「大和万葉スケッチ」は絵はがき(あづま家製)になっています。
このバ−チャル画廊は冨田画伯のご許可をえてそのイメ−ジを伝えるるものです。


巻20・4373  

今日よりは 顧みなくて 大君の 醜(しこ)のみ盾と 出で立つ我は


伐折羅像(ばさら・ばせら)
新薬師寺の塑造十二紳將の一つ。天平末期の傑作(国宝)。


歌の意味は、「今日までの雑念を振り切って、天皇の御盾となって、
門出しようとする自分である。」の意味。
醜(しこ)の意味は「すさまじいこと」。しかし、ここでは、謙虚の意味でつかわれている
のか。「集」の中では、へりくだる意味に使われていることが多いようである。
作者は今奉部与曽布(いまたべのよそふ)で下野の防人。
位は火長(くわちょう)。「火」とは十人の兵士のこと。だから、十人の兵士の長。

この歌は、かって、軍国意識高揚のため、事ある毎に引用されたとのことである。

(絵はがきですので、画伯の説明はありません。説明は上田欽一の蛇足です。)


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