アニーママ奮闘記
アニーママへのお便り(あなたからのメッセージ待ってま〜す)t-nakano@kcn.ne.jp
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第14章 避妊手術 − [複雑な思い] 1996年4月9日は、アニー(2歳直前)の避妊手術の日。 避妊手術については、いろんな意見があると思うが、私は賛成派。 1.子宮の病気が無くなる事。 2.乳癌の確立が低くなる事(アニーはヒート2回なので、有効)。 3.ヒートの煩わしさが無くなり(私のエゴ)、何時でも何処でも行動を共にできる事。 それに私自身、全身麻酔での手術を経験しているからか、麻酔の心配もそれほど無かった。 アニーの気持ちが1番心配だった。 健康な身体なのに、病院へ預けられ、家族の姿も見えない所で、 入った事の無いケージで、手術までの時間を過ごすのだ。 『捨てられたんだろうか?』 『もう、パパ&ママに会えないのだろうか?』 ・・・ きっと不安一杯に違いない・・。 そして、麻酔から醒めた時に、少々の苦痛を伴う事になる。 『元気だったのに、この痛みは何?』 『パパ&ママは、こうなるって知ってたの?』 ・・・ と、思うかもしれない。 アニーと少しずつ築いて来た信頼関係が崩れて行く気がする。 アニーの為だと思い、避妊手術をする事に迷いは無いが、複雑な気持ちだった。 その日の朝、病院へ行く約束の時間ギリギリに着き、アニーを託す。 手術終了のTELがあるまで、身体を動かさずにはいられなかった。 手を止める事もなく、家の掃除をしていた。 『無事終りました。』 の連絡TELに涙が浮かぶ。 翌日迎えに行くと、元気一杯のアニーが、先生を引っ張って出て来た。 『ママ〜!!!』 ・・・ 喜び一杯の表情が嬉しい。 だが、家に帰ると、やっぱり普段と違って元気がない・・。 痛々しい傷あとにも、心が痛んだ。 数日たって、すっかり元気回復して、初めて心から 『これで良かった・・。』って思えた。 アニーの信頼が薄れたかどうかは分らない。 でも多分、大丈夫だったと思う。たとえ、薄れたとしても又、築けば良いのだ。 健康な身体にメスを入れた事は、ほんの少し、アニーに対して気がひけるが、 でもその分、より一層、アニーをいとおしくなったような気がする。
−−−つづく−−−
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