタップも、途中から新しいステップが加わってました。
 だから、何回観ても飽きてないです。完成され過ぎてないところが逆に良いのかも。

 初日は、全体的に出演者の唄の声量がいまいちで、どうしても「つなぎ」な感じで、拍手もそんなに多くなかったのですが、最近は、ちゃんと聴かせられる感じで、特に、ぺギーの歌う「You Took Advantage Of Me」は迫力があり、今では大拍手です。

 「ゼノビア王女」は何度観ても大笑いです。ヴェラとコンスタンチンの「どつきあい」もどんどんエスカレートして遠慮がなくなってるし、アダムの奴隷の踊りの変ちくりんな動きもおかしくて、頭にこびりついてしまって、時々思い出し笑いをしてしまいます。

 アダムの「ジュニア」役はとてもイイ味出してると思います。「あざとさ」とか、「けれん味」がなく、とても自然だからです。
 私はミュージカルって、何か大袈裟な演技のイメージがあって、今まであまり観ることがなかったんですが、思いのほか楽しめているのは、ベタなコメディーの割に、この、「あざとさ」をあまり感じていないせいかと思われます。

 いろんな舞台を多く観に言ってる私の友人が、「この、ジュニア役、もし、アステアがやっていたら、もっといやみな主人公になっていただろうね。」と、畏れ多いことを言ってましたが、なるほど!と思う部分もあります。
 ジュニアの天然さがあって、ヴェラ役のサラのハイ・テンションな演技がいっそう際立つ。バランスは大事です。
 コンスタンチン役のカヴァラッリは、役割としてはもっとがんがんいってもイイのではー。と思いましたが、後半は彼なりに表情が出てきたと思います。

 最後の「10番街の殺人」に関しては、それまでのジュニアの「天然」がギア・チェンジして、カッコイイ!の一言です。
 観に行った中で、一度だけクライマックスの大技リフトの時、ずるっとアダムの手が滑って、ひやりとする場面がありましたが・・・その日は中盤で、さすがに疲れてるのかな。と思いました。

 後、最終日、もう1度だけ観に行く予定です。皆、メンバーチェンジもなく連日がんばってくれて、私なりに充分楽しませてもらいました。(ホント!他愛もないストーリーなんですがね(笑))


★ローブリッターさん★

 5月8日、マチネのOYTを観て来ました。
アダムにお会いするのは、あの「スワンレイク」以来。でもメデイア出演のせいか あまり久々という感じ、しませんね。それにしても・・・アダムが指圧してもらう映像まで流れちゃって、ふえ〜〜、信じられません!!

 チケットをとったときの状況は忘却の彼方・・・。あの電話がつながらないときのストレス、身体に悪いですよね〜。PWW・・・パリ・オペラ座のルグリ〜といろいろありすぎましたもの(笑)ネット?電話?それすら覚えていません。
 電話がつながるまでのチケットゲットにかける精神的エネルギーの消耗って大きいですよね(笑)。。。しかし真剣!・・・であるからして最前列の席ゲットはとっても嬉しい。

 ウィルの舞台ならば・・・オケピのあるなしはとうにチェック済みのはず・・・ですが、なぜかそのあたりはちっとも気にならず、とにかく今回は日本人ミュージシャンによる生演奏・オケピ・あり!の1列目右ブロックの席です。最前列でもこのオケピのスペースがあれば、死角もなんのその。。。

 前すぎて気になった、なんてそんなこと、言っちゃダメって怒られそうですが、ダンサーが顔につけているマイク?でしょうか。首のあたりにちょろっとネズミの尻尾状態のダンサーもいましたが、アダムやフランキー役のアンナは額、髪の生え際あたりにペタリ。これが大きなホクロのように見えますが、超小型マイク?ミュージカルではお決まりの必需品でしょうか。

 さて、ちいままさんのレポートで「ほう!そんなに笑えるの?」と心構えをして出かけましたが、アダムのOYTは確かに笑う、笑う、笑う、アイシャドウがにじむ、にじむ。隣にうけすぎ!のマダムがいて、1幕のラスト数分間はもう笑いっぱなし。人のことばかりは言えませんが。。。

 アダムなら・・・なんでもできる、やってくれるのは疑いなしですが、サラ!こんなサラをみたのは初めて。セリフもちゃ〜〜んとロシアなまりがオーバー(死語?)に入っているし、彼女がここまで笑わせてくれるなんて。「シンデレラ」のインタビューの彼女。あの芯は強そう、でもどことなく壊れそうなナイーブなサラでしょう。。。NAのサランもそう、結構シャイで大人しい女性のほうが正反対の役に成りきれる、ということはありますね。私もよーくわかります(笑)。
 サラ!もう、、、怖いもの無しね、・・・もうっ!あとは皆様、ご自分の目で彼女の「つま先立ち」で得た演技をごらんにならなくてはいけません。「つま先立ち」どころではない!大・大・ジャンプしたんでしょうね。

 そして今回お初にお目にかかりましたマシュー・ハートも良いのです。と〜〜〜っても。ロイヤルバレエ時代はソリストで踊っていた彼らが歌い、演じ、もちろん踊るという分野でもこんなに魅せてくれるなんて。群舞のダンサーたちもいろいろ見なくちゃ、で忙しかったのですが、みんなすばらしかったと思います。

 アダムのタップダンスは・・・、彼の視線がつま先の延長線でピタッと決まるポイントの、あの、間というか、貯めのセクシーで心地よいこと!

 さてさて、アダムだけではありません。わたしだけ、違うものを追ってみている感あり、でしたがシドニー・コーン役のマシュー・ハート、豊な表情、フットワークの軽やかさ、そのうえなんてチャーミングなんでしょう、彼。。。
 残念なことにロイヤル時代の彼も、その後の振り付け作品もほとんど知りませんが、ウィルやアダムとThe Wind in the Willows.で共演したときから興味あるダンサーでした。WITWではかなり弾け、壊れて?いましたか?

 そのマシュー(シドニー)、1幕のQuestions and answersのシーンでワタシニ・・・パチパチッとウインク攻撃するんですもの(笑)。
 悪いわけないでしょう。。。フランキーを通過して、前列の40番あたりに座ったかたには、毎回・・・おそらくこのシドニーのウインクの雨が降り注ぎます。覚悟なさいませ!もっともアダムをみていたら・・・ふふふ、見逃しますけどね。マ シュー・ハート。ああっ!またも注目のダンサーにして振付家現る!

 6月は彼ら、The Soldier's TaleをROHで見せてくれるんですよね。
ウィルにアダムにマシュー・ハートときて、もう、このメンバー!で、この作品、 そしてThe Wind in the Willowsの再々演を!!今年の冬は日本に呼ぶしかない!・・・でしょう。呼んでくださいっ!!って、ふふふ、誰にお願いしているんでしょうね。よろしくお願いしま〜〜す!

笑いすぎた1幕。全員の踊りと歌に心も目も奪われた2幕。楽しくて素敵な舞台で した。

(おまけ・・・話)
 マチネの舞台が終わって「こんなにすぐ出れるの?」・・といってもいいような時間にダンサーたちを会場ちかくのバーガーショップで見かけました。会場を出て正面の横断歩道を渡り、左にまた渡る(笑)。。。
 アダムやマシューはいなかったけど(笑)、スイングのカール・スティーヴンス君やスタッフのメンバーがテイクアウトしていました。


★美羽さん★

 最初に、ケチットの売れ行きですが・・・私が思うに、かなりの上出来だと思います。7回観てますが、おおむね満席ですしね。

 あのスーパー・メガヒット作、AMP『白鳥の湖』ですら(オーチャードに連日あんなに人が入ってるのを初めて見た!)当日券は毎日出ていて、私は当日券で4回観ました。(私の友人は当日券で8回観た!!)あ…、もちろん、前売チケットも買ってましたけど。

 完売と言われてる人気公演であっても大抵当日券は出ます。関係者キャンセル等で良い席がゲットできる可能性もあるので、狙ってみるといいですよ。<みなさま 先日のベジャール・ガラでも最前列センターをgetできました。

 それにAMP『白鳥の湖』でも、公演の中頃くらいまではBunkamuraチケット・カウンターで、後半のチケットの残りを自由に買えました。
 OYTは、演目自体が一般大衆に知られていないミュージカルで(私もアダムがやるまで知らなかった)値段も高いし、公演数がとても多いですよね!?アダムのみを押し出した宣伝(笑)で、ここまで盛況なのは驚異的なんじゃないかしら?

 トニー賞を受賞したような超有名ミュージカルや、超人気バレエ・ダンサーの出演するバレエ公演でも、スカスカなんてこと、時々ありますので。。

おっと、私は興行主でも何でもないのでケチットの話はこのへんでやめておきま〜す。

 わたくし、最強リピーターです!!(笑)どの日のレポートをして良いか分からないので全体的な感想などを…。

 本来私は、AMP『白鳥の湖』のようなダークな面のある作品がツボなので、 コメディー・ミュージカルはちょっとなー、バレエ・ダンサーが演じるミュージカル・・・あんまり期待しない方がいいかも…。。なぁーんて思ってました。

ところが実際に観て、ぶっとびました!!!

もう、楽しい、楽しい〜〜〜〜♪♪あまりにも楽しくて、永遠に終わって欲しくない!!!なんて思ってしまいます。何度観てもウキウキと浮かれちゃうんです。

 涙が出るほど笑って、ラストは超Coolなアダムに酔いしれる。。。
ふぅ〜、最高!!お腹いっぱい、幸せいっぱい。家に帰っても歌って踊ってます(←おいおい)

アダムとサラのペアのダンスは、最高ですね!『十番街の殺人』での物凄いリフトの数々、驚嘆しました! ドキドキしました! 化学反応…マジで起きてます!

アダムの演技とセリフ……:明瞭で聞きとりやすく、表情豊か。「間」も絶妙で、うー〜ん、芸達者です。

アダムの歌声……:想像以上でした!!!!!! びっくりです!甘くて伸びあって、心地イイ〜♪

アダムのタップ……:さすがのバレエ仕込み!エレガントですね〜〜〜〜〜!!

 タップ専門でやってるダンサーさんは、アダム以上の技術をお持ちだとは思いますが、アダムのタップは、彼独特の気品あふれる動きが大変ここち良いのです。
身体からメロディーやリズムが溢れ出て来る感じ…。音楽と絶妙に絡み合った瞬間、、、ゾクっときます。それに、踊ってる時の嬉しそうな顔ったらもう!!! あなたは本当にダンスを愛して止まないのですね。

 今回、サラやマシュー・ハートも凄ぉく良くて、バレエの人なのに、なんであんなに多才なんでしょ!?カヴァラッリさんも回を重ねるごとに良くなってます。
 舞台全体も回を重ねるごとに、より完成度が高くり、キャストの息もピッタリ合って、ますます楽しくなってます。あと、ミューカル畑の役者さん達は、さすがに達者ですね。いいキャストを揃えました。

 舞台なんぞ、普段は観ない友人達を誘って観に行った日も多いのですが、みなさん、とてもOYTを気に入って、観終わったとたんに、
「終わっちゃって淋しい〜。もっと観たい!」
「『危険な関係』の時も誘ってーー!!」
などと、喜んでくれたのも嬉しかったです。


★かずきさん★

5月8日(土)、On Your Toes 昼公演を見てきました。
観客は、98%が女性。残り2%の男性は、なんとなく彼女に連れてこられたという感じ。開場前から長蛇の列ができる盛況ぶりでした。

ハ 「さすがアダム・クーパー。当然チケットは完売ね」と思いながら列に加わる私。しかし。入口の脇でなんと当日券が売られているのを発見し、びっくり仰天!てっきり満員御礼だと思っていたのに、実は売れ残っていたんですね・・・。

 会場内でも、グッズ売場の向かいで5月18日までのチケットが販売されており、最終公演でさえ売れ残っている事実にショック!ショック!ショック!
 実際、5月8日も、土曜日だというのに1階に空席がありました。1階の中央の席ですよ。信じられません!!

 ちなみに、チケットぴあホームページで5月18日までのチケット状況を調べましたところ、<残りわずか>ではなく<良い席お早めに>状態でした。(ますますショック!)

 名古屋公演や大阪公演のチケットが買えずに泣いている方がいましたら、是非是非、東京に足を運んで下さい。東京公演のチケットは、まだまだ買えます・・・。(寂しいなぁ・・・)

 そんな寂しい話はここまでにしまして、これからが本題です。

 On Your Toes、予想以上の面白さでした。
正直なところ、見る前は、主要出演者の本業はバレエだからダンス以外(歌や演技)の力量を期待したら可哀相だと思っていたんです。でも、違いました。
 アダム・クーパーも、サラ・ウィルドーも、イヴァン・カヴァラッリも、マシュー・ハートも、みんな名優でした。声もよく通っていたし、ちゃんと笑いのツボを掴んでいました。

 アダムは、噂通り甘い歌声で、特に低音部がステキでした。タップを踏む姿も、まるで背中に羽が生えているのではないかと思うくらい軽やかで、とってもCoolでしたよ。
 一方、アダムとサラのパ・ド・ドゥは溜息が出るような甘美なムード。2人が一緒に踊る姿を1度でいいから見てみたい、と思っていた私は大満足でした。

 しかし今回のOYTでは、アダムよりサラに、すっかりやられちゃいましたね・・・。恐るべし、サラ・ウィルドー。凄いコメディエンヌです。こんなにはじけちゃって大丈夫なの?!と今後の仕事を心配してしまうほど、ぶっとんでます。彼女の演技で会場は爆笑の渦。
 今回のOYTの宣伝はとにかくアダム・クーパーを前面に出す戦略だったようですが、もっとサラの魅力も宣伝した方がチケットが売れたのではないかと思います。これから見に行かれる方は、是非サラの演技に注目して下さいね。

 アダム、アダム、アダム。・・・と、それにしても会場内はアダム一色でした。女性ファンを意識してか、公演プログラムはアダムの写真だらけで、彼とサラが夫婦であることには全く触れていないんですよ。
 唯一、英国ロイヤルバレエ団の吉田都さんからのメッセージに「夫婦そろってミュージカルに出演」という一言があるだけです。可笑しいですね。

 舞台芸術は主役も脇役もすべてが活きて初めて名作になるのだから、もっと出演者(或いはキャラクター)ひとりひとりにスポットをあてた方が、観客の作品への理解度が増して、口コミで評判が広まると思うのですが。
その点、マシュー・ボーンのNew Adventuresは『くるみ割り人形』の宣伝の仕方がうまかったです。今回のOYT東京公演でチケットが売れ残ったのは、主にBunkamuraを中心とする主催者側の宣伝戦略の間違いに起因している気がします。

 名古屋公演と大阪公演は主催者が変わるので、もっと上手に作品を宣伝してくれるよう期待したいですね。


★TOMOKOさん★

 あのアダムがなんとミュージカルに出演!ということで、前々から楽しみにしていた「On your toes」の初日(4月28日)に行ってきました。

 会場に入ったのは18:40ぐらいでしたが、まだ客席には入れない状態で、そのせいもあって、ロビーの人がすごかったです。グッズのコーナーもすごいことになっていて、おちおちパンフレットも買えません。
 そして、ちいままさんもお書きになっている通り、トイレの行列もすごかった。私は行列にめげて、一旦会場を出て、ゆうぽうと1階のトイレに行きましたが、そこも混み合っていました。

 そして、時間がやや遅れて、舞台の幕が上がりました。アダムは最初は一見真面目な音楽教師役で登場します。  まずアダムが舞台で喋っているのにびっくり(ミュージカルだから当たり前なのですが)、そして歌い出して、それがまた上手いのにびっくり!そしてまもなくタップを踏み始めるのですが、もうかっこいいのなんのって!舞台に釘付けになりました。

 サラもすごく良かったです。。今回はロシア人のプリマバレリーナ役ですが、ロシア語訛りの英語が絶品。コミカルな役どころですが、上手くこなしていて、ロイヤル時代の上品なイメージとは全然違っていて驚かされました。他の役者さんの、歌と踊りもとてもよかったです。

 本当に、思っていた以上に正統派のミュージカルでした。笑いどころもたくさんあり、一部爆笑してしまいました(1幕最後の「ゼノビアの女王」はおかしすぎます)。
 休み時間をはさんで、3時間近い長い舞台ですが、全然長さは気にならなかったです。席は1階22列目とやや後ろでしたが、字幕と舞台の両方を見るには丁度いい感じでした。

そして、5月8日。2回目の「On your toes」を見に行ってきました。

 前回は、あのアダムが喋って唄っている!等などと驚きの連続だったのもあり、公演時間の長さも全然気にならなかったのですが、さすがに2回目ともなるとちょっと冷静になり、途中ちょっとだれてくる部分もあると感じました。

 今回は9列目だったので、前回気が付かなかった細かい部分まで、じっくり見る事が出来ました。

 近くで見るアダムはさらに素敵だったのですが、サラがまた、きれのある動きで見事でした。2幕目の「10番街の殺人」のダンスシーンは圧巻で、ただただかっこいい2人にうっとりしていました。

 前回、後ろでよく見えていなかったこともあり、アダムの「One more time!」のくだりが今一理解できていなかったのですが、今回は前方で何が繰り広げられているのかもよく分かりました。

 一緒に行った友人もすっかり気に入っており、ミュージカル好きのお母様を連れてもう一度見に来る!と盛り上がっていました。


★ちいままさん★

 待ちに待ったOYT公演始まりました。28日初日、19時開演、五反田ゆうぽうと。まず驚いたのは、グッズショップ。パンフを買おうと思ったら、砂糖に群がるありんこ状態。遠慮してたら買えません。

 パンフだけではなく、Tシャツ、トートバッグ、DVD、ポスター等々。Tシャツはデザイン・サイズが色々あり、購入の際迷う人が多くなかなか人が捌けない原因になってます。PWWなどのチケットも売ってます。

ショップだけではなく、トイレの行列もものすごいです。駅や、マック、本屋で済ませてくるのも良いかもしれないですね。

 ようやくパンフを買い、トイレも済ませて開演!幕が初めから上がっていて、会場が薄暗くなったかと思うとすぐに音楽が始まって、バレエみたいに、指揮者登場に拍手とかするのかと思っていた私はちょっとびっくりでした。席は1列目、右ブロック最センター寄り。(斜め後ろの席には戸田奈津子先生がいました。)

 字幕は舞台の左右2ヶ所に出ますが、前の席の人は字幕が読みづらいと思います。字幕を読んでると、舞台に目がいかないしノ。でも、私は初めてのOYTなので今回は読める限り読もうと思いました。

 とにかく、アダムの歌声が想像以上にすごいです。驚きです。上手いです。ウットリです。『メガネをかけた、ダサイ音楽教師』のはずですが、アダムは何やってもカッコイイのが弱点です。

 もちろん他の皆さんも上手いです。ミュージカルだから当たり前かもしれませんが、歌が唄えて、ダンスやバレエが出来る人を集めるのは大変だったでしょうね。

 もう一つの驚きは、アダムとサラのコメディーセンス!OYTがこれほど笑えるミュージカルだとは思っていなかったのです。こんなことしちゃって、今後困らないのかと笑いながらも心配しちゃいました。

 大笑いの1幕目が終わり、15分(短い)休憩。(トイレはまたもや長蛇の列、ショップはありんこ状態)そして、2幕目。OYT、十番街の殺人でダンサーのアダムとサラにウットリです。バレエと違ってカーテンコールないんですね。意外とアッサリ。ミュージカルってこんなモンなのですか?終わったのが丁度22時でした。

 そして、出待ちへ。スチュワート・キャシディが迎えに来て、23時15分、アダムとサラはタクシーで帰ってしまいました。スワンの時もそうでしたけど、初日はレセプションもあって疲れるからか、出てきてくれない率高いですね。

 2005年1月アダム演出・振付・主演『危険な関係』世界初演を日本で!っていうチラシが入ってました。これまた楽しみです。


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