ガンジス河の沐浴風景

ヒンズ−教の聖地ベナレスと言えばここガンジス河の沐浴が有名。毎朝早朝より全国より信者が、
ヤカンを手に持ち(河の水を持ち帰るため)河へと鐘の音に導かれるように歩いていく。
我々も人の流れについていくと、やがて石段へとつながる。その先には舟着場があり
小さな木製の舟に20人位で乗る。ここからガイドさんの案内でガンジス河の上流へと
舟が動き出す。右手には石段でお祈りする人、河に入り沐浴する人、中には河の水で
歯を磨く人(木の枝の先のような物で)洗濯をする人、泳ぐ人と様々の光景がみられる。
きれいな水ではないのにと思いつつ右手の白い建物が目に止まる。日本語で大きく
「久美子の家」ペイントで書いてある。日本人女性が旅行中にこの土地に魅力を感じ、現地の
男性と結婚をしてここでホテル(宿屋)を経営されている。その女性の名前が「久美子」さん
皆んなで大きな声で「くみこさ−ん」と呼んでみた。やがて、男性と女性が窓から顔をのどかせ
こちらに向かって手をふってくれている。その女の人が久美子さんかとたずねると、あの人は
娘さんと、その隣の人が御主人とのこと。異国の土地で頼る人も無いと思うが、
家族で仲良く頑張っておられるのだな−となんだか安心してしまう。「久美子の家は」
日本円で200円位で泊まれる。しかし風呂はないので下にある河で・・・と。
ガンジス河と言えばよく本なんかで「死んだ人を火葬してその遺骨を河に流す」
と紹介してある。確かにその場面に遭遇した。白い布に包まれた死体を見守る
家族。小さい子供さんと母親の姿を見ると、お父さんがなくなったのだろうと思う。ジリジリと
燃える死体をじーっと見守っている。その悲しみの様子を見ていると、とても写真を写す気がしな
かった。死に対する考え方が我々とは違うんだな−と思う。
さ−あ、ここから元の場所に戻るのが大変なんですよとガイドさんに驚かされる。
なるほど、細い路地は右、左又左、右と人がやっと通れるほどの路地を迷路ゲ−ムみたいにして帰る。
迷子になると一人では帰れないので、みんなで手をつなぎながら歩いていく。そこに、ある
民家が目に付いて驚いた。な〜んと人間が牛と一緒に住んでいるのです。そして家の汚い壁
には象の鼻つけたヒンズ−教の神様の絵が飾ってある。それはこちらに向かって微笑んで
いるようで、その異様な光景に、思わず背筋がゾ−ッとした。