日本酒を飲むと太るという人が多いようですがそれは少し違います。
日本酒もウィスキーもカロリーにはあまり違いはありません。
実は日本酒を飲む人に美食家が多く、おいしいお酒と肴で食が進み、
ついつい食べ過ぎてしまうからなのです。

忙しいサラリーマンにとって仕事帰りの一杯ほど楽しいものはありません。
昼間にたまったストレスの解消法となるのが適度のアルコール。
大脳皮質に作用し心も体もリラックスできるのです。
このアルコールを上手にコントロールすることにより、
一日の疲れがいやせるというわけです。なかでもアルコール濃度も高くない日本酒を、
ゆっくり楽しく飲むことによってまた明日への活力が養われるのです。

やはりいい酒はいい米と水が必要、というわけで原料の品質をアピールするため、
米の銘柄や水について記載するメーカーも増えている。
まず米では「山田錦」「五百万石」「福の花」といった酒造好適米といわれている
良質な米銘柄がよく知られている。実際に表記してあるということは、
原料米の使用が５０％以上であることを任意していることにもなる。
また酒造に適する水はカリウム、リン酸を多く持ち有機酸が少ない無色無臭の
ものがいいとされているが、大和盆地の地下水にもそういった条件を兼ね備えている。

原酒の時点では約２０度だが、市販する直前の加水で度数は異なってくる。
加減はメーカーごとでまちまちだが、通常の酒は大体１５度が基準でその前後が多い。
最近はアルコール度数の高いものもあって、度数の高いほどきつく感じる。

日本酒は米を主原料として醸造したものであるが、使用料の多い順に

１．米、米麹
２．米、米麹、醸造アルコール
３．米、米麹、醸造アルコール、糖類

の３種類の表示があって１には純米酒といわれているものがあり2の醸造用アルコール
の使用量が白米1tに対して１２０リットル以下であれば本醸造酒といわれ、それ以上の
アルコール添加のものを普通酒といわれている。３の糖類には添加用（ブドウ糖、水あめ）
がある。増醸酒といわれている。

その酒の製造年月は 例）平成５年１０月製造は、５．１０、　１９９３．１０製造は、９３．１０と表記される。

純米醸造	米、麹、水だけで造りだしたもの。同義語は「純粋」「天然」「自然」
本醸造	米、米麹、醸造用アルコールを使用。ただしアルコールの使用量は白米１t あたり１２０リットル以下。同義語に「本造り」「本仕込み」
吟醸づくり	純米、本醸造で精米歩合が６０％以下。 しかも低温長期醗酵させたもの。 大吟醸、特別吟醸あり。
手造り	純米もしくは本醸造。昔ながらの製法を用いて醸したもの。

◎ラベル

前述の旧級別に相当する特撰、上撰、佳撰といった別や、特定名称などのランクを示す
表示もある。個性的なメーカーはランク表示を色で分類しているところもある。

日本酒センターの調べによると酒の名前に用いられる語彙の１位は「山」２位が「鶴」
３位が「正」４位が「宗」５位が「正宗」となっている。正宗が多いのは、お経の「せい
しゅう」から語源がきており、いつのまにか名刀正宗（切れ味がいい）になぞって
「まさむね」と呼ばれるようになった説や「清酒」とかけことばになっているなど
様々な説がある。

清酒の全てがその産地で醸造されている場合、その産地を表記することができる。
この表記があるということは、ほかの産地でブレンドされた清酒ではないことが証明される。

「辛口」「甘口」の表記、杜氏など製造者の名前、製造場の所在地など表記されている。