「万葉スケッチ」のこの絵はスケッチ散歩「万葉の風景」に掲載されるとともに 絵葉書(あづま家製)になっています。
バ−チャル画廊「大和万葉」のこのペ−ジは冨田画伯のご許可をえてそのイメ−ジを再現しました。
文章は画伯御自身が、スケッチ散歩「万葉の風景」に書かれたものを引用しています。
(巻12・2860)
八釣(やづり)川 水底絶えず 行く水の
継ぎてそ恋ふる この年ころを
人麻呂歌集
【明日香の八釣】
まるで、舞台背景でも見るようなこの眺め。
八釣は、高市郡明日香村の飛鳥資料館から南へ
400mにある古い集落。
「その流れのように絶えることなく、あの人を恋うこの幾歳月・・・」と
歌にある八釣川は、うっかり見落とすほど細い渓流だ。
だが、多武峰山系からわき出るその水はあくまで清い。
のどかな段々の田畑。草屋根の大和棟民家。
そのかなたに畝傍山や二上山が青くかすむ。
左手前の森は第23代顕宗天皇の宮跡ともいわれる弘計(おけ)神社だ。
なにしろ、万葉のロマンをかきたて、歴史的風土を
実感させてくれるこのあたりではある。
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