アニーママ奮闘記

アニーママへのお便り(あなたからのメッセージ待ってま〜す)t-nakano@kcn.ne.jp

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第13章 股関節形成不全 − [悲しい現実]

数ヶ月先の 5月7日に2歳の誕生日を迎えるアニー。
足のレントゲンは、2歳になってからって事だったが、その頃に3回目ヒートが来るかもしれない。
交配直前でのレントゲンは、恐いので、少し早目に撮らなければ・・と思っていた。

又、それと同時に、毎日元気に走り回っているアニーの足が悪いなんて考えられず、
『べつに撮らなくても良いんじゃないかな?』という気持ちも正直あった。

その頃、週に1度のペースで一緒に遊んでいたバーニーズ・Mちゃんがいた。
『もしかしたら、足が悪いかも・・。』との話は出ていたが、アニー以上の元気娘だった。

ある日、MちゃんママからTELがあった。

『Mが歩けなくなった。姿勢を変える時が痛いらしく、座ったら座ったまま。
立ったら立ったままで、動かれへん。触ろうとすると噛もうとする。』 との事。

獣医さんに家に来てもらい、病院に運んでもらって、レントゲンを撮ったと言う。
”重度の股関節形成不全”との診断で、レントゲンを撮る時も痛がって大変だったらしい。

『お散歩にも行ったらアカンねんて。今までみたいに遊ばれへんわ。
 大きな飼い猫やと思っておくわ。』

あまりに突然の事で、信じられなかった・・。TELごしに2人で泣いた・・。
少し落着いてから家に伺ったが、いつもと違うMちゃんだった・・。

大型犬に多い股関節形成不全の事は知ってはいたが、その頃は、バニを取り上げる記事も
ほとんど無く、私の回りも元気な犬ばかりで、どこか他人事だった。

でも悲しい現実を目の当たりにして、アニーの交配を控えた今、
  アニーの足は本当に大丈夫か?
  アニーの子供に足の悪い子は出ないのか?
  アニーJr.の飼い主さんに涙させる事はないか?     
        ・    ・
        ・    ・
不安で不安で一杯になって、恐くなった・・。

そしてすぐに、足のレントゲンを撮りに行った。
アニーはレントゲンを撮る時も痛がる事もなかったが、

『後ろ左足股関節が少し浅いなぁ。』
『浅いというのも股関節形成不全っていう事ですよね。』
『そうです。』
『子供は産んだらアカンね。』
『これも形成不全やからね。その方が良いでしょうね。』
『じゃあ、先生、避妊手術をして下さい。』
『本当に良いんですか?』
『はい。お願いします。』

”浅い”という事は、足の動く遊びの部分が多くなる。
今は骨は綺麗だが年月が経つと骨同士があたって、骨が削られる場合もある。
そうならない様に、体重に気をつけて、激しい運動もさせないように・・との話だった。

避妊手術日を予約して、帰った。

お産をせずに済んだ安堵感と将来の足への不安とが入り混じった不思議な気持ちだった。

−−−つづく−−−
(2001年2月13日 up)

追記

Mちゃんは、その後、体重管理をして、お散歩も行けるようになり、
生活に支障のない日々を送れるようになりました。

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