・ Play Without Words Japan Tour,2004 ・

:Photo by Ms Yayoi:


このレポートは皆さまから寄せられたものです。公演日順ではなく、頂いた最新の
レポートが一番上になっています。

by なつむ


◇豆七さん◇(鑑賞日・6月27日ソワレ)

 キャストは弥生さんのレポート(ありがとうございます!)にある初日(25日)と同じでした。早い時期(3日目)に観に行きましたので、マシューに会えたことはよかったのですが、皆さんのレポートで予習することが出来なかったのは残念でした。見逃したところが多すぎました。。。(涙)

 今回、初めて生のスコットを観ることになりますので、当然彼中心で鑑賞です。もともと『召使』という映画を全く知らないのですが、人物設定は殆んど『スワン』ですよね?アンソニー(王子)、グレンダ(女王)、プレンティス(執事)、シーラ(GF)、そしてスペイト(ストレンジャー)で。そして、身分の高い世間知らずのボンボンが謎の中年男の策略によって人生を崩壊させられてゆくストーリー・・・。と言う訳ですっかり『スワン』とダブらせて観ておりました。(でも、今回スコットは執事役のハズですが、王子っぽい所ばかり気になりましたけど…)

 先ずは、自室でテレビ観賞シーン。この最中がゴーゴーダンスなのですよね〜 (ちっとも見ておりませんでした…アランが踊っていたとは!)。この時はずっと 「”swank bar”のシーンみたい」と思いながら、アルコール片手にごっ機嫌でノリノリのスコットを見つめておりました。その後もソーホーのパブでアランスペイトに突き飛ばされ、いたぶられてもなお、彼の腰の辺りに縋り付いて恍惚とするシーンでは「ストレンジャーと王子みたい」と。結局、私の中ではスコットはいつまで経っても「王子」らしいです(笑)。でも本当に素敵でした〜!

 女性ダンサーの皆さんは華やかで美しく、見惚れてしまいますね。ただ、アンソ ニー役の3人は、役柄のせいもあると思いますがあまりパッとしませんでした(気の毒というか哀れな役なので、観ているこちらが辛くなってそう見えたのかもしれませんが…)。で、今回の注目はお顔が特に印象に残る(?)エディー・ニクソンと、動きがいちいち嫌味なスティーヴ・カーカムでした。すっごく嫌な奴なのだけれど、とても可愛らしいです。このお二人はプレンティス役以外のときでも目立ちますし、観ていて楽しいです。

 座席はサイドでしたので多少死角がありましたが、舞台袖で上着を替えるスコットの背中が見えました(キャッ!)。
 カーテンコールでは美しい笑顔のスコットも拝めました(ステキ!)。と、今回はスコットを観る事が一番の目的でしたが、(毎度のことですが)ダンサーは魅力的だし、音楽はカッコイイし、美術も素晴しく、その上とても観やすい会場で、舞台全体を楽しむことが出来ました。 


◇Willieさん◇(鑑賞日・7月5日ソワレ・8日マチネ)

 ロンドンでしか絶対やらないと思って、行く準備をしては流れてしまっていたPWW。ぐずぐずしているうちにあっちから来てくれるなんて!すごい時代になったものです。

 7/5のソワレと7/8のマチネを観に行ってきました。以下、弥生さんのキャスト表に習ってみました。

・7/5(月)ソワレ・
アンソニー/1.サム.アーチャー 2.セオ.クリンカード 3.リチャード.ウィンザー
> グレンダ/1.サラーン.カーティン 2.ミケーラ.メァツァ 3.マドレーヌ.ブレナン
プレンティス/1.スコット.アンブラー 2.アンドリュー.コルベット 3.エディ.ニクソン
シーラ/1.ベリンダ.リー.チャップマン 2.ヴァレンティナ.フォルメンティ
スペイト/1.ユアン.ウォードロップ

・7/8(木)マチネ
アンソニー/1.サム.アーチャー 2.ユアン.ウォードロップ 3.セオ.クリーンカード
グレンダ/1.サラーン.カーテティン 2.ミケーラ.メァツァ 3.エミリー.ピアシー
プレンティス/1.アンドリュ-.コルベット 2.スティーブ.カーカム 3.エディ.ニクソン
シーラ/1.ベリンダ.リー.チャップマン 2.マドレーヌ.ブレナン
スペイト/1.アラン.ヴィンセント

 5日は最前列ほぼど真ん中。たしかにあの位置でソファにwillが寝てたらそれだけで昇天しますね〜。
でも、サムくんでも充分素敵です。willの雰囲気ととても良く似てますね。最近の彼よりスレンダーで私は充分ときめいてしまいました!かなりイギリスっぽい顔だち。
 階級がちがうと話す言葉がちがい、口の筋肉の動かし方もちがうので顔もちがう、なんて話もきいたことありますが、冗談にもなる程、顔でわかるくらいのイギリス階級社会。サムくんは上流階級代表としては合格なのでは?

 忍耐強い英国紳士、下唇をかみしめて踊るところでしっかり表現されてます。(きっとただのくせだろうけど....もしくは唇が薄すぎてかんでるように見えるのか ?!)テレビや雑誌で見たときは、本当にただの男の子でリチャードの影にかくれてしまってましたが、マシューの作品って人を輝かせますね。とても魅力的です!  アンソニー2.3のリチャードとセオはその点ちょっと階級下がってロウワーミドルかしら....。

 いままでAMPの作品で私は女性ダンサーが素敵に思えたためしがなかったのですが、今回一番目で追ってしまったのが、ヴァレンティナでした!
 弥生さんが語ってくれても「う〜ん、誰だっけ?」とほとんどベリンダと合成して一人になってるようなぼんやりしたイメージしかなかったのですが、御見逸れしました。今回釘付けでした!

 こんな魅力的な人いましたっけ?もう一度、カーマンとくるみを見直さなきゃ! 小柄でスタイル抜群ですね〜。ちょっとフェリのような雰囲気。ベリンダもかわいいのですが、ヴァレンティナが踊ると舞台が引き締まる程に存在感がありました。

 全体的に静かに観るという感じではあったのですが、ところどころマシューが予測した通りあちこちでくすくす笑いがおこってました。
 あれって私の記憶がたしかならアンドリューコルベットなのでしょうか?!吉本カップルの片割れなんですが....。信じられないことに、オースティンパワーズのような弾け具合で、とても孤高の王子と同一人物とは思えないので確信が持てないまま...しかし釘付けでした。はじめの一度は本当に小手調べです。一度じゃ絶対わかりません。

 なんだかなつかしい顔を眺めているうちに終わってしまって....。う〜ん。素敵な舞台だけど、なんて思いつつ帰途につきました。

 8日は最前列少し端より。2度目でやっとリラックスして楽しめました。サムが出て、ほッ。あれ?ユアン!あなたはちょっとちがう!階級ちがいだ。

 きっと、5日に観たスペートのイメージが残ってしまったからかしら。体もがっしりしていて、う〜ん。君は肉体労働してるでしょって感じなのです。
 セオ・クリーンカードに関しては印象薄くてごめんなさい。ひと段落ついたら見て見ます。

 この日はヴァレンティナいなくて残念。なのでサムをみつつユアンの美味しい ところを逃さないように観ました。(憲章なでるところはちゃんとみなきゃね!)

 初めに3人一役ってきいたときは、すごくびっくりして、ひとつのキャラクターの深層心理と現実とわけて表現するのかな?なんて思ってましたが、実際は、それもあり、時間軸でづれているとき有り、願望が現れるときあり、本当に目がかすんで3人にみえるときあり...などなどすごくおもしろい!こんな手法を考えるなんてマシューは天才だ。もしくはこれって他でも多用されているのかしら。
 2度目でやっとそのへんも楽しめるようになりました。まずい....リピーターの道またまっしぐらだ。

 まさみさんのレポートでもあったように、おしりだしても上品なアダム作品とは またちがって、深層心理とか想像すればする程なんかぞくぞくするというか...。
こういうのってふくみが有るっていうのでしょうか。仕立ての良いスーツにきっちり隠されているというのがまた興味をそそります。

 アンソニーのジャケットの形も本当にきれいだし、靴も良いもの履いてましたね。グレンダの服といい素材が良くてちゃんとお金かけてます。ヒールのリフトまで最前列では見えますが、すり減ってないし、さすが。

 これから観る人に是非みてもらいたいのは、ドアの丸窓の中です!あの窓。おいしすぎます。
 プレンティスやアンソニーが小窓から部屋の中を覗いたりするのですが、どの表情もおかしいです。みんな役者ですね〜。もうダンサーじゃないです。言葉のない芝居ですからね。

 一番好きな場面は夜中に水を飲みに来たアンソニーとクロケットセーター一枚でテーブルにいるシーラの場面で水滴の音がするところです。あのクロケットセーターってアンソニーのですか?何故彼女が着ているのでしょうか。いや、やっぱり彼女のですよね。それにしてはちょっと大きめのような...。妄想が膨らんでしまいます!!

 あと、シーラが落としたナプキンを口にくわえて振り回すアンソニーはロンドンレポで一番気になるところでしたが、実際も爆笑です!これをwillがやったと思うと、いくらお金を積んでも良いので観てみたい気にさせられます。
 プレンティスがアンソニーにスリッパを履かせるところは、唯一皆が声を出して笑ってました。

 5日のスコット(様をいれたほうがよいですか、なつむさん?)の時はそんなでもなかったのですが、今日のスティーブ・カーカムはわざとらしいくらいすべりこんできて、最前列だったこともあってすごい迫力!(こんなところで迫力とか感じたくないのですが...)

 60年代のロンドンの説明はパンフレットにでていますが、ロックスター(ストーンズなどなど)がもてはやされ、20代そこそこのミックがベントレー乗り回したり、チェルシーに豪邸を構えて、世間の反応はあんな小僧が?!
 あたりまえにあった階級や分相応というものが揺り動かされ、これって60年代以前には絶対ありえないことだったんでしょうね。

 価値観がひっくりかえる感じがうまくマシューの作品にもでていたと思いますが、最後にいきなり大逆転っていうのが符に落ちませんでした。いけないことしてるの見られただけで何故召し使いが急にあんなにずうずうしくなるのかは私には謎でした。

 サムのアンソニー大満足ですが、せっかくwillが来日しているのに彼のアンソニーが観られないのは本当に蛇の生殺しです....。
でもハイランンド.フリングで踊るかも?という素敵な知らせも入り慰められました 。ハイランド.フリングの来日の噂もありますが、やはりひと足先に渡英しなければ、またカーマン/PWWの二の舞いになりそうです。

 私とウィリアムの約束の地はやはり英国/倫敦!そんな夢をみている私なので、豊島区で出会うのはなんとしても避けたいところですが、もし行った方はどんなだったか是非教えて下さい!(勝手なものです)

 会場でカンパニー席という2階席を販売していたので全体を観たいと思い15日 マチネを購入してみました。(当日までどこの席かわからないそうです)前のほうの席ばかり狙って買ってしまったので朗報でした。いまのところ、その15日と24日のソワレをみる予定ですが、そのカンパニー席が良いようなら(8000円安いので)またまた観てしまいそう....。
 15日は終演後にスコット(様)とエディ・ニクソンとミケーラのトークショウがあるというのでそちらも楽しみです。

 レポート出来る程ちゃんと観てないし....と思いながらも書いてしまいましたが、 また観るたび感想もかわりそうです。それに課題もまだたくさんあるし、あと2度じゃたりないかもしれません。

『課題=1.セオを観察し存在を確認 2.ユアンをもっと観察 
3.アンドリューの吉本カップルをもう一度考証 
4.ヴァレンティナのわざを取り入れる(女力とでも言うのか....)』
ということで課題をこなすことが出来たらまたレポートします!

皆様のレポートも楽しみにしてます。それがないと見切れないですし、それで舞台を観る楽しみが倍増します。

<ひとこと  Byなつむ>
スコット(様)の「様」にこだわりはありませんが(私び心の声の呼びかけは、スコット〜っ!で様はついてないし。笑)15日のトークショーで質問コーナーがありましたら、次回出演作、来日予定をぜひ聞いて来てください!
 ウィル@としまえんレポートは、ちいままさんから頂いてます。Will Kemp News & Informationを御覧ください。


◇弥生さん◇(鑑賞日・6月25日ソワレ・26日&7月3日マチネ)

 6月25日(金)ソワレ、26日(土)マチネ、7月3日(土)マチネを見ました。
 ロンドン公演では無かったダンサーのシャッフルが日本公演ではあることがわかったので(ロンドン公演では毎公演キャストは一緒でした。日本公演はリピーターのしがいありです!)、誰がどの役をやったかわかるように、私なりに「アンソニー1」とか命名してみました。

これが、初日6月25日(金)のキャスト。ロンドン公演で見たキャスト、つまりオリジナルキャストです。

・初日6月25日(金)・

アンソニー1・・・サム・アーチャー。全幕を通してアンソニー。男性の中で最もなさけない(?)役。
アンソニー2(兼スペイト2)・・・ユアン・ワードロップ。新居祝いパーティーの変なゲイカップル、ゴーゴーダンサー、ソーホーのシーンではスペイトを演じる。おいしい役。
アンソニー3・・・リチャード・ウィンザー。新居祝いパーティーでキメキメカップルを演じる。

グレンダ1・・・サラーン・カーティン。(ソーホーのクラブでヒョウ柄に身を包む夜の女を演じる以外)全幕を通してグレンダ。
グレンダ2・・・ミシェラ・メアッツァ。(ソーホーのクラブでヒョウ柄に身を包む夜の女を演じる以外では)新居祝いパーティーでキメキメカップルを演じる。
グレンダ3・・・エミリー・ピアシー。(ソーホーのクラブでホステスを演じる以外では)新居祝いパーティーで吉本カップル(勝手に命名)の変なオバサンを演じる。

プレンティス1・・・スコット・アンブラー。全幕を通してプレンティス。
プレンティス2・・・スティーヴ・カーカム。新居祝いパーティーで吉本カップルを演じる。
プレンティス3(兼スペイト3)・・・エディー・ニクソン。新居祝いパーティーの変なゲイカップル、ソーホーのシーンではスペイトを演じる。

シーラ1・・・ベリンダ・リー・チャップマン。ゴーゴーダンサーを演じる以外、全幕を通してシーラ。
シーラ2・・・ヴァレンティナ・フォーメンティ。ゴーゴーダンサー、新居祝いパーティーではダサい女を演じる。

スペイト1・・・アラン・ヴィンセント。ゴーゴーダンサーを踊る以外、全幕を通してスペイト。
スペイト2・・・=アンソニー2
スペイト3・・・=プレンティス3

・6月26日(土)マチネ・

アンソニー1・・・サム・アーチャー
アンソニー2(兼スペイト2)・・・セオ・クリンカード
アンソニー3・・・リチャード・ウィンザー

グレンダ1・・・サラーン・カーティン
グレンダ2・・・ミシェラ・メアッツァ
グレンダ3・・・マドレーヌ・ブレナン

プレンティス1・・・スコット・アンブラー
プレンティス2・・・アンドリュー・コルベット
プレンティス3(兼スペイト3)・・・エディー・ニクソン

シーラ1・・・ベリンダ・リー・チャップマン
シーラ2・・・ヴァレンティナ・フォーメンティ

スペイト1・・・ユアン・ワードロップ
スペイト2・・・=アンソニー2(セオ・グリンカード)
スペイト3・・・=プレンティス3(エディー・ニクソン)

・7月3日(土)マチネ・

アンソニー1・・・セオ・クリンカード
アンソニー2(兼スペイト2)・・・ユアン・ワードロップ
アンソニー3・・・リチャード・ウィンザー

グレンダ1・・・マドレーヌ・ブレナン
グレンダ2・・・ミシェラ・メアッツァ
グレンダ3・・・エミリー・ピアシー

プレンティス1・・・スコット・アンブラー
プレンティス2・・・スティーヴ・カーカム
プレンティス3(兼スペイト3)・・・アンドリュー・コルベット

シーラ1・・・ベリンダ・リー・チャップマン
シーラ2・・・ヴァレンティナ・フォーメンティ

スペイト1・・・アラン・ヴィンセント
スペイト2・・・=アンソニー2(ユアン・ワードロップ)
スペイト3・・・=プレンティス3(アンドリュー・コルベット)

・6月25日(土)・

 マシュー作品、そして大好きなPWWが日本で見られるなんて、なんて素晴らしい時代になったものでしょうか。
 待ちに待った初日でしたが、見終わった後、私は何だかイマイチ自分自身盛り上がらずブルーな気分になってました。

 やっぱりアンソニー1は、ウィル・ケンプがいい!と実感しました。私はウィルファンではないのですが、やっぱり2002年の初演が最高でした。会場が小さくて舞台が近くてよかったこと、ジャズの演奏が完璧だったことなど他にも要素はありますが、やっぱりウィルがよかった。
 サム・アーチャーもいいのですが、ウィルには及ばないような。昨年末にも感じました。翌26日マチネを一緒に見た友人もロンドン初演を観た人で、彼女も私と同じくウィルには特に思い入れのない人なのですが「ウィルがいた方がよかった。全然違う。」と言ってました。

 あと、振付が特に大好きで、その部分が見られるのをずーっと楽しみにしてた部分があったのですが、その振付が変わってしまってたのはショックでした。(大好きな雷雨のシーンの、音楽が転調するところの振付なのですが。)
 あと、ゴーゴーダンス。ロンドン再演時から白黒の衣装になりましたが、初演の紫がよかった。いかにも「馬鹿丸出し」で。白黒だとスタイリッシュでおしゃれなので、馬鹿っぽさがちょっと減るような気がします。しかしそれでも、特にアランとユアンのノリノリっぷりは健在。大受けです。

最後の理由・・・これが最大なのですが、私は2002年初演で8回、昨年末に5回、とウィルがサムに代わった以外全公演同じキャストで見たので、「見尽くした」観があって、「他のキャストで観たい・・・」と正直思ってしまったことです。
 しかし、ロンドン公演ではキャストの変更はなく、毎日同じキャストでした。なので日本公演でもそうだろう、と思ってました。しかし、それが翌日実現したのです!

・6月26日(土)マチネ・

 なんとキャストチェンジがあったんです!昨年末のロンドン再演時、プログラムのキャスト欄にモSWINGモとしてアンドリュー・コルベット、セオ・クリンカード、マドレーヌ・ブレナン、の名前がありました。でも、公演を毎日見てもキャストはオリジナルキャストで、彼らが演じることはありません。なので、「彼らは怪我の控えなのだろうな」と思ってました。しかし、やっと今回彼らを観ることができたんです。
 アンソニー2(兼スペイト2)のセオ・クリンカード、グレンダ3のマドレーヌ・ブレナン、は初めてです。プレンティス2のアンドリュー・コルベットはカーマンや白鳥では拝見しましたがこの作品では初めて。そして、スペイト1を演じるユアンを観られるなんて!

 初めて観たキャストの感想です。
セオ・グリンカード・・・親しみのもてる庶民的なハンサム顔で、しかもとっても表情豊か。俳優の才能ありそう。そして惹き込まれるような素敵な笑顔。変なゲイカップル役でもユアン顔負けの三枚目っぷりを発揮(でもまだユアンがいちばん三枚目)。胸章をうっとり指でなぞる(ユアンお得意の)演技もグー。かなりいい味出してます。一目で注目してしまいました。今後が楽しみ。いちおしです。

マドレーヌ・ブレナン・・・あまりこれといった印象がありません。落ち着いていて華やぎに欠けるような。

アンドリュー・コルベット・・・プレンティス役はまだ想像できましたが、プレンティス2ということで、あの端正なお顔のお上品な彼が吉本カップルの男の方を演じてたんです!これは見ものです!ちゃんと馬鹿やってました。彼ってこういうのもできるのね、と見直してしまいした。アンドリュー・コルベットの株が上がりました。

ユアン・ワードロップ・・・オリジナルでは、アンソニー2ということでソーホーではスペイトを演じてた彼ですが、今日は全幕を通してスペイトを演じるスペイト1の役を演じたユアン。このスペイト1は、本当に粗野でワルで、見るからに労働者階級で、危険な香りを漂わせてなければいけません。ユアン、一生懸命「ワル」演じてました。見た目は(?)影のある美青年の彼が、汚れ役を演じるのっていいものです。でも、やっぱりこの役はアラン・ヴィンセントがハマリ役だわ、と思いました。どうしてもユアンは美青年なので。

 ダンサーのチェンジがあり初めてのキャストを観られたことですごく新鮮な気分になり、初日でブルーになった気分は一気に吹き飛びハッピーモードになった私でした。

・7月3日(土)マチネ・

 今日も初めて観るキャストが3人ありました。さらにこの日は最前列真ん中で、ダンサーの表情がよく見えてよかったです。

アンソニー1を演じるセオ・クリンカード・・・全幕通してのアンソニー。新居祝いパーティーで見せるアンソニーの未熟な幼稚っぽさの表現が上手い。そして、シーラとの絡みのシーン。への字眉でオドオドしていて、まるで初体験前の少年のような幼い不安げな表情がたまりませんでした。そして絡みの後シーラといちゃついて出てきた後の幸せそうな笑顔!とっても素敵な笑顔でした。彼の笑顔には参りました。

グレンダ1を演じるマドレーヌ・ブレナン・・・全幕通してグレンダ。サラーンの役。サラーンと比較すると・・・やっぱりサラーンが最高です。彼女のいないグレンダ達は華に欠けてました。

プレンティス3(兼スペイト3)を演じるアンドリュー・コルベット・・・あの端正で上品なお顔で淡白な印象の彼が、ソーホーのシーンで汚れ役スペイトを演じられるのか?とすごく興味津々でした。眉間に皺を寄せ一生懸命「ワル」してましたが、やっぱり、グレンダとの絡みのシーンでは演技がちょっと淡白で、エディー・ニクソンに比較するとオドロオドロしさに欠けました。

エディーはビデオ版SWANLAKEの士官候補生の中で私の一番のお気に入りダンサーなのですが、スペイト演じる彼はまた危険な香りが漂ってセクシーでいい男です。
 そして、やっぱりスペイト1はアラン・ヴィンセントが最高、ハマリ役、とあらためて実感しました。

 ロンドン公演ではキャストが変わらなかったので当たり前に思ってましたが、26日にユアン演じるスペイト1を見たことによって、アランがいかにこの役がハマリ役かを初めて実感したのです。アラン、マシュー作品に欠かせないですよね。マシュー作品お決まりの「ワル」御三家(黒鳥、ルカ、スペイト)を制覇したように、マシュー自身「ツボ」と思われる、「突然ふらりと訪れた性的魅力にあふれた危険な香りのする男。女(時には男も)を誘惑し陥落させ破滅に導く」役には彼が適役ですからね。最近アラン・ヴィンセントがいっそう好きになった私です。素敵です。

 そして、今日は私、今まで以上に頻繁に噴き出してました。
ユアンのせい!です。彼、何だかよりいっそう三枚目に磨きをかけてます。お笑いの道まっしぐら、って感じです。とにかく彼の演技は可笑しくて可笑しくて・・・。
最初のジャズクラブのシーンでも、周りみんなマジなのに、一人して怪しい動きをしてるし、新居祝いパーティーの変なゲイカップルでは、リチャード演じるハンサムボーイにお熱をあげる彼氏にやきもちを焼いてる姿が可笑しくて可愛いくて・・・。しかも、しんみりしたシリアスなシーンでも彼が演じると「お笑い」になってしまうんですよねえ・・・彼自身、真面目にシリアスに演じているであろう部分もすべて、なんだか可笑しくって、見ると噴き出しちゃう私です。(ユアン、ごめんなさい)

 隣で見ていたローブリッターさんに公演後、「弥生さん、すごくシリアスなシーンでも噴出してませんでした?」言われてしまいました。そんな彼女も、隣で何だか笑ってるなあ、と思うと彼女の視線の先はユアンでした。2人してユアンのお笑い芸人っぷりにやられていたわけです。

 さて、セオ・クリンカード。今日違った役で再度見ましたが、いいですね、彼。昔SWAN LAKEに出たりしてたようですが、今後もマシュー作品にバンバン出て欲しいです。演劇的演技力があって、ユアン・ワードロップ的「美青年だけど三枚目」の精神も持ち合わせた彼は、マシュー作品にぴったりです。

 一つ心がかりなことがあります。ベリンダ・リー・チャップマンです。クリケットセーターを着て広告に出てる彼女。2002年の初演ではもう一人のシーラ、ヴァレンティナ・フォーメンティとは演技の面でも魅力の面でもあまり差がありませんでした。二人とも美しくてキュートな小悪魔で・・・。しかし昨年の再演では、ベリンダが「お馬鹿な女の子」、フォーメンティが「したたかな女」と、2人で演じ分けをしてました。そしてベリンダのその、ちょっと頭の弱そうな馬鹿っぽい女、裏のない小悪魔、って演技にハマって、私の中で一番好きなダンサーになったのです。(以前はヴァレンティナだったのですが)
 しかし、今回、彼女を見て心配してしまいました。あまり輝きを放ってません。昨年のような馬鹿っぷりもなく、とにかく表情が輝いてないというか・・・ロンドン公演で見せた輝きがありません。かなり太ったこともあります。すごく痩せてる彼女なので今がちょうどよいくらいですが。
 さらに今日の公演では、口紅と頬紅が異常に派手なピンクを変に濃くつけていてとっても違和感がありました、後半には落としてたので、幕間にマシューから言われたのかも。とにかく、彼女を見てたら、今人生で辛い時期にあるんじゃないかと心配してしまいました。逆に、痩せて美しくなる一方のヴァレンティナ。ベリンダに比較すると彼女の方が輝きを放ってました。

 この後3回ほど観る予定です。ロンドン公演と違ってダンサーチェンジがあるということで、今後がまた楽しみです。
 おそらく、ロンドン公演の後の今年のUKツアー辺りからやっていたんでしょうね。回を重ねて、ダンサーが他の人の役も練習する余裕が出てきて。これはうれしいことです。
 そして改めて、自国でマシュー作品を観られる私達日本人は幸せだ、恵まれている、と思いました。


◇ローブリッターさん◇(鑑賞日・7月3日マチネ)

 一週間で立ち直りました。「一部キャスティングに動きあり」と聞き、プラス、マシューの口からでたウィルの「嬉しいニュース」にニンマリ顔で(私を喜ばすのは本当に簡単です)足取り軽くシアターコクーンへ。2回目のPWW、3日のマチネを観ました。

 最前列は初日の3列目と比べるとかなり見上げる席になります。照明が落ち、チェアーと階段上に黒い人影が。
「どーもここは同じような体形だわ。。。」
ところが、です。気がついたらもう階段を下りていたアンソニー(笑)は「サム君じゃないわ!・・・ここが変わるの!」とドキンな私に隣の弥生さんが「新人ですっ。」と囁いてくれる。
・・・・・ほお〜っ、今日のウィル・アンソニーは・・・「レイフ・ファインズなのね!!」・・・いーえ、ごめんなさい、セオ・クリンカード君です。

 ウィルの降板でひとり加わり、昨年の再演からアンソニーを演じたサム君はどうしても比較されて(私が比べてます。。少し歪んだ比べ方かもしれませんが・・・)可愛そうな気が・・・今頃してきましたが、今日のセオ君は雰囲気もウィルとはまったく違いますし、観ているほうもなぜかとっても楽。

 PWWが日本公演のあと、US公演へと進んでいく流れとマシューの新しい作品などを考えると、PWWもこれからどんどんキャスティングは変わってくるような気がします。日本公演でそれが見えてきたのは嬉しいような。

 そのセオ君ですが、ウィルがブロードウエイ公演で白鳥を踊ったときに群舞でも参加していたダンサーなんですね。写真でしかわかりませんが、まだおこちゃま顔なセオ君がウィルの後ろに。。。これからだんだんと自信をつけて変わってくるんでしょう。
 マイルド系ですが時にクールなレイフ・ファインズが出てきたりして(笑)いろいろ見せてくれます。このニュー・アンソニーがシーラとの「いいこと」 by弥生さん・・・のあと、どんな風に「昇天」してくれるのか、ちょっと楽しみだったのですが、初日のサムでも記憶になく、今日もあれば見落とすはずはなく・・・あのウィルの捨て身の演技(表情)は本当に「昇天」してしまったようです。

 そして、サラーン・グレンダを今日はマドレーヌ・ブレナンが演じました。「アラン君、こんな初心なお嬢様にあんなこと、こんなことして誘惑してはいけません」

 客席にサラーンの姿がありましたが、素の彼女を見るたびに驚かされます。ちょっぴりシャイで 優しい雰囲気の 普通の美しい女性にみえてしまう彼女が舞台ではあれだけ華のあるアクトレス・ダンサーに変身するんですから!「スワンレイク」でウィルとイタリアン・カップルで踊っていた頃からキラキラ輝いている彼女をジェラって見ていた私(笑)。あなたも好きよ〜、サラーン。(誤解なく・・・)

 エディー・プレンティスを今日は「スワン」の日本公演でプリンスを踊ったアンドリューが演じました。
 こちらはお顔立ちの美しさや物腰の柔らかさをも利用してサーヴァントにのし上ってきたプレンティス。いえ、エディーがそーでないというのではありません(笑)。ユアンとのゲイカップルの彼、とっても楽しそうだわ。

 そして今回「もう、どうしてくれるの、なユアン君」はゲイ役が可愛くて可笑しくて、そこでは笑っていいのですけど、シリアスシーンのユアンをみても「ブッ!」ときてしまう。これは困ったことだ。あと2回、どうして耐えよう。。。

 さて、シーラ役のふたりは初演から変更なしのパートですが、今回、フォルメンティがとっても良いと思います。
初演のときはべリンダにドキッとしたんです。キッチンテーブルのシーンで前半のべリンダの相手がリチャードで本当に良かった!・・・と胸を撫で下ろしましたし(笑)、ウィルと絡んだフォルメンティーは印象が薄かったのですが、今回のフォルメンティーは充実してる、というか余裕すら感じます。内面から輝いてる!羨ましい〜〜っ!(笑)。弥生さんも今回のべりンダにちょっと心配していました。

 さいごにアラン、スペイトはやっぱりアラン!アラン!アラン!・・・アランでなくちゃー!・・・・でございます。アランがこれを踊らなくなったら、と思うと。。。まあ、まだ考えないことに。すでに横のほうで踊っていたらしい、のですが、今日はアランがセンターであのモノクロダンスを踊りました。
 ただ着ているだけならこの衣装は絶対アランには似合いませんが、「か!可愛いっ!!」
「あれ?!これ、アラン??!」と横の彼女をチラと見る。。。頷く弥生さん。。。サングラスとったら皆どんな顔してやってるのかしら〜。

それにしても・・・・今日は客席の笑いが少なかったです。

ハ ほんとうに、最後にスコットさん!言うこと無いのですが、すごすぎて丸窓から覗き見る顔とか見落とすともったいないシーンありすぎです。
 カーテンコールではスコットさんがセンターに。初演のウィルを思い出して・・・・おしまいっ(笑)!

 PWWの会場でウィルを見かけるひと、いるかもしれませんね。レポートしてください!


◇まさみさん◇(鑑賞日・6月25日)

“PWW”初日に見てきました。斜め後ろの席ではマシュー・ボーンが!サインを求める人たちに愛想よく応えていました。

皆さんのレポートを読んで、すっかり見てきたような気分になっていた私ですが、 そこは初心者の甘さ、聞きしにまさる複雑さに翻弄されてしまいました。
 スコットのつま先に気をとられていると、向こうの方には別の召使が‥っていう具合で、あー忙しい!目玉が2つぐらいじゃ、とても足りません。
 あれを構築したマシューって、数学的センスありますね。せっせとリピートしなくちゃ。あのデタラメな拭き掃除には、何度でもくぎ付けになりそうですし。

今回、召使の意のままに踊らされるサム・アーチャーを見ていて
「あっアブナイ!そんなこと!」
と叫びたくなりましたが、アンソニー青年はウィルくんのイメージから作られたキャラクター、ウィルくんがこれを踊ってた、と思うと、さらにドキドキ!
 お尻を出してもなお、お行儀のよい!?アダムを見た後では、このアブナさが効果テキメンなのです。出口で缶チューハイをもらい、エンディングテーマを口ずさみながらの帰り道はゴキゲンでした。

 空席もあったようで、ロビーではリピーター割引やカンパニー席など、ちょっとお安いチケットが売られていました。


◇ローブリッターさん◇(鑑賞日・6月25日)

 ロンドンのNTで「ウィル〜〜〜〜〜ッ!!」と(心の中で)叫んでからはや2年、私の中でウィル・ケンプの存在は哀しいかな、少し形を変えてしまいました。
・・・・が、何を言っているんでしょう!再びPlay Without Wordsを観れるチャンスがまた廻ってきました。

 今回は、それでもいたら叫びたいウィルの姿はもうお決まりのごとく日本での舞台になく、「なぜ?!どーして?!」って答えはわかっているものの「なんたることか!」と思いながら結局その思いがズシリとのしかかったまま(笑)初日の舞台を観ることに・・・。いや、そうではなかったはず。観るまでは結構ドライだったんですよ、Play Without Willハ (?)でも。。。

 作品として、2002年と明らかに違っていたのは 「間のとりかた」でした。
初演ではシーンごとに「間」があり、そこでテーブルが運ばれてきたりして次を予感させるものがありましたが、今回はその「間」をなくして次のシーンが前のシーンのラストにかぶっている、といった感じです。気がつくと左サイドではもう次が始まっている、というような流れです。
 音楽がすこし変?と思う部分もありましたが、これは初日のせいかもしれません。

 舞台美術はロンドンとほとんど同じ、PWWは客席は舞台に近く、狭いほうが絶対よいと思っていましたのでシアターコクーンと決まったのは嬉しかったのですが、それでもロンドンのNTのほうが舞台と客席の高低差が限りなく無に近く、あれは特別なシーズンだったせいでもありますが、私たち(?)の間にはなんの障害???もありませんでしたね〜。
 コクーンの舞台は少し幅も狭いのでしょうか、アランのスペイトが悪の魅力振りまいて動き回るシーンなど、もっとダイナミックに踊っていたような気がします。

 ダンサーはサム以外、初演時と同じでしたので、特に驚いた!ということはなかったのですが、あの大きな瞳が溶けて落ちてきそうな(笑)エミリー・パーシー はますます美しく輝いていましたし、DVD「くるみ」のキュピドンですっかり好きになったフォルメンティーはセクシーなシーラの演技も初演よりさらに素敵で、わたしでさえ、クラッときそうでした。

 ユアンやエディーの細かい演技にも今回は目が届きました。ユアンは日本公演の「カーマン」ではあまりその魅力を感じませんでしたが、初演のあの2幕のダンスでブレイクし(私の中で)「くるみ」のフリッツでその演技力をも確信したダンサーです。今回、一番見たい見直しダンサーでした。
 エディーはDVD「スワンレイク」の、群舞のあるシーンで見そめてから密かにチェックのダンサーでしたが、彼らのあの、ゲイのしぐさはたまりませんっ!!前からこんなに良かったんでしょうね、きっと。。。私が見れていなかった(?)だけで。。。
 とにかく残念なことにウィルがいないので(ハイハイ・・・)「嘘でしょう・・・。」と言われそうですが、どこを見ようかと思いながらあそこもここも見なくちゃいけないし!、私は本当に疲れました。。。

 見終わって、あれほど感動して弾けて壊れた(笑)初演ほどの気持ちがなく、それはなぜか?と分析している自分がいるのです。
 「ウィル・アンソニー」を見た幸せと、見たがゆえに感じる物足りなさ。サム君もよく踊っていたと思いますが、ウィルのときほど感情移入して見ないまま、ついつい比較して流れていってしまった。(「自分のせいよ。」って、今、言いました?)ウィルの舞台を観るにはやはりロンドンまで行かなくちゃダメということでしょうか。ウィルの白鳥やアンジェロ、ルカを観れる可能性と同じくらい厳しいのでしょうか?ウィル・アンソニーも。。。

 初日の舞台、ウィルを見ずしてウィルの輝きを感じてしまいました。マシュー作品での彼は本当にすんばらしくて!マシューの原石を磨きあげる才能もやっぱりすごいと改めて思いました。
 そしてまたこの時期にウィル来日とは、神様のいたずらでしょうか。PWWが日本で公演しているときに踊らないウィルが日本にいるなんて!(あえて書かせてくださいっ!)

 某国でこの映画をみた私には、この今の状況は哀しいかな。
PWWではウィル自身の魅力があふれ出ていたのに。。。「ウィルッ!はやくマシューの舞台に戻っていらっしゃいっ!!」
もっと言いたいことはありますが(涙)、映画の公開前だし、なつむさんにカットされそう(笑)。

<ひとこと  Byなつむ>
いえいえ、カットも何も致しません。それでウィルファンがあの映画に行かなくなる事はありませんから(笑)大いに語って下さいませ。


◇TOMOKOさん◇(鑑賞日・6月25日)

 PWW初日に行ってきました。話には聞いていましたが、やっぱり1キャスト 3人出てくるってすごいですね。オープニングでは目が回りそうでした。
そして、いつにもまして、舞台のどこを見れば分からない〜!あっちもこっちも気になるぞ〜、と落ち着かないったらありません。

 この間の「Nutscracker」とは打って変わって、大人の話でした。派手さはない けど、洒落ていて、洗練されています、今まで見てきたどの作品とも違っていて、 1回見ただけでは頭の中でまとまらない気がします。もちろん、面白いんですが。
 今回もセットが良く出来ていると感心しました。いかにもロンドンの町並みを あれだけで表してしまうとは。シアターコクーンは客席1000席以下のこじんまり とした会場ですが、舞台が近くて、より一体感があってよかったです。

 なんだか、まとまりのない感想ですみません。1晩立ってもまだ頭の中が整理 出来ない状態です。もう一回見れば、もっとすっきりするのかしら。
なんといっても久々にスコットが見られたのがうれしかったです。お腹に詰め物 もない、すっきりしたスコット(笑)。相変わらず表情がいちいち嫌味で絶品でした。

 今回、席はF列中央でとても見やすい席でした。そして、私の前列はイギリス人 の一団、と思っていたら、開演間際に端の席にマシューが!必ず会場のどこかにはいるだろうと思ってましたが、まさかすぐ前の席にいるとは予想すらしていな かったので驚きました。思わずサインを貰ってしまいました。
「まさか、一年に2回もあなたの舞台を見られるとは思わなかったわ。」
と言ったら、
「戻ってこられて嬉しいよ。」
と、答えてくれました。
「次回はハイランドフリングで、来るんでしょう?」
と聞くと、
「うん、来年ね。」
とのことでした。相変わらず他のファンのサインにもにこやかに答えていて素敵 でした。

 シアターコクーンは前の3列より後ろはしっかり段差がついていて、見やすかっ たです。休憩時間のドリンクコーナーには、友谷さんらしき人やアンドリュー・コルベットと思われる人も見受けられました。


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