アニーママ奮闘記

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(アニー&モリー)
第c章 胃捻転の前兆? − [巨大オナラ連発でセーフ!]

2002年11月17日17時30分頃、アニー(8歳6ヶ月)は、晩ご飯を食べた。
いつもの事だが、前足を高く上げて、ピョンピョン飛び跳ねて喜び、
あっという間にガツガツ食べる。

夜中0時頃、居間で寝ていたアニーが急に起きて、舌を忙しなく動かし始め、
庭に出たがった。これは、アニーの吐きたい時の動作。

庭に出ると、お腹の底からこみ上げる 『ドク・ドク・ドク・オウェ〜〜』。
吐こうとするのだが、何も出ない。 ・・・ これを4・5回繰り返した。

何も吐かず、慌てて部屋に戻り、1階中を足早にウロウロして、
また庭に出て、すぐに部屋に戻り、1階中をウロウロ・ウロウロする。

『おかしいな。胃捻転とちゃうやんなぁ。』 
『ウンチしたいんとちゃうんか?』

歯茎を確認するが、異常は無い。でもよく見ると、左脇が横に少し膨れている。

『アニーのここ、脹れてるわ!見て!!』
『脹れてへんわ。毛でそう見えるんや。』
『脹れてるやん!よう見てぇーや。ここ触ってみ。』
『肋骨があるねんで。骨やで。横に脹れるわけないやろう。(触って確認)・脹れてないで。』

動物病院へTELをするが、留守番TELになってるはずのTELが繋がらない・・。
『あ〜ん。出えへ〜ん。』

『ウンチやて。外へ行ったろか?外の方がウンチしやすいもんな。』
獣医さんとTELが繋がらず、心穏やかでない私に、パパは呑気な事を言う。

『胃捻転って、お腹がカエルのようにパンパンになるやろ。それって、下に脹れるんやなぁ?
アニーは下には脹れてへんから、胃捻転とちゃうやんなぁ。』

『横にも脹れてへんって!』 パパは気のせいだと言い張る・・。

パパの言う通りに、3人で外に出て、歩き始めるとすぐに、アニーは普通のウンチをした。
 『ほらな。』 と、得意気なパパである・・。

すぐに家に戻って、ほんの少しの間、落ち着いたような感じもあったが、
また、部屋の中でウロウロし始め、今度はなんだか目もウツロになって来た・・。

『左側、すごい脹れて来たんとちゃう?』
『そういうたら、脹れてるなぁ・・。』
『そうやろう!やっぱり胃捻転とちゃうん〜。』

TELが繋がらないが、病院へ連れて行くか、
他の病院へ先にTELしようか、TELの前でモタモタしていたら・・、

『プー!!!』 と、大きな大きなオナラがアニーから出た!

あまりの大きな音に、本当にびっくり!したが、
アニー自身も相当びっくりしたらしく、逃げる様に隣室へ走って行った。
その時のアニーが可笑しくて、パパと私は、思わず笑顔になる。
すぐに居間に戻って来たアニーの目は、ウツロな目ではなく、慌てた目になっていた。

すると、また 『プー!!!』 大きな大きな音のオナラ。
そして、逃げるアニー。

巨大なオナラは、15発ぐらいは出たと思う。
その度に、慌てて逃げるアニーの行動は、可笑しくて可笑しくて、
さっきまで胃捻転?との心配も何処へやら・・、私達は呑気に笑いっぱなしだった。

吐き気を催してから、2時間ぐらいたった頃、左脇の膨らみがなくなり、
オナラも出なくなって、アニーは落ち着いた。

翌朝、全く普通になっていたアニーだったが、念の為に病院へ行った。
しっかり風邪を引いていた獣医さんを見て、
『昨日は風邪で寝込んでたのね・・。かえってラッキーだったかも。』
と納得しながら、状況・状態を説明すると・・。

『(脹れた場所は)胃ですね。犬はここに胃があるんです。
 肋骨があるけれど、少しは膨らみますよ。
 胃に空気が入って胃拡張になり、上手くオナラでガス抜きが出来たんでしょうね。
 胃捻転もいきなり胃が捩れるというのではなく、胃が膨らんでから捩れるんです。
 オナラが出て良かったですね。』

今までに、胃捻転になった子の話は何例か聞いた事がある。
一刻も早く処置をしないと生命が危険で、大型犬には多いし、老犬にも多いらしい。
手術をして助かった子・残念だった子・お腹が膨れて病院へ行く途中の車の振動で
捩れた胃が戻ったと思われる子 ・・・ 様々だ。

胃捻転?と疑いながらも、左脇が横に膨れた為に、胃の位置も不確かであった事もあって、
私達は、のんびり対処してしまった・・。
パパの言う通り、外を歩いた事も良かったのかもしれないけれど、
アニーが自力で対処して、大事に至らなかった事は、本当にありがたい。
けれど、どうして胃にガスが溜まったのか?

今のドッグフードは、ヒルズw/d 大腸炎用の病院食。
体重維持の為には、1日7カップのフードを食べないといけないので、
1日3回にして、食べた直後のお水も最小限に押さえている。
でも早食いだしなぁ・・。また起こるかもしれないので、気をつけないと・・。

そして、ホッと一息ついてた、その夕方16時頃、
そろそろお散歩に行こう♪と思っていると、TELが鳴った!
『大変や〜!バーニーズが4頭も捨てられてる〜!!』 ・・・ 慌ただしい毎日である・・。

−−−つづく−−−

(2003年6月26日 up)

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