健康食品管理士ってなんだろう? 5/29/2006
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健康食品管理士ってなんだろう?調べてみると、2004年にはじめての認定試験が実施され、3年間の移行措置で、この期間に講習会を受講すれば受験可能である。サプリメントの試験らしいということだけは知っていた。人に聞かれても大して興味を抱かなかった。
それはふとしたきっかけだった。大臨技の一枚の紙切れである。医学検査という専門誌に添付されていた。何じゃこれは?健康食品管理士講習会の大阪大学での案内である。何気なく目を通すと、簡単な案内と講習会費用2万円、受験料1万5千円、という事は3万5千円もかかる?書類の裏が申請書になっていた。何かたいそうだな?いったいどんな資格だろうか?詳細はインターネットでという事で健康食品管理士認定協会に立ち寄ることにした。
まず、設立趣旨が表紙を飾ったいる。なるほど!設立組織のメンバーは?おー、見覚えのある人たちが!しっかりした、おもしろそうな領域だな!てっきりブームに乗った資格商法ぐらいにしか考えていなかった私には衝撃的であった。臨床検査技師の医療における機動力が確かに広がる分野である。特に、病院外にも活動領域が広がりそうだと感じた。
時代とともに医療ニーズは変化をしている。変化に対応できなければ自然淘汰される。臨床検査技師も現状と医療界の流れのギャップをなくす必要がある。大学院では修士論文のテーマとして、健康日本21や国民栄養調査等を取り上げて、医療制度の流れや方向性を調査し、医療における臨床検査のあり方を論じた。ここにおいては、臨床検査の検査手法も時代背景に合わせた修正が必要というところで終わっている。そして、今回、健康食品管理士の分野を学ぶことでより綺麗にフィットすることに驚いた。
急に興味をおぼえたので、受講しようとしたら、配布されたその日が締切り日であった。すでに近隣の会場である神戸も終了していた。万事休す。仕方が無いと惰性でサイトを閲覧していると、まだ、徳島、九州、東京の会場が募集中である。徳島なら確か高速バスがあったな?調べてみると料金も往復で6480円。始発便ならぎりぎり間に合う。一泊すれば約5万の出費か?えーい、登録!という事で勢いで徳島までの小旅行を決行することになった。
当日は、綱渡りというかスリリングな乗り継ぎで始まった。始発バス、近鉄、高速バスに乗車するまでは順調であったが、徳島駅に10分延着となった。あと10分で始まる。仕方が無いので、タクシーに飛び乗り、医学部の学内も爆走してもらい何とかたどり着くことが出来た。
講習会は講師の先生方のパワーに圧倒され90分、8講義もフラフラになりながら辛うじて受講できた。やはりきつかった。20年ぶりに聴くTCA回路や解糖系の講義など生化学担当者や現役学生なら国試対策で楽勝だろうな。しかし、「あるある大辞典」や「所さんの目が点」といった健康関連番組が全盛のなかで「話を聞く側」から「話す側」にならんといかんのだな!おもしろいと感じた。
帰りのバスで講習会に参加されていた人を見かけた。私と同じように大阪からの参加組みである。同じことを考えた人がいたようで、ホッとした。こうして慌しい2日間の講習会を終えた。これで3年間の受験資格をGETだ。
試験会場は原則として講習会を受講した場所だそうだが、希望者は変更可能としてくれた。おかげで試験は大阪で受験できそうだ。講習テキストと試験問題集を紐解いて何とか3年以内に受かりたいものだ。昨年より相当難しくなっているようだ。
認定試験当日、余裕を持って自宅を出たが、阪大で迷子になり、試験開始5分前に何とかたどり着けた。油断は禁物であった。この遅れを取り戻すべく、一番で退室して帳尻を合わせた? 試験問題は地道に練習問題をこなしていれば何とかなる。しかし、難しかったなー。侮るべからず。
結果通知が12/8に届いた。能力判定にパスしたという通知である。これはただの通知書だそうだ。健康食品管理士協会に入会して初めて健康食品管理士と認定されるようだ。
いたたたー! 認定料2万円也。何かとお金のかかるものだ。こうして、とりあえず無事に此処までたどり着けたのでホッとしたところである。今日、届く予定の蔵出し直送、福井の地酒「黒龍垂れ口」で祝杯だ!
つづく・・・・
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